カテゴリーアーカイブ:このページの歴史

「地方創生」と「新しい東北」

2014年11月9日   岡本全勝

内閣は、新しく「まち・ひと・しごと創生」(地方創生)に、力を入れています。各地域での人口急減と超高齢化という課題、これは一地域の問題でなく、日本全体の問題になっています。ところで、東日本大震災で大きな被害を受けた地域は、少子化、高齢化、産業の空洞化のいわば「先進地」です。
「復興」と聞くと、インフラや住宅等の復旧を思い浮かべますが、インフラを復旧しただけでは、この地域では、まちの賑わいは戻りません。「産業・生業の再生」と「コミュニティの再建」が、必要なのです。そこで復興庁では、この2つの復興に力を入れています。しかしこの2つの目標は、従来型の行政手法(官によるモノ作りや補助金配分、法改正)では、成果が出ません。必要なポイントは、次の通りです。
1「民が主体」=行政は、産業(企業)を運営できません。行政が支援している限り、産業は自立しません。コミュニティは自立しません。
2「モノでなく知恵の支援」=中小企業に不足しているのは、知恵やノウハウです。
3「必要なのはお金でなく人」=企業を興したり、新しいことに取り組むのは、熱意を持った人材です。元気な若者、外部人材、変わり者です。しばしば「若者、よそ者、ばか者」と言われます。
4「官ができることは、これらのコーディネイト」=「支援を必要とする人」と「支援できる人」を結びつける機能が重要です。もちろん、役所が自ら行うのではなく、そのような場を作り応援することでしょう。
復興庁では、「新しい東北の創造」という言葉で、新しいかたちでの地域振興に取り組んでいます。切り口(柱)は5つです。子ども、高齢社会、エネルギー、回復力、地域資源です。手法は、官と民との連携、専門家の派遣、地域での先導的な取り組みの支援、被災地企業への大手企業のノウハウの支援などです。
これまでの箱物や補助金行政では、必ずしも地域の振興に成功しませんでした。これまでとは違った手法が必要なのです。「新しい東北」の取り組みは、地方創生の先駆けになっていると考えています。
11月6日に官邸で開かれた「まち・ひと・しごと創生会議(第3回)」で、小泉政務官(地方創生担当兼復興担当)が、「地方創生に関する現地視察と東北被災地の復興から学ぶべきこと」を報告されました。資料のp5と6が、「新しい東北」関係です。特にp6では、人が重要だという視点から、事例と中心となっていただいている人を載せてあります。

公共インフラの本格復旧状況

2014年11月8日   岡本全勝

復興庁では、関係省や自治体の協力を得て、主な公共インフラ(道路、鉄道、住宅、学校など)の本格復旧の進捗状況を、四半期ごとに公表しています。
平成26年9月時点のものを公表しました。目標や計画を100とした場合の達成状況を%で示しているので、わかりやすいです。帯グラフの中で、青色が着工済みの数、赤色が完成したものです。ご覧ください。
なお、住宅については、市町村ごとにより詳しい工事の進捗状況と予定を公表しています。「住まいの復興工程表

福島県、復興への取り組みの評価

2014年10月28日   岡本全勝

10月27日の朝日新聞「福島知事選の解説」に次のような出口調査結果が載っていました。10月26日の投票日に、90か所の投票所で、4,250人から回答を得たものです。
それによると、佐藤雄平知事が進めてきた復興対応への評価は、「評価する」と答えた人が66%、「評価しない」は28%です。汚染土などを保管する中間貯蔵施設の建設計画を受け入れた県の方針についても、71%が「賛成」、「反対」は22%でした。かなり高い評価だと思います。

推進委員会視察

2014年10月28日   岡本全勝

今日は、復興推進委員会(伊藤元重委員長)の視察に同行して、福島県に行ってきました。避難指示が解除された田村市都路地区、大熊町の居住制限地域、復興拠点となる大河原地区、富岡町の復興拠点となる駅前地区、試験操業をしているいわき市の漁協などです。
放射線量も、時間と共に、そして除染によって下がってきています。状況が落ち着いて、わかってきたので、少しずつですが、復興に向けて取り組みが進んでいます。すなわち、放射線量の高い町では、全地域が一時に帰還することは困難です。よって、条件の良いところから帰還するべく、復興の拠点を作ろうという計画です。

参議院復興特視察

2014年10月27日   岡本全勝

今日は、参議院復興特別委員会の視察に同行して、宮城県石巻市雄勝地区と、女川町に行ってきました。
雄勝地区は、町の中心が、津波で壊滅的な被害を受けました。特産の硯と、「雄勝スターズ」が有名です。硯になる粘板岩は、平らに割れて、スレートになります。東京駅を復元する際に使われたので、ご存じの方も多いでしょう。やって見せてもらいましたが、薄い板が、タガネを入れるとさらにきれいに剥がれます。横方向の力には強く、落としても割れません。すごいものです。「雄勝スターズ」は、漁師の奥さんたちによる、地域興し食堂といったら良いでしょうか。ちょうど昼食時なので、おいしいホタテ炊き込み弁当を食べてきました。
女川町では、山を削り土地をかさ上げする工事が進んでいました。女川駅舎も姿を現しています。「女川町震災復興のあゆみ」の10月17日「第3回おながわまちづくり見学会」の写真をクリックしてください。また、大きな公営住宅もできていました。町内会も、設立されたそうです。