アルファベット日本語

困るハイブリッド語」の続きです。
これまで私が批判していたのは、英語をカタカナに置き換えた、カタカナ語(カタカナ英語)です。しかし、ここで取り上げられているのは、カタカナにも変えないアルファベット表記のままの「日本語」です。

フランスでは、アカデミー・フランセーズ(フランス学士院の一部)が、フランス語を守り、質を維持していると聞いたことがあります。日本では、国語研究所でしょうか。
そのような仕組みも重要でしょうが、新しい言葉を広める人たちの認識がもっと重要です。

第一はマスコミです(おっと、これもカタカナ語です)。NHK(これはアルファベット表記。日本放送協会)と、朝日新聞をはじめとする新聞社はその代表でしょう。
「NHK」と私たちは何気なく話しますが、これも日本語の文章に入れると、据わりが悪いですね。「エヌエイチケー」と表記するのでしょうか。アナウンサー(これもカタカナ)が読む原稿は、どのような表記になっているのでしょうか。
公共放送を任じるなら、もう少し日本語を大事にして欲しいですね。BS、Eテレ・・こうしてみると、罪深いですね。
役所も、変なカタカナ語を使う罪においては、同罪ですが。

IT関係者(これもアルファベット表記)も、罪は深いです。ITを「イット」と発音した政治家がおられましたが、それを責める方が悪いですよね。
ディスプレイ、キーボード、デフォルト、インターネット、ウエッブ・・・。漢字に置き換えることはできませんかね。画面、鍵盤、初期設定などなど。
業界用語を、そのまま世間で使うからです。一般の人向け、すなわち、中学生や高齢者にも通じるような日本語に置き換えて欲しいです。あるいは、新しい言葉をつくるとか。

国語の時間に、JRやNHK、ITといった言葉をどのように発音するのか、教えているのでしょうか。
「AKB48」はアイドルグループの名前なので、そんなものかと思いますが。これが日本語の文章の中に入ってるとき、どのように発音するのか。国語の教科書に出て来たら、教師も生徒も困るでしょうね。「よんじゅうはち」とふりがなを振ったら、誤答でしょうか。
この項続く