築地の交差点で信号待ちをしている間、町の景色を眺めていました。築地は、日本を代表する魚市場ですよね。しかし、交差点の4面にあるのは、ローソン、ジョナサン、マクドナルドで、しかもすべて英語表記の看板でした。「うーんこれが日本の街角か」とがっかりしながら銀座へ向かうと、これまたヨーロッパの有名ブランド店が立ち並んでいます。
これが、日本人のあこがれなんでしょうね。また、西欧からの観光客も、違和感なく歩けるでしょう。きれいなネオンとショーウインドウを眺めつつ、「立派になったもんだ」と、感心。しかし、西欧からのお客さんが、わざわざ日本でヨーロッパ製品を買うとは思えません。
よく見ると、アジアからの観光客と思われる人たちが何人も、きれいな夜景を背景に、記念写真を撮っていました。客層は、日本人の他、このようなアジアの人たちなんでしょうか。でも、このような西欧風の景色を写しても、日本らしさはありませんよね。彼らは、もう少しお金が貯まったら、欧米の本場に行くでしょう。日本の魅力って、何なのでしょうか。日本の街並みが醜くなったこと、海外のお客さんに「これが日本の街です」と見せるところがないことは、「新地方自治入門」p170に書きました。