カテゴリーアーカイブ:災害復興

三菱商事復興支援財団

2015年4月18日   岡本全勝

三菱商事が、発災以来100億円の基金をつくって、復興の支援をしてくださっています。産業復興・雇用創出を目的とした事業者支援、学生の奨学金、NPOへの支援などです。今回新たに、35億円の追加をしてくださいます。社員ボランティア活動、産業復興・雇用創出支援を継続し、新たに福島県で果樹農業6次産業化を応援してくださいます。事業者支援は、地元金融機関などの「目利き」と協力して実施してくださいます。効果的だと思います。ありがとうございます。

宮城沿岸南部視察

2015年4月17日   岡本全勝

今日は、宮城県沿岸南部を視察してきました。南から、山元町、亘理町、岩沼市、名取市です。津波によって、大きな被害を受けました。
山元町では駅を内陸部に移し、その近辺に住宅(防災移転による戸建て住宅、戸建ての公営住宅)を再建します。たくさんの住宅が、できています。集団移転した海辺の元の土地は、大区画の農地にします。これも計画ができ、工事が始まります。亘理町でも住宅ができつつあり、仮設住宅の空き家が多くなっています。漁港が復旧し、直販店もできています。大きな真鱈が丸ごと1匹で、300円でした。またこの地域は、イチゴが特産です。復興交付金を使ってできた大きなハウスが建ち並び、イチゴが作られています。一粒千円のイチゴもあります。
岩沼市では、10キロにわたって存在していた6つの集落が、津波にのみ込まれました。それらを集約して、団地を造っています。玉浦西地区です。元の集落ごとに議論をし、団地の中でもまとまって住むことにしました。東京から比べると広い敷地に、新しい住宅が並んでいます。中庭を共有するような作りにしたところもあり、近所付き合いがあふれる町内になりそうです。ほぼすべてが完成し、7月には町開きをするそうです。名取市は、海辺の大きな集落だった閖上地区が、津波で壊滅しました。移転するか現地で復旧するかをめぐり、意見がなかなかまとまりませんでした。これも計画ができました。
この地区を視察するのは久しぶりです。他の2つに比べ、山元町と名取市は住民合意と計画策定に時間がかかっていたのですが、それもできました。かつていろいろと悩みを言っておられた首長さんたちも、今日は自信に満ちたお顔でした。

被災地での挑戦

2015年4月15日   岡本全勝

NHKクローズアップ現代、4月14日は「復興イノベーション~被災地発 新ビジネス」でした。
・・多くの命が、町が失われた東日本大震災の被災地。4年あまりたつ今、ここで新たな産業を創出する「イノベーション」が起きている。宮城県山元町では、従来の農業にはなかったブランド戦略で1粒1000円のイチゴを開発。水産業が壊滅的な被害を受けた三陸の沿岸部では、ライバル同士だった各地の若手漁師たちがグループを作り、高品質の魚介類を直接、消費者や海外へ販売する動きを始めている。これらの動きを後押ししているのが、都会の企業でバリバリ働いていた若手の人材たち・・
番組を8分間、無料で見ることができます。ぜひご覧ください。
被災地の復興には、産業・生業の復興が不可欠です。しかし、発災前の産業をそのまま復興しても、じり貧です。どのように新しい産業に取り組むか。これまでは、つくったら売れる、採ったら売れるでした。しかしそれでは、もはや通用しません。これらの成功事例は、「売れるものをつくる」です。重要な要素は、新しいことに挑戦し、地元で頑張る人材。そして、外とつなぐ仕組みや人材です。鍵は「人」です。復興庁でも、民間企業やNPOなどの協力を得て、新しい試みを支援しています。

岩手県沿岸南部視察

2015年4月14日   岡本全勝

今日14日は、岩手県宮古市、山田町、大槌町、釜石市、大船渡市、陸前高田市を視察し、市町長と意見交換してきました。特に、山田町、大槌町、陸前高田市は、市の中心部がすべて津波で流され、役場機能も失うという大きな被害を受けた町です。そのため他の町に比べ、復旧・復興事業が遅れていたのですが、最近になって大きく進みました。
すなわち、住民の意見集約ができて、高台移転や区画整理の計画ができあがり、用地買収もほぼできました。工事も着実に進んでいます。また、早い地区では公営住宅や宅地造成が完成し、引き渡しも始まっています。首長さんたちも、自信を持ったお顔です。工事完成までには、まだ2~3年かかりますが、見通しが立っていること、順次完成することで、住民の方にも安心してもらえます。
その他の市も、順調に工事が進み、次の課題は生業の再生や集団移転跡地の利用計画などに移っています。新しい街並みができると、仮設商店街から本設の商店街に移転してもらう算段が必要になります。また仮設住宅での孤立防止見守りや新しい住宅地でのコミュニティ再建支援の他に、自宅を再建するか公営住宅に入るかを決めかねている家族への相談なども必要になります。現場に行くと、新しい課題やそれに対する新しい試みなども勉強になります。工事の完成時期や残る事業とあわせ、後期5か年の財政要望なども聞いてきました。
時間を有効利用するために、昨日夜に盛岡まで入り、今朝から一筆書きで、回ってきました。今日も、強行軍でした。

ふたば未来学園、開校

2015年4月12日   岡本全勝

福島県立ふたば未来学園高等学校が、双葉郡広野町に開校しました。原発事故以来、双葉郡内の学校はすべて外に避難し、4校あった高校も避難先でサテライト校として授業を続けてきました。今回、郡内で1つの高校として、再発足しました。学校は地域の拠り所であり、未来の双葉郡を担ってくれる若人の育成の場です。復興の一つのシンボルになると思います。いろんな方が、応援してくださっています(小泉進次郎政務官のブログ)。
復興を進める行政の立場からも、これは一つの試みです。郡内には、学校をはじめいろいろな施設や機能が、町村ごとにあったものも多いです。他方、消防やゴミ処理など、郡内で協同してやっていたものもあります。この後、復旧と帰還を進めますが、直ちには、住民全員が戻れるわけではなく、また以前のような人口にも戻りません。すると、その間に提供する行政サービスや民間サービスは、人口に見合ったものにする必要があります。ふたば未来学園は、いくつかあった高校を、結果として統合した形になっています。一つのモデルとなると思います。