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講義など

2008.06.07

今日は第7回目の授業。官僚制の問題、特にその成果についてです。個別事例を挙げて説明するのですが、事例を話すと時間がかかります。公共事業それも個別の実例、護送船団行政、米あまり、幼稚園と保育園が統合できないことなどなど。でも、抽象論じゃ理解でないでしょうから、なるべく実例を入れて解説しています。ほとんどの学生(今日は2人ほどを除く)は、熱心に聞いてくれます。

6回目の授業・社会はこうなっている

今日は、第6回目の授業。早いもので、もう春学期の折り返し点です。今日も、厚生労働省と総務省から提供してもらったパンフレットを配って、官庁の仕事を解説しました。厚労省の仕事は、健康・福祉・労働という行政サービスが主なので、学生にわかりやすいです。一方、総務省の仕事は、国と地方の行政機構の設計管理で、理解しにくいでしょう。放送通信分野は、わかりやすいですが。
授業は官僚制の問題に入っているので、民間企業・国家公務員・地方公務員を対比して、どのような人生を送るか、裏話を交えてお話ししました。教科書にも、リクルートパンフレットにも書いていないことです。職階性のピラミッドは、官であれ民であれ上にいくと(歳を取ると、出世すると)、三角形になっているが、そこに収まらない人はどうなるか。職場での見えない女性差別。ライフステージと服装、仕事人間の末路などなど。
前途洋々の学生さんたちにとって、少し幻滅することもお話ししましたが、これが実社会です。岡本講師の「実は、社会はこうなっている」講義でした。慶応大学でも、ほかの授業では聞けない話だと思いますよ。ためになりますねえ。(いつものように、自画自賛)。来週は、早慶戦で休講です。

小レポートの採点

毎晩こつこつと、学生さんのレポートを読んでいます。新聞を読んでもらうために、出した課題です。各人は2~3枚の小レポートなのですが、85人にもなると、読むのも大変です。(5月15日)
ようやく、85人分の小レポートを読み終えました。レポートの内容から始まって、文体、誤字脱字など、指導したいことがたくさんあります。岡本講師の要求水準は高いのです。学生さんたちが、社会に出た時に困らないように。私が悩んで身につけたことは、同じ苦労をさせず、教えたいのです。講評は、明日の授業で行います。(5月16日)
今日は、先週提出してもらった、小レポートの講評から始めました。
まずは、体裁の注意。新聞切り抜きを台紙に貼っていなかったり、大きな記事を織り込んだりしているのがあります。それでは、後の管理が困ります。日付と新聞社名の明記のないものも。また、右上を綴じるのは、ルール違反です。ワープロを使っているからでしょうか、改行がなく長く続けて書いてあるレポートが、いくつもありました。
内容については、みんな様々な記事を選んで、それぞれに自分の考えを書いていたので、これは期待以上でした。誤字脱字は、相変わらずですね。遮断法人(社団法人)、国交賞(国交省)、核負傷(各府省)など。提出する前に、読み返しましょう。

第4回

連休が終わり、授業を再開。今日は、人事院や内閣府から提供してもらった、業務紹介パンフレットを配りました。それぞれ「しっかり宣伝して、優秀な学生を公務員に勧誘せよ」との条件付きで、いただいたものです(笑い)。4種類、100冊ずつだと、大変な分量になり、学生さんに運ぶのを手伝ってもらいました。出席者も安定して90人程度、教室はほぼ満員です。小レポートは、85人が提出しました。これから、読ませてもらいます。これも、結構な肉体労働です。

3回目

今日は、第3回目の授業。予定より少し遅れていますが、想定内で、順調に進んでいます。春学期は、乗ってくると、すぐに連休なんですよね。遅れているのは、レジュメ以外のことに、「脱線する」からです。今日は、日経新聞社から提供していただいた小冊子を配って、新聞の読み方などもお話ししました。三田までは宅急便で送ってもらったのですが、100冊になると、結構な分量でした。中西編集委員、ありがとうございました。
そこから広がって、記事の作られ方、官僚と新聞記者の関係なども。他の授業では、聞けない話だと思います。昨年秋学期に私の授業を受講した学生さんからも、「面白いので、どんどん喋ってください」と応援をもらいました。
なお、授業で紹介した、ウエッブで読める解説は、例えば「清水真人編集委員」、他の人も。手嶋龍一さんの本は、『交敗戦―130億ドルは砂に消えた』です。
受講生数は、90人程度になりました。もっとも、小レポートを宿題に出したので(締め切り5月10日)、次回は減るかな。