経済成長がもたらしたもの・私たちが忘れてきたこと

朝日新聞は13日の夕刊から「戦後60年の投資図、第2部・イメージ空間」の連載を始めています。13日は「歌謡曲」でした。
「歌謡曲史を振り返ると不思議なことに気がつく。曲のタイトルから東京に限らず、町や土地の名前が消えていくことだ。『長崎ブルース』『京都の恋』『よこはま・たそがれ』。70年前後には、個性的なイメージを競いあう各地の町をうたう多くの流行歌が生まれた」「しかし、町の名前をタイトルに含む歌は、70年代の途中から姿を消していく」
「 『背景には、日本中が均質な消費空間におおわれ、歴史をもつ地域の風土が崩壊した変化がある』と消費社会研究科の三浦展氏は見る」「日本中が画一的な郊外の風景になってしまった。その結果、地域の固有の記憶は失われ、土地が匿名化した」