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中間貯蔵施設の広報

2018年8月10日   岡本全勝

中間貯蔵施設の状況がわかるホームページができました。
「中間貯蔵施設」と聞いても、何の貯蔵かわからない方も多いでしょうね。原発事故で飛散した放射性物質を取り除くため、除染した土などを貯蔵する施設です。
除染とは、田畑は5センチほど土をはぎ取りました。建物は水で洗浄しましたが(汚れた水は回収しました)、解体した建物もあります。これらの作業で出た土やがれきは、フレコンバッグに入れて、いったんその近くで保管しました。これを、第一原発近くにつくった「中間貯蔵施設」に運び込むのです。
なお、除染作業は、避難指示が残っている区域を除いて、完了しました。

フレコンバッグは略称で、正式にはフレキシブル・コンテナバッグと呼びます。合成繊維でおられた大きな袋です。除染には、縦・横・深さとも1メートルの大きさのモノを使っています。一袋を、1立方メートルと換算しています。
中間貯蔵施設には、約2千万立米を運ぶ予定なので、2千万袋になります。輸送の際には、ダンプトラック1台に、6袋積みます。
こぼれないように(といっても危険な数値ではありません)、輸送も厳重に管理しています。今どこをダンプカーが走っているかを、GPSを使って監視しているのです。それも、ホームページで見ることができます。夜見ても、ダンプは走っていないので、昼に見てください。

「施設」といっても、建物があるわけではありません。フレコンバッグのまま積み上げたり、袋から出して大きなプールのようなところに埋めます。「仕組みと写真
全体の敷地は、1600ヘクタールありますが、ほとんどが山や丘陵です。そのところどころに、プールのようなものをつくったり、フレコンバッグを積み上げます。

動画による解説もあります。

福島市で国と地方の協議会開催

2018年8月9日   岡本全勝

今日8月9日は、福島市で、「原子力災害からの福島復興再生協議会」を開催しました。
最近は、半年に1回開催しています。関係大臣と知事や県内各界代表が集まって、復興の進捗状況を確認し、次への課題を議論します。今日も、復興、経産、環境の3大臣が出席し、知事や市町村長と意見を交換しました。
いつも書いていますが、現地で、大臣と地方の関係者が定期的に議論を交わすことは、重要なことだと思います。

あと2年半で復興・創生期間が終わりますが、福島の復興はまだ道半ばです。来年に必要な予算とともに、次の10年をどうするかが、重要な議題でした。
最近の動きも、簡潔な資料として載せてあります。利用してください。

震災復興加速化、与党提言

2018年8月8日   岡本全勝

7月27日に、与党から総理に、震災復興加速化のための第7次提言の申入れがなされました。少し古くなって恐縮です。
与党復興加速化本部では、これまで、復旧の現状を踏まえ、とるべき措置について政府へ申し入れがされてきました。今回で7回目になります。
今回のポイントは、次のようなものです。
・津波被害地域では、甚大な被害を受けた地域でも、復興の総仕上げの時期。2020年度には、復興を成し遂げる。
・原発被災地では、中長期的な取り組みが必要。復興・創生期間後も、引き続き国が前面にたって取り組む。特定復興再生拠点の整備計画が認定され、それを進める。

与党申し入れは、現状を分析した、進むべき羅針盤です。この申し入れに沿って、関係省庁が、地元と協力しつつ、復興を進めていきます。

故・長島忠美副大臣

2018年8月5日   岡本全勝

今日は、新潟県長岡市山古志(村)へ行ってきました。長島忠美・復興副大臣が亡くなられて1年。仏壇にお参りしてきました。1年は、早いものです。
長島副大臣には、東日本大震災からの復興の際に、高台移転などの規模縮小に、お骨折りを頂きました。「計画の見直しと縮小

久しぶりに行った山古志村は、もう震災の痕がわからないほど、きれいになっていました。中越地震は平成16年、あれから14年が経っているのですから。
今日も企画があるらしく、旧役場にはたくさんの人が来ておられました。水槽には、立派な錦鯉がたくさん泳いでいました。

慶應大学、地方自治論Ⅰ成績評価

2018年8月3日   岡本全勝

地方自治論Ⅰの試験の答案を採点しました。348人分です。ほとんどの学生が、A4用紙両面を使って、びっしりと書いていました。

問1は、地方自治の意義を問うものです。授業でも、「ここは試験に出しますよ」と予告しました。授業で配ったレジュメと資料も、持ち込み可です。問の文章に、必須の語彙は指示してあります。大半の学生は、きちんと回答していました。
残念ながら、合格点を与えることができない回答もありました。指示した語彙を並べるだけ、それも十分な説明ができていません。問に対する答になっていないのです。
また、「模範解答」が出回ったのでしょうか。同じようにまちがった答案が、たくさんありました。「国から一生の自立」は「国から一定の自立」の間違いでしょう。日本語としてもおかしいですよね。
他にも、「(地域で負担と受益を考えるより)国に要求すると満足度が高い」とか「中央政府の各省庁が地方出先機関を設置し、各種のサービスを供給した方が効率的である」とか。まちがった「模範解答」を写すのは危険です。

問2は、多くの学生が、書けていませんでした。問いは、自治体に、議会と首長の二元代表制以外の仕組みを導入することについてです。
授業では、ドイツの地方自治を例に、さまざまな形があることを示しました。また、国政は議院内閣制であることも、問の文章に書いてあります。少々考えれば、何らかの答えは書けるでしょう。
これも、間違った「模範解答」が出回ったのでしょうか。「条例の横出し上乗せ」や「議会と首長との牽制(再議など)」を書いている答案がたくさんありました。
想定していない問がでた場合(今回は予告したのですが)、どのように対処するか。「何でも書けば良い」ではありません。問と全く違った答を書くと、何も書かないより減点になる場合もあります。

問3は、それぞれに考えてもらう問です。誰にでも、何かは書ける問です。
授業中の小レポートで、自治体の政策を勉強してもらいました。それに答えた学生にとっては、簡単だったでしょう。しかし、小レポートを出していない学生や、授業に出ていない学生は、内容ある回答は書けなかったようです。
特に、政策を提案する際に、財源を考えず「ばらまき政策」になっている答案が多かったです。これは、減点です。

全く改行なしの文章もたくさんありました。困ったものです。小レポートの書き方指導で、注意したことなのですが。3分の1の学生は、ほとんど授業に出席せず試験だけを受けているので、このような注意もわからないのでしょう。
授業に出席した学生と、出席していない学生とで、成績が大きく別れる結果になりました。当然といえば当然です。「ノートや配付資料持ち込み可」という試験は、授業に出席せず試験だけ受けて及第点をとることができるほど、簡単ではありません。