今日は、朝から気合いを入れて、日本大学大学院の講義の準備を再開しました。18日から秋学期が始まるので、そろそろ本腰を入れないと。
秋学期は、「公共経営論」です。これは、これまで、地方行政や日本の行政を、講義したり書きためてあるので、しゃべる分には困りません。もちろん、最新の情報に入れ替える必要があります。
その後に気づいた素材や、講義のアイデアは、例によって「紙封筒」に入れて用意してあるのですが、それを並び替え、各回の講義ノートにしなければなりません。そして、レジュメをつくり、配付資料をつくらなければなりません。全体を、14回の講義にバランス良く配分する必要も、ありますしね。
大変ですが、締め切りがあるから、日頃考えていることが、整理できます。ありがたいことです。
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第1部課程卒業式
今日、第1部課程の卒業式がありました。62人の学生が、それぞれの県や市に戻っていきました。彼らは4月に入学して以来、約5か月、寮生活を送り、研修に励んできました。この間の総授業時間は、445時限(自治大は、1時限=70分)。そのうち、講義が295時限、演習が135時限、そのほか効果測定などが15時限です。
自治大は、地方自治体幹部養成機関です、一言で言うと「実践的大学院」でしょう。
教育内容は、「行政経営」と「公共政策」の二本柱からなっています。最高水準の大学教授や研究者による講義、それも「制度・最新の知識」と「応用・現在の課題」の両方があります。予習や復習、与えられた教科書や資料を読むために、放課後の自習も不可欠です。寮は個室ですし、図書室や演習室も充実しています。
演習に時間を割いていることも、特徴です。先日紹介した政策課題研究など、いくつもの演習があります。座って聞くだけの講義でなく、自分で考え、汗と知恵を出す、そしてそれを説明し説得する。一般の大学院の方には申し訳ないのですが、単に分析するだけでは、自治体現場では役に立たないのです。実現可能性のある提言を、しなければなりません。このような能力は、実践的訓練でないと、身につきません。
演習方法も、それぞれに工夫を凝らしています。今日も、教官たちが集まって、第1回目の反省会を開きました。次回に向けての改善点を議論するためです。
卒業式では、やっぱり涙する学生が、何人も出ました。5か月間の苦労と達成感からでしょう。うれしいですねえ。彼らは、平均年齢40歳です。これから、それぞれの自治体で、活躍し出世してくれることでしょう。
校長の余禄
今日、自治大学校では、第1部課程の最終講義。童門冬二先生の「リーダーシップ論」でした。先生は、都庁職員の経験も、お持ちです。ご挨拶の折りに、「どうしたら、あれだけの作品を書くことができるのですか」と、その秘訣を伺いました。
また、税務専門課程では、宇賀克也教授の授業がありました。これまた、ご挨拶の際に、行政改革の話をさせてもらいました。日本の各分野の第一人者に来てもらえるのが、自治大学校のありがたいところです。
第1部学生、もうすぐ卒業
今日は、第1部学生に、2時間あまり、講話と講義をしました。第1部の学生は4月に入学し、明後日9月2日に卒業します。私は7月末に大学校に着任したので、彼らと話す機会がありませんでした。今日の午後は、寮を出る準備などのために取ってあった時間なのですが、教務部にお願いして、校長講話を入れてもらいました(学生にとっては、迷惑でしたかね)。
私が、校長講話としてお話ししたのは、自治大学校が学生に何を期待し、そのためにどのような講義や演習を提供しているかということです。第1部学生は、県や市の幹部候補生です。これからの活躍と出世を、期待されています。
講義としては、社会の変化が地方自治体と公務員にどのような課題を突き付けているか、これから私たちは何をしなければならないかという見取り図を話しました。皆さん、熱心に聞いてくれました。
また、放課後は、学生主催の卒業パーティに、呼ばれました。クラブ活動の成果発表が余興として出され、武道の演技や民謡なども披露してくれました。その他に茶道など、みんなそれぞれ、5か月間の寮生活を活用、エンジョイしているようです。5か月間の生活を振り返るスライドも、上映されました。初めのうちは歓声が上がっていましたが、最後はみんなが「じ~ん」と来ていました。ちなみに、今期の学生は、平均年齢40歳です。いろいろと、楽しかったこと苦しかったことを、思い出していたのでしょう。
懇談の中で、大学校生活の成果と反省を、本音で聞かせてもらいました。「授業が高度で、最初はついていくのが大変でした」「先輩からは、飲み代が大変だと聞いてきましたが、そんなに飲む時間はなかったです」「演習は勉強になりました」などなど、充実した体験だったと報告してくれました。もちろん、校長にですから、割り引いて聞かなければなりませんが。
2010.08.27
今日は、自治大での「政策課題研究」発表会の2日目。学生が選んだ研究テーマは、さまざまです。児童虐待防止、ソーシャル・ビジネス支援といった地域の新しい課題から、国・県・市町村の権限再配分方法といった分権のあり方まであります。地域振興も多く、日帰りで帰る観光客をどうしたら1泊させることができるかや、今流行のキャラクターを使った地域振興もありました。
このような研究成果=政策提言の出来具合も重要な成果であり、学校からすると評価の要素ですが、私は、それとともにもっと重要な成果があると考えています。
それは、この研究のプロセスです。課題を見つけ、現地を調査し、解決策を立案し、発表資料を作って、発表する。それも、考え方が違う職員が、一緒になって取りまとめる。この過程が、重要なのです。この反対は、言われたことをする、言われた通りにする、課題があっても知らんふりをする、どこかのモデルを探してきてそのまねをする、批判はするが自分では代案を出さない・・などです。これまでの地方公務員は、これでもすみました。これからは、課題は地域から発生するのであり、見つけるのも地方公務員です。そして、解決策は、自分たちで考えなければなりません。横へ倣えは、できないのです。
そして、「明るい係長講座」にも書きましたが、公務員の多くは、資料を作ったり、人に説明することは不得手です。記者会見も。もちろん、経験が少ないからまだ下手だ、という理由もわかります。でも、優秀な管理職には、必要な能力です。自治大は、幹部候補生養成学校なので、それらの知識と技術を提供するだけでなく、模擬訓練で身につけてもらうのです。