観光庁が、平成24年3月から展開している「東北・北関東への訪問運動」の中間報告をとりまとめました。それによると、東北・北関東で新たに会議、イベント等が開催されたのは、民間等の取組では35件、各省庁の取組では20件です。
カテゴリーアーカイブ:このページの歴史
原発被災地視察
13日14日と、福島県に行ってきました。復興推進委員会の視察の随行です。1日目は、楢葉町、大熊町、浪江町、南相馬市、相馬市で、インフラの復旧、警戒区域内、津波被害地、高齢者向け復興住宅、コメの全袋調査を視察。2日目は、飯舘村と南相馬市で、仮設の中学校、計画的避難区域内で操業している工場、精神病院、仮設の宿泊施設などを見ました。結構な強行軍でした。
相馬市の高齢者向け復興住宅「井戸端長屋」は、立谷市長のアイデアの結晶です。
飯舘村では住民が避難していますが、事業所は許可を得て操業しています。すなわち、従業員は村外から通っています。約300人の従業員は、村にとって大きな雇用の場所です。ただし事故前に比べ、従業員は戻ってきていないようです。働く場は、復興のために不可欠の要素です。ありがたいことです。
村出身の社長が、最先端の金型を作っておられます。「過疎はハンディじゃない」という発言が、頼もしかったです。「日本の物流はよくできていて、ありがたい」とのこと。高速道路があること、運送会社のサービスが良く、福島の山の中でも問題はないのだそうです。また、従業員の確保も、東京より良いとのこと。コンピュータによる精密設計だけでなく、熟練の技術が要るからだそうです。
南相馬市の精神病院は、避難指示で入院患者を圏外に避難させました。職員、特に看護師が戻ってこず、十分な数を確保できないので、ベッド数を削減して再開しています。患者さんと家族は、困っておられるでしょうね。精神病院と患者は、災害の際に、目の行き届かない場所です。
仮設の宿泊所は、中小企業庁がつくった「仮店舗、仮工場貸し出し事業」を活用しています。被災地では、ホテルが壊れ、さらに復興のための作業員がたくさん入っているので、宿泊施設が不足しています。しかし、作業員は事業が終わるといなくなるので、ホテルをつくるには採算が難しいです。仮設の宿泊所は、プレハブ仮設で6畳の広さ、100室です。中小企業庁が、良い制度を作ってくれました。
双葉町視察
今日は、復興大臣のお供をして、福島県双葉町に行ってきました。双葉町は放射能汚染が強く、また警戒区域の見直しが行われていません。入るには、検問所を越え、簡易な防護服(タイベックス・スーツ)、帽子、手袋、靴カバー、マスクをします。町から出る際にも、体についた放射線を測ります(正確には、北の浪江町、南の大熊町・富岡町が検問所です)。
土曜日ですが、町長の案内で、町内を見て回りました。住民が避難したままなので、津波と地震が起きた昨年3月11日の状態が、残っています。遺体捜索のためのがれき片付けはされています。
今日は、第6回目の一時立ち入りの日で、何人かの住民の方が自宅に戻って整理をしておられました。屋根瓦が落ちた家や窓ガラスが割れた家では、雨水が入って、建物が傷んでいます。また、雨水が入らない家でも、ネズミが入って臭いがきついです。
その後、いわき市の仮設住宅で、避難しておられる住民と意見交換をしました。「いつ帰ることができるか、わからない」「先の見通しが立たない」という、切実な声が多かったです。
地域の復興支援員
自治体が、被災者の見守りやケア、地域おこし活動の支援を行う民間人を雇うことを、総務省が支援しています。復興支援員と言います。総務省のホームページに、活動実績が載りました。6つの県と市町で、54人が活躍しています。宮城県と気仙沼市の例も載っています。
残念ながら、この資料では、どのような人が、どのような活動をしているのか、詳しい内容はわかりにくいです。さらなる紹介を、期待しましょう。
復興推進委員会
今日11月9日、復興推進委員会を開きました。今日は、被災3県からの報告と、政府(各省)からの報告を基に、議論をしました。実のある議論にするために、次のような仕掛けにしてあります。
まずテーマは、推進委員会が9月にとりまとめた「中間報告」に取り上げられた、「6つの課題」に絞ってあります。また、10月には、復興大臣から各省に対し、さらに具体化した課題への取り組みを指示してあります。このテーマに絞って、資料を提出してもらいました。
次に、各県や各省から報告してもらう際には、各項目ごとに「うまくいっている取り組み、関連施策」と「困難な点、今後の課題」を挙げてもらうようにしました(例えば福島県の資料)。これで、何がうまく進んでいて、何が進んでいないかが、一目瞭然です。議論も発散せず、内容の濃い議論ができます。なかなか考えた仕組みでしょ。
うまく進んでいる取り組みでは、各自治体が工夫を凝らしておられることがわかります。復興の現場は、行政の実験の場、「フロンティア」でもあるのです。今後、順次、紹介しましょう。
3県からは副知事の代理出席でしたが、説明も明確で、また質問に対する回答も極めてわかりやすいものでした。3人とも、よく現場の事情を把握しておられることが、わかりました。様々な質問に、直ちに的確に答えが出ます。ここまで熟知するには、大変な努力が必要だと思います。実のある3時間の会議でした。