関西大学林宏昭教授の授業への出講

今日は、関西大学林宏昭教授の授業へ行ってきました。毎年呼んでもらっているのですが、今年は国会のないこの時期にしてもらいました。学生さんに、三位一体改革を説明するのは難しいですね。

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国庫補助金を地方税に変えると、どんな利点があるのか、その代わり市町村はどんな責任が生じるのか。これについては、「給食とレストランの違い」「制服と自分で服を選ぶことの違い」の例でお話ししました。
国庫補助金廃止に、なぜ各省が反対するかについては、「レタスをいったん築地市場に運ぶのと、地産地消の違い」で説明しました。わかっていただけたでしょうか。
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なんと、玉岡雅之神戸大学助教授が学生さんを連れて、また田中宏樹同志社大学助教授も聞きに来てくださいました。本業にさえ差し支えなければ、もっと出かけるのですが・・。

間隔と感覚

先日書いた「150年は50年の3倍」という記述に対して、意見がありました。「それは事実としても、私たちの感覚とは違いますよね」と。そうですね。一世代を30年と考えると、次のようにも、さかのぼることができます。起点は2005年としましょう。
1975年(昭和50年):第1次石油危機の2年後(大阪万博は1970)、私は大学3年生。ベトナム戦争終結。
1945年(昭和20年):第2次世界大戦終結、日本は焼け野が原に。私の父は、兵隊で南方に。
1915年(大正4年):第1次世界大戦中。私の父は、まだ生まれていない。
1885年(明治18年):日本では西南の役から8年後、内閣制度ができた。憲法はまだ。ヨーロッパは、ビスマルクの頃、各国が植民地支配を競っていた時代。私のお祖父ちゃんが生まれた(1889年)頃。そうすると、そんなに昔ではないな。
1855年(安政2年):ペリー来航が53年、明治維新まであと12年。中国はアヘン戦争が40年で、この頃は太平天国の頃。フランスはナポレオン3世、イタリアとドイツはまだ統一されず。ひいおじいさんが生まれた頃。ふーん。

うれしいこと

これまで、「岡本全勝」をヤフーで検索しても、拙著と他の人のHPに引用されている「岡本全勝」ばかりが出てきて、肝心のこのHPが出てきませんでした。いろんな人から「検索しても出てこない」と、苦情を言われていました。グーグル検索したら、一番に出てくるのに。「ヤフーは出来の悪い検索エンジンだ」と不満を持っていました。
今日試しにやってみたら、ヤフーでも、一番最初にこのページが出てきました。さらに「ヤフーニュース三位一体改革」にも、関連ページとしてこのページが載っていました。

150年は大昔?

国が地方に意見を聞くのは「150年ぶりだ」に関して、記者さんとの会話です。
全:150年って、すごい昔だよね。
記:そうですね。
全:僕は、来月で50歳になるのよ。
記:じゃあ、その3倍ですか。それだと、そんな昔じゃないような気がしますけど。
全:そうやね。僕が、そんなに長く生きたということか。
記:課長が生まれたときを起点にして、50年前は・・。
全:1955年の50年前は1905年。日露戦争だ。へー。その52年前が、1853年のペリー来航。50年って、そんな間隔なんだね。

青山学院大学講演「進む地方分権:三位一体改革の成果と課題」

今日は、18時から青山学院大学で、三位一体改革をお話ししてきました。財政論や分権論だけでなく、政治論を交えて(脱線しつつ)お話ししました。学生さんは、まじめですねえ。ほとんどの人が居眠りせず、熱心に聞いてくださいました。終わった後の質問も多いうえに、なかなか的を射ていました。十分解説できなかった分は、拙著をお読みください。