復旧・復興の道のりと今後の見通しについて、主な指標を用いてわかりやすく示した「道のりと見通し」を、更新しました。
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企業の福島県応援
NTT東日本が、福島県の農産物を、優先的に社員食堂で利用してくださいます。また、復興庁主催の地域復興マッチング「結の場」を通じて関係ができた、宮城県多賀城市・気仙沼市、岩手県大船渡市の被災企業(食品製造、水産加工)の商品を利用した「結の場特別メニュー」を社員食堂で提供してくださいます(NTT東日本の記者発表)。この社員食堂は、1日の利用者が合計で4,700人になるそうです。ありがとうございます。
これについては、Gさんが汗をかいてくれました。M参事官が、解説付きで資料を送ってきました。「岡本のホームページで紹介せよ」と言外に書いてあったので、ここに紹介します。とはいえ、このようなことがニュースにならない日が来ればよいのですが。それまでは、皆さんの協力をお願いします。
住宅再建の次の課題
NHK時論公論3月11日深夜(12日0時)は、二宮徹解説委員の「"心の復興"にさらなる支援を」でした。インフラ復旧が進み、住宅再建が進むと、次の課題が見えてきます。その際に、各地での復興事業の進捗の差以上に、被災者の生活再建の差や「心の復興」の差が出てきます。二宮さんは、「復興の列が伸びる」と指摘しておられます。
・・被災者もそれぞれの立場で、「心の復興」の度合いが違います・・比較的早くに前を向いて歩き出した人は、自力で住宅を再建したり、仕事を再開したりして、今、復興の列の先頭を歩いています。
また、移転先の高台や災害公営住宅がまだ完成せず、待っている人が多くいます。中には待ちくたびれて、疲れてきた人もいます。
一方で、立ち上がる気持ちが戻らない人がいます。家族を亡くした悲しみに暮れる人や、ようやく建てた自宅や仕事、生きがいを失った人たちです。心には、それだけ大きな傷が残っています。しかも、こうした人の中には、周りの復興が進むにつれ、立ち上がれない自分が取り残されているという気持ちや焦りが強まっている人が多くいます・・
・・4年がたち、この列は長く伸びました。残された人たちの心の負担が増しています。仮設住宅からの退去が本格的に進むこれから、心の問題がさらに深刻になると懸念されています・・
ありがとうございます。重要な指摘です。また、後段では、「釜援隊」を取り上げた後、次のようなことも書いてもらっています。
・・こうした支援の格差をなくす工夫が必要です。復興庁は、各地の活動の調整や支援に当たるコーディネート事業を1月から始めました。支援先を探している民間企業やNPOを含め、支援に関わる組織や人が連携することで、質の高い支援を被災地全体に広げようとしています。
課題はそれだけの人材を確保できるかどうかです。意欲と能力があり、被災地に住める人が、数百人は必要だと思います。そのためには、報酬があるとはいえ、最長で5年の期限があり、将来が見通しにくい形では限界があります。意欲のある若者がもっと多く集まるよう、条件を改善すべきだと考えます・・
ぜひ原文をお読みください。
4度目の3.11
今日は3月11日。各地で追悼式典が開かれました。新聞各紙も、大きく復興と追悼を書いています。
朝日新聞1面では、坪井ゆづる仙台総局長が「東日本大震災4年、見えてきた現実」を書いておられます。
・・1年目はガレキの山だった。2、3年目は道路や防潮堤がずんずん延びた。そして4年目、まちづくりも動きだした。原発被災地は無残に取り残されているが、復興は各地でカタチになりつつある。そんな現場を歩くと、カタチが見えてきたからこそ実感する悩ましい現実がある。
三つの事例を挙げる・・として、高齢化、人口流出、原発事故処理の難しさを、挙げています。ご指摘の通りです。これまで1日も早い復旧復興を目指して、それぞれに工事に全力を尽くしてきましたが、工事が進むと新しい問題が見えてきます。また、これら3つの他に、産業・生業の再建とコミュニティ再建という難しい問題もあります。
全面広告もいくつか載っていました。三菱商事復興支援財団の広告が目を引きました(日経新聞)。被災3県の地図に、これまで財団が支援をしてきた相手方(会社)と事業内容と市町村名がおとしてあります。これだけも支援をしてくださったのですね。
復興推進会議
今日は16時から衆議院予算委員会分科会で、答弁。17時に退出して、17時15分から官邸で復興推進会議(全閣僚会議)へ。といっても、私の役割は、この会議を設営することです。
会議では、これまで4年間の実績を、大臣から報告しました。資料1-2が、4年間の成果と課題です。資料1-1はその簡略版(1枚)です。要約すると次の通りです。
「復興4年間でインフラ復旧は概ね終了し、住宅再建は工事が進んでいる。併せて、産業・なりわいの再生と被災者の心身のケアに取り組む。
福島の復興・再生については、早期に帰還する人、長期に待つ人、新生活を選ぶ人、といった避難者の意向に応じた対策を進める。」
津波被害地では、復興の道筋が見えてきました。しかし、原発被災地では、まだ災害が終わっていません。資料1-2の最後のページ(p16)に、原発災害と津波地震災害との復興段階の違いを、図にしておきました。今回の復興推進会議は、原子力災害本部と合同で開きました。
p11には、この大震災で行った「これまでにない政策」の代表例を、載せておきました。これだけの新規施策を打ちました。また、p15には、復興交付金事業が終了する市町村一覧を、載せておきました。順次復興が完了します。
あの4年前の大災害と混乱を知っている者として、ここまで来たかと、感慨深いものがあります。もちろん、復興はまだまだ道半ばです。会議では、総理から、「平成28年度以降の後期5か年の新たな復興支援の枠組みを策定するよう」指示が出ました。被災地や復興を進める関係者に、安心して次の5年間の仕事をしてもらえるようにです。そのために、1年以上前から手を打ちます(今はまだ26年度です)。このような対応も、異例のことです。
総理は、その後、記者会見されました。そこでは、「福島再生のための政策パッケージを早ければ本年5月にも決定し、福島の自立に向けた将来像をこの夏頃までに取りまとめる」と表明されています.
4年を迎えるこの時期に、官邸で会議を設営し、そこで何を公表し、全大臣と国民に見てもらうか。次の段階に進むために、何をしなければならないか。それを考えるのが、私の仕事です。それに基づいて、職員が資料を作り、各省と調整します。官邸との調整もあります。職員は、この大変な作業をしてくれました。会議だけを見ると簡単に見えますが、準備は大変なのです。職員に感謝します。もっとも、私たちの仕事にまだ終わりはなく、総理からいただいた指示に、答を出す必要があります。もちろん、現地での復興作業も、進めなければなりません。
私たちの仕事の現場は被災地であり、上司は総理大臣と復興大臣であり、説明すべき相手は国会と国民です。
職員には少し休憩を取ってもらって、次の仕事に取りかかりましょう。国会は続いていますし、提出した法案の審議もこれからです。新年度の準備もしなければなりません。仕事がよくできたご褒美は、より難しい次の仕事です(これを読んだ職員の、ため息が聞こえてきそうです。苦笑)。
明日3月11日は、幹部が手分けをして、各地の記念式典に出席します。私は、盛岡市で経済同友会のシンポジウムです。