今日は、参議院復興特別委員会の視察に同行して、宮城県石巻市雄勝地区と、女川町に行ってきました。
雄勝地区は、町の中心が、津波で壊滅的な被害を受けました。特産の硯と、「雄勝スターズ」が有名です。硯になる粘板岩は、平らに割れて、スレートになります。東京駅を復元する際に使われたので、ご存じの方も多いでしょう。やって見せてもらいましたが、薄い板が、タガネを入れるとさらにきれいに剥がれます。横方向の力には強く、落としても割れません。すごいものです。「雄勝スターズ」は、漁師の奥さんたちによる、地域興し食堂といったら良いでしょうか。ちょうど昼食時なので、おいしいホタテ炊き込み弁当を食べてきました。
女川町では、山を削り土地をかさ上げする工事が進んでいました。女川駅舎も姿を現しています。「女川町震災復興のあゆみ」の10月17日「第3回おながわまちづくり見学会」の写真をクリックしてください。また、大きな公営住宅もできていました。町内会も、設立されたそうです。
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復興状況、被災者の認識
河北新報が、復興についての、仙台市民と市役所の認識の隔たりを報道しています。10月24日付け「復興施策『進んでいる』3割以下・仙台市民」。
市役所が行った市民意識調査で、仙台市が取り組む東日本大震災からの復旧・復興の施策10項目について、「進んでいる」と感じる人の割合が、一部を除き3割以下にとどまっています。
他方、市は、震災復興の重点54事業の2013年度の進行状況に関し、一部で遅れが生じているものの、目標達成に向けて着実に進んでいると判定しています。その差は、どこから来るか。奥山恵美子市長は、定例記者会見で、次のように述べておられます。
「災害公営住宅を例にすれば、市は計画通りの着工を順調と判断するのに対し、市民は8~9割の入居が済んだ時点で復興したと感じるだろう。」
ご指摘の通りです。被災地では高台移転やかさ上げ工事が進んでいます。一部に遅れがあるものの、ほぼ計画通りです。しかし、被災者や外部からの視察者は、「3年半経っても、まだ家が建たないのか」とおっしゃいます。がれきを片付けたら家を再建できた阪神淡路大震災と違い、今回の被災地では高台移転の工事に時間がかかるのです。また、住民の意見を聞き合意を取り付けるのにも、結構な時間がかかりました。その点を理解してもらいたいです。
また、津波被災地では、海岸部であって危険なので住宅を建てないため、更地のままの土地が広がっています。これを見て「何も進んでいない」と指摘する人もいます。これも、困ったことです。
経済同友会円卓会議、福島で
10月20日は、経済同友会が郡山市で、代表幹事円卓会議を開きました。全国44の経済同友会の代表幹事ら約100人が集まり、東日本大震災からの復興について議論しました。復興大臣も出席して、1時間の講演を行いました。
円卓会議は、発災以来、被災3県で開催してくださっています。また、経済同友会は、発災以来「IPPO IPPO NIPPON プロジェクト」と題して、被災地支援を続けてくださっています。
今日21日は、被災地視察があり、私も同行しました。川内村長や富岡町長が、丁寧に現場での説明をしてくださいました。全国の経済界の代表に被災地の実情を見ていただき、理解していただく貴重な機会です。忙しい経営者の方が2日間も時間を割いてくださったことに、感謝します。
9月の経団連との意見交換、先週の日本商工会議所との意見交換と、経済3団体との意見交換が続きました。被災地の現状、復興の現状と課題を理解いただき、特にこれからの産業復興について協力をお願いしました。
復興を進めるためには、さまざまな方の理解と協力が必要で、そのために私たちが復興行政を進める際にも、知恵と工夫が必要です。予算使うことや法律を作ることだけが、行政手法ではありません。
挑戦する若者。被災地を復興し、世界を目指す
津波で流されたふるさとに戻り、イチゴ栽培を成功させた若者がいます。しかも、1粒千円のイチゴです。10月12日には、安倍総理も視察に行かれました。さらに、インドにまで、技術援助に行っています。雄大ですね。
NHKによる紹介『東北発、未来塾』、「最高のイチゴの作り方教えます」「そしてイチゴは一粒1000円になる!」。
その岩佐大輝さんの主張、「ステップ論じゃなくて、いきなり世界に飛び出そう!」。
藤沢烈さんのブログに、教えてもらいました。紹介が遅くなりました。
産業の復興、いえ新たな産業は、このような挑戦する若者や事業者に依るのでしょうね。従前と同じ作物・製品を作っていては、将来はありません。
日本商工会議所との意見交換会
今日は、日本商工会議所で、被災地の商工会議所会頭と復興大臣との意見交換会でした。商工会議所とその会員企業は、地域で商業サービスを提供するだけでなく、雇用の場、町の賑わいを作っています。津波などの被害により、大変な経営環境にある中で、いち早く復旧して事業を継続してくださっています。
政府も、緊急の低利融資、無料の仮設店舗や仮設工場の貸し出し、高率の補助金による施設設備復旧支援など、これまでにない支援をしました。この地域では、商店や工場が復旧しないと、買い物もできず、働く場もないのです。会頭さんたちからは、政府による支援にお礼をいただきましたが、政府もお礼を言わなければなりません。
ところで、施設や設備の復旧は進んでいるのですが、新たな課題も出ています。生産力が回復したのに、販路を奪われて、元のように売れないのです。また、風評被害で安く買いたたかれます。これが大きな課題です。
これからも、政府と事業者と一緒になって課題を解決していくことを、議論してきました。(2014年10月16日)
昨日の、日商と復興大臣との意見交換会が、日商のホームページに載りました。