10月12日の日経新聞は、地方分権改革推進委員会第3次勧告の解説と、これまで14年間の分権改革の評価を書いていました。
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校長の仕事・訓練学習
今日は、救助科61期の総合想定訓練を、見ました。開始と終了時に、式台で報告を受けます。敬礼を受け、敬礼を返します。隊員(学生)のきびきびした動きは、ほれぼれします。
今日は制服でなく、動きやすい執務服です(消防大学校では、そう呼んでいます。救急隊員が着ているような、現場用のオレンジと紺色の作業服です)。今日は、帽子をかぶっているので、敬礼は軍隊式の挙手です。入校式は室内なので、帽子は持ったまま、前傾姿勢でした。
総合想定訓練は、卒業前に行われる、卒業演習といってよいでしょう。60人の学生が、2中隊に分かれ、想定に沿った訓練をします。
第1中隊は、大学の化学実験中に、薬品を倒し、負傷者が出ているという想定です。今日はシアン化合物でした。地下鉄サリン事件を、思わせます。
指揮車、消防車、救急車などが、サイレンを上げて到着します。そして、防護服を着た隊員が、救出に向かいます。もちろん、薬品がどこまで漏れているかわからず、それを確認しながらです。
空気ボンベを背負って防護服を着ていると、隊員同士の意思疎通も、難しいです。トランシーバーを持っていますが、防護服の中で、呼吸用のマスクをしているのです。声は、聞こえにくいでしょうねえ。防護服の右手が、時々ぶらぶらしているのは、手は服の中で、トランシーバーを操作しているからです。
それ以上に、被害者との会話も、難しいです。防護服は、空気が漏れないのですから、声は基本的には外に伝わりません。どうすると思いますか?防護服の前に、「あなたを救出にきました」という趣旨を書いた紙を、ぶら下げるのです。なるほど。
もっとも、負傷者役の学生の何人かは、寝転がったままで、反応しません(これも演技)。救出された負傷者は、テントの中でシャワーで除洗します。負傷者役の学生は、冷たかったと思います。もちろん、救急隊員も、防護服を除洗します。後始末が、大変です。
第2中隊は、ビルに乗用車が突っ込み、1人が車の下敷きに、1人が車内に閉じこめられたという想定です。乗用車は、窓ガラスをブチ割り、さらにペンチのお化けで窓枠などを切り、天井をはね上げて、負傷者を救出します。なるべく負傷者を傷つけずに、救出するためです。ここで、訓練のために用意した乗用車(廃車)が、1台スクラップになります。
その後、ガソリンに引火し、ビルが燃えます。発煙筒が、たかれます。建物に取り残された人がいる、という条件もつきます。盛りだくさんな訓練です。関係者役の学生が、「家族が取り残されている」と叫びながら、救急隊員にすがります。迫真の演技でした。救急隊員が、ビルの3階にはしごをかけて突入し、窓の鉄格子をカッターで切るのも、手際のよいものです。これも、煙と放水のシャワーの下でです。
私は、風上の少し離れた地点で、見ていたのですが、風向きが変わってシャワーを浴びました。これがサリンだったら、今日のHPは、書いていませんね。
しかし、肝心なのは、カッター操作や放水ではありません。我が大学校の学生は、それを指揮することを学びに来ています。30人の隊員を指揮する。混乱した現場では、大変なことです。
分権委員会第3次勧告
地方分権改革推進委員会が、10月7日に、第3次勧告「自治立法権の拡大による「地方政府」の実現へ」を発表しました。主な内容は、義務付け・枠付けの見直しと条例制定権の拡大や、国と地方の協議の場の法制化です。
校長の仕事・入学式
今日は、消防大学校で、救急科71期生34人の入校式がありました。校長は制服で、式辞などを述べます。学生も、もちろん制服で、動作はきびきびと、全員がぴしっとそろいます。さすがです。
こちらも、歩く姿勢や敬礼をする動作に、気が張ります。お茶を習っていた時以来ですかね。ちゃんと、手の指先も伸ばしました(古くからこのホームページを読んでくださっている方は、この意味がおわかりですよね)。
校長講話も、行いました。彼らは、これから約2ヶ月間、寮生活をおくりながら、勉強にいそしむことになります。当校は、知識だけでなく、技術の習得も重要です。
今日も、校庭や訓練棟では、すでに入校している救助科の学生が、実技訓練をしていました。ビルの屋上や、川の中州に取り残された人を救出する、という設定などでの訓練です。皆さんもおなじみの、あのオレンジ色の出動服で、ロープを張ったりしています。雨の中です。災害は、天気を選んでくれません。というより、中州に取り残されるのは、雨の日です。
今日の訓練は、学生たちが、企画して行っているものです。もちろん、最初は、教官が指導するのですが、授業が進むと、このような授業もあります。学生は、親元に帰ると、他の人たちを指導する立場にあります。すると、訓練の企画力も必要になるのです。
消防研究センター
私の勤めている消防大学校に、消防研究センターという、研究組織があります。
火災が起きた際の原因調査は、各消防署が行います。火事のニュースで、「××が火元と見られています」と流れる、あれです。「たばこの火の不始末が、原因と見られています」と聞けば、なるほどと思います。しかし、現場でそれを断定するのは、難しいのです。
考えても見てください、家具や柱が焼け落ちた焼け跡から、どのようにして、たばこを探し出すのか。仏壇のローソクと、どうしてわかるのか。さらには、電気器具からなぜ出火したと、わかるのか。私も、まだ聞きかじっただけなので・・・。
このセンターでは、難しい原因の調査をします。このほかに、難しい災害が発生した場合に、消火や拡大防止方法の助言、支援をしています。興味深い研究を、しています。これについても、追々とご紹介しましょう。