カテゴリーアーカイブ:歴史遺産

さりげなく応援

2014年1月14日   岡本全勝

このような、被災地応援もあります。
一月前、12月13日の新聞朝刊に、夜、めがね橋の上を通る列車と、その下の川岸でチェロを演奏する女性を写した広告が載りました。会社の名前だけが書かれていて、他に宣伝もなければ、どこかという場所の説明もありません。
でも、私は見た瞬間に、ぴんときました。「いつも通っている、あの場所だ」と。東北新幹線を降りて、釜石に向かう途中に(2時間半かかります)、いつも休憩する道の駅から見る風景でした。
調べたのですが、ソニーのホームページには出ていません。ようやく、動画を教えてもらいました。この動画の19秒ごろに、出てきます。遠野市宮守にある、宮守川橋梁です。新聞広告では女性演奏者で、それも幻想的でした。

街の賑わいつくり、商店街の整備

2014年1月9日   岡本全勝

復興庁では、今日9日に、「住宅再建・復興まちづくりの加速化措置(第4弾)」を公表しました。
今回のポイントの一つは、商店街の再生です。住宅やインフラの復旧が進むと、街の諸機能が必要となります。住宅と道路が復旧しただけでは、人は暮らしていけないのです。商店や病院など、さまざまなサービスが必要です(もちろんこのほかに、働く場や人と人とのつながりなども必要です)。
これまでは、事業の再開支援や仮設商店が施策の中心でしたが、これからは、商店の本格再開や商店街を作ることが中心になります。そのために、必要な手順を示し、専門家の派遣や補助金も使って、商店街の整備を支援します。この施策作りには、経産省が、汗をかいてくれました。
街全体が流された地域では、街の賑わい再生のために、このような支援も必要です。政府の災害復旧としては、これまでにない施策です。

御用納め、この1年の仕事

2013年12月27日   岡本全勝

今日は多くの役所で、御用納め(仕事納め)でした。復興庁でも、今日で年内の通常業務は終わりです。とはいえ、総理と大臣の現地視察があり、何人かの職員はそちらに同行しました。
私は、留守番で仕事。職員と「良いお年を」と挨拶しながら、「御用納めができるのは、久しぶりだね」と話しました。去年一昨年も、そんな状態では、ありませんでした。もっとも、御用納めの式などはなく、今日の夕方も、私が帰るときには、多くの職員が、いつも通りに、忙しそうに仕事をしていました。
この1年、多くの仕事が進み、また新しい段階に入りました。津波被害地域では、高台移転の計画が全てできて、これから工事が本格化します。原発事故被災地域では、帰還の難易度に応じた区域の再編が行われ、帰還への支援と待つ人への支援の他に、新しい生活を選ぶ人への支援の方針が決まりました。来年は、その実行が本格化します。
そうしてみると、この1年間に、事態はかなり進展しました。もちろん、本格的な工事はこれからで、住宅や町並みの再建までには、まだ2年はかかります。
5年間の予定と実績表」で見ると、津波被害地では大まかに、1年目は応急復旧、2年目は復興まちづくり計画作り、3年目の今年はまちづくりに順次着工をし、4年目となる来年は本格的工事になります。
この1年間、がんばってくれた職員、協力してくださった自治体や企業、NPOの方々に感謝します。また、現地を見て事情を理解して、報道してくださったマスコミの方にも、お礼を申し上げます。そして、今なお不自由な避難生活を送っておられる方に、お見舞いを申し上げるとともに、なるべく早く本格住宅に移ってもらえるように、がんばります。
多くの職場では、明日から1月5日まで、9連休です。皆さんは、どのように過ごしますか。私は、新年を迎える前に、年賀状書きが待っています。

原災本部会議

2013年12月20日   岡本全勝

今日20日、官邸で原子力災害対策本部が開催されました。先日(12月11日)書いたように、原発事故災害の後始末は、原災本部の所管です。会議では、「第一原発での廃炉・汚染水対策」と、「原子力災害からの復興の加速」が報告され、決定されました。
このうち「原子力災害からの復興の加速」は、内閣府の原子力被災者支援チーム(実質的には経産省)が担当しています。「ポイント」を見てもらうと、概要がわかります。
これまでに、原子力規制委員会が「線量水準に応じた防護措置」を検討し、原子力損害賠償紛争審査会が「賠償の追加」を検討してきました。また、経産省では、汚染水問題への対応を検討してきました。それぞれが、結論を出し、あるいは結論を出す準備に入っています(P1)。
それらを踏まえての、今回の決定です。「早期帰還支援と新生活支援の両面からの支援」については、帰還可能な地域についての取り組みと、新たな生活の開始に向けた支援を示しました(P2)。そのほか、事故収束(廃炉・汚染水対策)や、国と東電の役割分担の明確化(P3、4)も決められました。
また、今回の決定は、11月に与党から出された提言への、現段階での回答になっています。
この地域の方に、避難指示を出したのは原災本部なので、それを解除することも、対象となった方々のお世話も、原災本部の責任です。そして、地域の復興や帰還への準備、帰還までの避難の支援を、復興庁が担います。
今回は方針を示したものも多く、これから順次、実行していくことになります。一気に全てが片付くものではなく、また全てのスケジュールを示すことができるものではありません。線量の減少状況、除染の進捗状況、インフラの復旧や商店など再開状況、そして住民の帰還状況を踏まえて、地区ごとに計画を立て、随時計画を改定していく必要があります。市町村や県と一緒に、進めていきます。
それを進める予算として、「福島復興加速化交付金」を平成25年度補正予算案で512億円、26年度当初予算案で1,088億円、合計1,600億円用意しました。

現地視察

2013年12月19日   岡本全勝

昨日18日、今日19日と、衆議院復興特別委員会の現地視察に同行していきました。昨日は、東電福島第一発電所(正確には元発電所でしょうか)へ。第一原発へは、久しぶりです。所長は、3代目の方に交代しておられます。
免震重要棟での説明の他、多核種除去装置(アルプス)や汚染水漏れ対策の現場も見るので、バスから降ります。そこで、防護服のほか、面体(顔を覆うプラスチックカバー)もつけるという重装備でした。面体をつけると、圧迫感があって苦しいです。
半日構内にいて、私が浴びた線量は、累積で30マイクロシーベルトでした。レントゲン写真が1回で50マイクロで、ニューヨーク往復の飛行機が200マイクロです。
4号機の燃料取り出しのための上屋も、できてから見るのは初めてです。汚染水を貯めるタンクが林立しています。
廃炉作業は、進みつつあるようです。しかし、構内の雑然さや、免震重要棟内外の仮設状態は、相変わらずです。所長もおっしゃっていましたが、これまでは緊急対策に追われていました。施設が仮設なのです。これから30年以上かけて廃炉作業をするには、まだまだ片付けや恒久的な施設への拡充が必要です。
1日に、4,000人もの作業員が入っているとのことです。しかし食堂や休憩所が完備されていません。作業員の方の苦労には、頭が下がります。
今日は、陸前高田市と気仙沼市へ。高台移転や土地のかさ上げ工事が進んでいました。しかし、住宅が建つまでには、まだまだ時間がかかります。なにせ、山を切り開いたり、町全体を何メートルも盛り土するという、広範囲な大工事なのです。