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地方行財政-自治大学校

自治大学校・研修計画変更

今日、4月から始まる研修の変更を決定しました。
第1部課程(半年間)は、取りやめ。希望者は、後期に優先して入校してもらう。同じく4月開講予定の監査専門課程(2か月半)は延期し、開校時期を今後検討する。5月に開講する予定の課程は、もうしばらく様子を見る、です。
申し訳ありませんが、計画停電が続くようなので、研修は無理と判断しました。4月入校予定者は既に内定していて、各自治体には、ご迷惑をおかけします。事情をご理解下さい。
自治大学校も、今夕から停電に入りました。今日は寒さが厳しく、暖房用に電力の消費が増えたようです。寮にまだ研修生が残っていること、初めてのことなので、保安要員の他に連絡要員を残して、職員には帰宅してもらいました。その時点ではまだ予定だったのですが、18時半過ぎに職員から、「自治大も電気が消えました」との連絡が入りました。

自治大学校卒業式

自治大学校では、昨日15日に第1部課程の、今日16日に第2部課程の卒業式を行いました。予定では18日だったのですが、繰り上げました。
計画停電期間中は、研修生に不便をかけましたが、無事に卒業式をすることができました。被災地方面の研修生も、帰宅のめどが立ったようです。
結果としてこの3日間は停電はなかったのですが、計画がある以上、インターネットのサーバーの電源落としやエレベーターの停止準備、食事の中止など、停電を想定した準備をしなければなりません。結果として停電が無くても、授業への影響は同じなのです。
これは、なかなかやっかいなことです。次の問題は、いつまでこの状態が続くかです。

自治大学校政策課題研究発表

今日10日と明日11日は、自治大学校第1部課程の「政策課題研究発表会」です。4~5人の班で、5か月間に研究した政策提言を、みんなの前で発表します。15分の発表の後、同僚の研修生の他、大森弥東大名誉教授、宮島勝東工大名誉教授、本学で講師を勤めていただいている先生からの、厳しい質問が待っています。
この演習は、自治大学校の「ウリ」の一つです。かつての研修は、高名な先生から最新最高の授業を受け、それを覚えることでした。しかし、今や課題は、地元から発生します。それを自分たちで考えて、解決しなければなりません。
今日のテーマは、博物館の評価手法、人材活用、太陽光発電普及、年寄りの安全など、地域に密着した課題の研究でした。それぞれ、苦労の跡が、うかがえます。当初考えていたテーマでは結論が導けないとか、既に先行事例があったなど。正直に「議論の過程で、班が分裂しそうになりました」と述べる班もありました。でも、その過程が、この研修の狙いなですよ。

突然の自治大訪問客

昨日は、ある遠方の市長さんが突然、自治大学校を訪問してくださいました。ご自身が卒業生で、その時の経験を基に、毎年2人を自治大学校に送っておられます。「全国の精鋭と競うことで、大変な勉強になった。予算が厳しい時だからこそ、職員育成に力を入れなければ」との主張です。おっしゃるように、職員育成に力を入れるかどうかは、1年2年では影響は少ないでしょうが、中期的に利いてくるでしょう。私自身が、いろいろと違った職場を経験したことで、力をつけることができたと、感謝しています。
今日は、旧知のある市会議員さんが、これまた突然訪ねてこられました。「東京での会議で出てきたんだけど、少し時間ができたから」とのことでした。ありがたいことです。開口一番、「最近テレビで観なくなったけれど、あのときに比べて少し太ったね」と。その節は、多くの皆さんに、ご心配をおかけしました。でも、あのときは、仕事の重さと多さで、全く苦になりませんでした。やりがいと責任は、苦労を感じさせませんね。
自治大の研修を説明したら、びっくりしておられました。「東大や早稲田大学の先生の講義を、入学試験を通らなくても聞けるのか?」と。皆さんの印象は、大学での講義を思い浮かべられるようです。でも、私どもの研修は、最新最高の講義ととともに、自ら考える演習です。それも全国から集まった「知らない同僚」との共同作業であり、切磋琢磨です。

校長の日常業務

振り返ると、先週は毎日講義がありました。自治大学校、慶應義塾大学、消防大学校と。大学と大学院での講義も終わり、ほっとしているのですが、来年に向けて自治大学校での研修内容の見直し検討などが続き、毎日忙しくさせてもらっています。まあ、私が職員を忙しくさせているのですが。
現在のカリキュラムはこれまでの経験で積み重ねてきたものですが、違った角度から見ると、いろいろと改革したい点が見えてきます。昨日は税務専門課程会計コースの通信研修と宿泊研修の内容を、会計学や簿記の専門の先生方に検討していただきました。今日は、人事院公務員研修所長に来ていただき、講義をしてもらうとともに、意見の交換をしました。お互いに、より良いものとするべく奮闘中です。参考になりました。
職員研修も、大きな変革期にあります。これまでの教える授業から、考える研修へ。内容や手法が変わっています。そして、誰に何を身につけてもらうかを、はっきりしなければなりません。
たぶんどの分野でも、改革は小さな改善や手直しが積み重ねられ、ある時点で哲学や基本方針が変わって、それら小改革を統合する大改革が行われるのでしょう。それを怠ると、時代遅れの遺物になってしまいます。