月別アーカイブ: 2005年6月
経済成長がもたらしたもの・私たちが忘れてきたこと
朝日新聞は13日の夕刊から「戦後60年の投資図、第2部・イメージ空間」の連載を始めています。13日は「歌謡曲」でした。
「歌謡曲史を振り返ると不思議なことに気がつく。曲のタイトルから東京に限らず、町や土地の名前が消えていくことだ。『長崎ブルース』『京都の恋』『よこはま・たそがれ』。70年前後には、個性的なイメージを競いあう各地の町をうたう多くの流行歌が生まれた」「しかし、町の名前をタイトルに含む歌は、70年代の途中から姿を消していく」
「 『背景には、日本中が均質な消費空間におおわれ、歴史をもつ地域の風土が崩壊した変化がある』と消費社会研究科の三浦展氏は見る」「日本中が画一的な郊外の風景になってしまった。その結果、地域の固有の記憶は失われ、土地が匿名化した」
三位一体改革49
2005.06.14
高崎経済大学の佐藤徹講師が、「市民会議と地域創造」(ぎょうせい)を出版されました。市民参加によるまちづくりの方法として、近年多くの市町村で取り入れられている手法です。これまでの審議会とか、またNPOとも違い、市民やNPOなどの参加による協働型の政策形成です。
人生の表現
「服装はその人の生き方だ」と書いてから、「住宅は住む人の思想だ」ということを思い出しました。建築家の渡辺武信さんが「住まい方の思想-私の場をいかにつくるか」(中公新書、1983年。中公新書にはあと数冊書いておられます)で主張しておられました。そこには、住宅がハードウエアでなく、住む人と家族の生き方を反映すべき、あるいは反映するものであることなど、考えさせられることが書いてあります。
もっとも、住宅の設計は、私たちの人生にとって、そう何度もあることではありませんが、服装は毎朝選ばなければならないので、よりつらいですね。
また、「生き方の選択」という点では、自由時間の過ごし方も、そうでしょう。麻雀をする、ゴルフに行く、パチンコをする、本を読む、ごろごろしている。それぞれが、その人の生き方の表現です。でも、服装の選択は、衆人に評価されることが、自由時間の過ごし方よりつらいです。
(周りが変わると)
「で、おまえは何を着て行っているのか」という質問があります。5月には、「岡本さんは、6月から何を着るのですか」という問いも、たくさんありました。「ふだんでも、変わった服装をしているので、軽装になったら、どんなとんでもない服装になるのか」という期待だそうです(笑い)。また中には、「おまえはへそが曲がっているから、みんなが軽装になったら、普通の服装になるのではないか」とおっしゃる方もおられました。
申し訳ありません、期待を裏切って。これまで通りの服装で行ってます。スーツの日もあれば、色が違う上着の日もあり、ネクタイは基本的にしています。何が変わったかというと、これまでこの服装(+クレリックシャツ)は、紺のスーツ軍団の中で目だったのに、今はちっとも目立たなくなりました(笑い)。もう少し暑くなったら、半袖ノーネクタイにしようと思っています。