日本語の脱亜入欧

アルファベット日本語」の続きです。
カタカナ語やアルファベット日本語は、主に英語などから取られます。アジアの言葉からは、まずは取られません。ここに、欧米を憧れ近づこうとした、近代日本の意識が反映されています。
そしてそのような言葉を使うことで、欧米に近づいたという気持ちになります。他方で、アジアの人たちは、私たちの視野に入っていないのです。

京都や浅草に来た外国人は、カタカナ英語やアルファベット表記の店名の店を、日本らしいと選ぶでしょうか。
彼らは、日本に日本らしさを求めてやってきています。英語表記の店名の店より、日本語の店に入るでしょう。たぶん、訪日外国人を相手にしている商店は、このことに気づいているでしょう。
そのうちに、カタカナ英語表記やアルファベット日本語は「恥ずかしいものだ」という意識が、広まれば良いのですが。

しかも悪いことに、日本人が英語と思っているカタカナ語は、その発音では外国人に伝わらないことが多いのです。
先日、地下鉄の動画広告で、次のような場面を見ました。英会話学校の宣伝です。日本人が、外国人と英語で話しています。二人が意外な関係にあったことがわかります。外国人が言った言葉が、日本人には「いつ相撲終わる」と聞こえます。吹き出しには、It’s a small world.と出ています(地下鉄の広告とウエッブの動画とは、少し違うようです)。参考「東武アーバンパークライン
この項続く