10日の朝日新聞「異議あり」は、石弘光放送大学校長の「地域主権?覚悟はあるのですか」でした。「ようやく地方分権が進みそうです」という問いに対して、次のように発言しておられます。
・・いや、ぼくは懐疑的です。戦後の流れをずーっと見てください。この問題はね、たえずアドバルーンが掲げられてきたんですよ・・ぼくは地方制度調査会に長くいたからわかるんだけど、新しい概念や言葉が出て、議論して、何度も何度も答申を出した。でも、何か具体的なアクションがありましたかね。みんなでずっと踊ってきたような気がするなあ・・
・・一つは、中央省庁の役人が本音では大反対していること。自分たちの権限を持っていかれるのは嫌だからね。もう一つは、これもマスコミではあまり言われないんだけど、知事や市町村長が必ずしも「ウエルカム」ではないこと。国からの交付金や補助金に乗っている今の方が楽だというのが、彼らの本音です・・
・・覚悟が必要なんですよ・・民主党は国の出先機関を廃止すると言っていますね。ならば当然、職員も地方自治体に移さなければいけない。国家公務員30万人のうち20万人ぐらいを地方公務員にするわけです。どんなに反対があっても、ね。また、政府は補助金を廃止して一括交付金化するという。それはぼくも賛成だけど、実行すれば農林水産省や厚生労働省などの、かなりの部署が不要になりますね。その人たちは当然いらなくなるか、あるいは地方自治体に行ってもらう。権限と財源だけでなく、人も整理するか地方に出す。政府に必要なのはそういう覚悟です・・
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大学院出講、開店休業
今日は、日大法学部大学院での講義の1日目でした。しかし、教室には、院生は誰も現れず。残念。お客さんの来ないお店です。教務課に報告したら、「登録期間中なので、来週も来てください」とのことでした。
幼児のライター遊び
幼児がライター遊びで、焼死するニュースが続いています。いたましいことです。私はニュースを聞いた時、「3歳の子どもがライターをいじって、火をつけるなんてできない」と思っていました。しかし、今や火遊びの火災は、3歳から11歳の子どもが中心で、その手段のほとんどがライターなのです。しかも、3歳の子ども、特に男の子が圧倒的に多いのです。
消防庁消防技術研究室の、鈴木恵子主任研究員に、教えてもらいました。鈴木主任研究員はいろいろ論文を書いておられますが、インターネットで見ることができる簡単なものとして、経産省の審議会の資料を挙げておきます。これについては、昨年(2009年)12月5日の朝日新聞にも、大きく取り上げられました(鈴木さん、早くホームページを作って、載せてください)。3歳は、火をつけることはできるが、逃げることができない年代だそうです。その家庭環境についても、興味深い分析がされています。
鈴木さんは、さらにショッキングな分析も、しておられます。住宅で焼死する被害者は高齢者が多いということは、皆さんご存じだと思います。では、次に多いのは、どの社会集団・階層でしょうか。私はびっくりしました。これについては、また次の機会に紹介しましょう。
消防大学校長の喜び
昨日の幹部科に続いて、今日は、救助科で校長講話をしました。救助科の学生は、危険な場所で被災者や逃げ遅れた人を救い出すプロです。テレビで、ロープを伝って救助する場面をごらんになったこともあるでしょう。あの屈強な強者たちです。といっても、大学校に入学するのは、若者ではなく、後輩を指導する立場の人たちです。今回の60人は、平均年齢37歳です。昨日の入校式といい、今日の授業中といい、姿勢は正しく、動作は機敏、挨拶や返事も大きなはっきりとした声で、ほれぼれします。
ところで、私は大学3年の時に、ある授業にショックを受けました。もう35年も前の話です。たぶん、法学部31番教室だったと思います。名物教授ということで、必須科目ではなかったのですが、履修しました。第1回目の授業で、私にとっては、つまらない話をされました。「これが東大法学部教授か」と、がっかりしました。ところが講義が終わる際に、先生がおっしゃいました。「今年の学生のできは、いまいちだな」と。「笑うべきところで、笑わない、反応がない。私は何年も授業をしているが、今年の学生のヴィンテージは、良くないね」と。同じブドウ畑でワインを作っても、できの良い年とそうでない年があります。先生は、私たち学生をブドウとワインにたとえられたのです。
同じように、授業をしていて学生の反応がよいと、うれしいですね。今になって、石川吉右衛門先生の授業を思い出します。
消防大学校も新学期
今日は、幹部科と救助課の入校式がありました。いよいよ、授業が始まります。私も早速、校長講話をしました。明日もあります。今日は、久しぶりに快晴で、桜がきれいでした。チューリップも、花を咲かせ始めました。散った桜の花びらの海に、浮かんでいます。昨日と一昨日は、多くの学校で入学式があったらしく、街でピカピカの一年生と着飾ったご家族を、たくさん見かけました。満開の桜は、ぴったりですね。