2006年も、今日で終わりです。皆さんにとって、今年はどのような年だったでしょうか。私には、次のような1年でした。
(本業)
総務省総務課長として、3回目の通常国会をこなし、7月には内閣府大臣官房審議官に異動しました。新しい仕事は、経済財政諮問会議の事務方です。そのほか、予算編成の基本方針や経済財政の中期展望(作成中)に、少し参画しました。10月からは、内閣官房内閣審議官として、再チャレンジ担当室長も兼務しました。最近は、この仕事が多くの比重を占めています。年末には、その成果として、再チャレンジ支援総合プランを決定することができました。それぞれ、みんなの助けがあってのことです。感謝しています。
職場が変わって、仕事の内容も仕方も変わりました。今度の仕事は地方財政部分はこれまでと重なりますが、それ以外は新しい勉強です。また、内閣府・内閣官房という組織で、仕事を進めていく上での関係者も、これまでと違います。とまどうこともありますが、人脈も広がりました。官邸に行く回数も増えました。
また、課長と審議官とでは、仕事の仕方が違います。部下に、いかに楽しく、円滑に、短時間・少ない労力で、良い結果を出してもらうかは、同じなんですが。引いたり、押したり、待ったり・・・。慣れてはいますが、日々いろんなことが起きますからね。
審議官へは昇任なので、めでたいことです。しかし、それだけ歳を取り、退職が近づいてきたということです。「昇任は、退職までの一里塚。めでたくもあり、めでたくもなし」(詠み人知らず)。
(副業)
今年も、一橋大学公共政策大学院で、夏学期の講義をしました。いくつかの講演会にも、呼んでいただきました。毎年連載していた「続・進む三位一体改革」が完結し、「地方財政の将来」(神野直彦編『三位一体改革と地方税財政-到達点と今後の課題』所収)も書きました。
もっとも、講演の回数は減り、原稿の分量も減っています。「三位一体改革」は、1冊の本にしようと思っていたのですが、これも完成せず。反省です。出力低下の原因は、仕事が地方財政を離れたこともありますが、問題関心を地方財政以外に広げすぎていることが大きいようです。少し範囲を限定して、集中する必要があります。
ところが来年も、ある大学で日本の行政と地方自治を、通年講義(毎週土曜日)する話が進行中です。そうなると、また時間がなくなります。
HPは、今年も書き続けることができました。昨年この時期、カウンターは38万人でした。今日は62万人ですから、延べ24万人の方が見てくださいました。月に2万人平均です。昨年までは、三位一体改革の実況中継がありましたが、今年はそのような盛り上がりもない中ですから、ありがたいことです。ただし、記事の内容がマンネリ化しつつあるので、これも少し考える必要があります。
(暮らし)
今年も病気せず、元気に仕事ができました。ただし、体力が落ちていることは実感します。かつてなら、「日付変更線までに帰るのは男じゃない」といって遅くまで飲んでいたのですが、それが「10時を越えると、新しいイニングに入らない」になり、最近は「いやー、家で飲むのが一番ですね」になりました。もう、明日で52歳ですから。
歳を取ると、時間が経つのが早いです。いろんなことに手を出すからでしょうね。読みたいと思って買った本も、たくさん書斎に積み上がっています。これからは、何を切り捨てるか、持ち時間を有効に使うことを考えなければならないようです。官僚として、少しでもよい日本をつくるために。
今年1年、お世話になりました。来年もがんばりましょう。皆さん、よいお年を。