今日で、春学期の授業を終えました。予定していた内容を、すべてお話しできました。90分を12回は、多いようで、少ないです。もちろん、抽象的な行政論なら、そんなに時間は、かからないのでしょうが。具体事例を話さないと、学生さんにはわからないでしょう。また、その背景を話すとなると、結構、時間がかかるのです。私の授業は、実務家教員による実例・現在の行政を取り上げることに、意味があるのですから。
今回の学生さんは、反応が良くて(数人を除く)、調子が良かったです。学生の目と表情を見ていると、「おっ、理解しているな」というのがわかります。笑って欲しい時に笑ってもらえると、元気が出ます。私も、コツをつかんだということかもしれません。院生と学部生では、教え方を変える必要があります。
私が学生の時、ある著名な教授が、第1回目の授業で、本論を離れた開講の辞をされました。私は、「なんでこんなことをしゃべられるのだろう」と、疑問に思いましたが、授業の最後に先生は、次のようにおっしゃいました。「う~ん、今年の学生のできは、いまいちだな」「笑うべきところで笑わない」「ワインも、同じ畑でも年によって、出来不出来がある・・」と。先生は、生徒のできを調査しておられたのですね。それ以来、笑うべきところでは笑うことを、実践しています。
今日は、最後に一人ずつ名前と顔を確認して、お開きにしました。もっとも、レポートとその採点が残っています。