カテゴリー別アーカイブ: 法律ができるまで

各省が法律案を作成して、国会に提出し、審議されて成立する過程の解説です。その例として、2004年度地方交付税法改正法案を、このページで解説します。内閣法制局のページに「法律ができるまで」が解説されています。また、「国会というところ」をあわせて見てください。

法律ができるまで7

今日も、総務委員会理事会が開かれましたが、進展はありませんでした。明日、交付税法の提案理由説明が行われるところまでは、決まっていますが。(2月23日)
今日の衆議院総務委員会は、地方財政計画の説明、地方交付税改正法案の提案理由説明が行われました。与党は、引き続き交付税法の質疑を求めましたが、野党は拒否し、与党のみで質疑が行われました。
財務金融委員会では、国税関係法案が同じ状況になっています。予算委員会は、通常どおり審議が進められています。(2月24日)
今日1日は、衆議院予算委員会では、午前に総理が出席して、三位一体関係の集中審議が行われました。午後は一般質疑があり、それとの時間の重複を避けながら、総務委員会が開かれ、地方交付税法案の審議が行われました。(3月1日)
今日2日は、衆議院予算委員会で締めくくり総括質疑と採決、その後、総務委員会で交付税法の質疑と採決、総理を呼んでの地方税法の質疑が行われました。そして、本会議で予算と交付税法が採決されるました。
例年と違い、地方税法と交付税法が別々に採決されることとなりました。もっとも、前例がないわけではなく、平成15年度地方税法改正がよく似た経過でした。(3月2日)
今日から、参議院予算委員会で質疑が始まりました。参議院予算委員会終了後(いわゆる夜なべで)、衆議院総務委員会で、地方税法の質疑が続けられました。(3月3日)
今日、衆議院総務委員会で地方税法が審議・採決され、午後の本会議で可決されました。参議院予算委員会が開かれているので、その合間を縫ってです。(3月8日)
参議院で、予算委員会が続いています。その合間を縫って10日には、参議院総務委員会で大臣所信に対する質疑、衆議院総務委員会では恩給法改正の提案理由説明がありました。
11日には、参議院本会議で、地方財政計画・地方税法・地方交付税法の趣旨説明と質疑がありました。衆議院とは違い、国税法案と切り離し、重要広範議案とされなかったので、総理大臣の出席はありませんでした。一方、総理は、三位一体改革に関連し、衆議院文部科学委員会に出席しました。(3月11日)
参議院で、予算委員会が続いています。その合間を縫って15日には、参議院総務委員会で地方税法の提案理由説明、衆議院総務委員会ではNHK予算の質疑が行われました。順番では、既に提案理由説明を読んだ恩給法改正の質疑ですが、今日は参議院では公聴会があり、大臣の時間がゆっくりとれるので、順番を変えて、NHK予算を審議しました。
不祥事が続いたこともあり、NHKの審議の模様(午前中の各会派一巡)は生中継され、午後の質疑は例年通り録画して後日放送されます。私は、いつもは、大臣の後ろに座っていることが多いのですが、今日はテレビに映らないように、隣の控え室(テレビでいうと、委員長席の後ろのついたての後ろ)にいました。といっても、理事との打ち合わせもあり、時々、入りました。カメラを避けたのに、打ち合わせをしているうちに、答弁しておられるNHK会長の後ろに立っていて・・。NHK予算は、野党は反対、与党の賛成で可決されました。(3月15日)
今日17日は、衆議院総務委員会で恩給法改正の質疑採決、本会議でNHK予算の採決、参議院総務委員会で地方税法の質疑採決が行われました。(3月17日)
18日は、衆議院本会議で、恩給法の採決が行われました。参議院本会議では、義務教育国庫負担法の質疑と地方税法の採決が、総務委員会では予算の委嘱審査と恩給法のお経読みが、行政監視委員会では行政評価の状況説明が行われました。恩給法は衆議院本会議可決後、直ちに参議院に送られ、「吊し」も降ろしてもらって、総務委員会に付託されて、お経読みをするという、「離れ業」でした。麻生大臣は、このほか、連日続けられている郵政民営化の政府与党協議にも出席され、大変な毎日です。(3月18日)
今日22日の参議院総務委員会で、恩給法が審議採決され、交付税法のお経読みがされました。審議は29日と決まりました。日切れ法案の処理に向けて、審議が進められています。(3月22日)
今日23日に、予算が参議院本会議で可決されました。恩給法も成立しました。(3月23日)
24日は木曜日で、総務委員会の定例日でしたが、審議は29日になりました。その分、22日に交付税法のお経読みをしてしていただきました。25日は参議院本会議で国民健康保険法が審議され、総務大臣には、三位一体改革の評価などの質問がありました。地方の自由度拡大や、事務量の軽減についてです。胸を張って答えることができます。(3月25日)
今日、参議院総務委員会で、交付税法の審議採決が行われました。明日、参議院本会議で可決される予定です。今年も、地方税法と交付税法は、年度内に成立することとなります。地方団体も、安心して新年度から仕事ができます。関係者の方々に、感謝します。(3月29日)
朝日新聞が29日から、「国対4話」という解説を始めました。今日第1話は、「法案あげるてんぷら屋」です。天ぷら屋(国対)さんに、天ぷらの具(法案)を持ち込む私たちは、出入りの八百屋か魚屋ですかね。しかも、天ぷら屋さんに「早く揚げて下さい」とお願いする、厚かましい魚屋です。国対については、国会というところその3もご覧ください。(3月29日)
今日31日、NHK予算が参議院本会議で成立し、総務省所管の日切れ法案は、すべて成立しました。ありがとうございました。引き続き、残る5法案を審議してもらいます。(3月31日)

法律ができるまで6

2005年
21日から、国会が開かれる予定です。与党関係者に、総務省が提出を予定している法案の説明を始めました。(1月7日)
11、12日と、参議院総務委員会の現地視察に同行してきました。熊本、鹿児島です。両県庁の他、郵便局、NHK放送局、消防署、地域開発と盛りだくさんでした。総務委員会=総務省の所管は幅広いので。総務課長には、いろんな仕事があります。県庁では、何人かの知人にも、久しぶりに会いました。「泊まっていかないのですか・・」とか「今晩空いてますよ」と、声をかけてもらいました。ゆっくりとお話ししたいのはやまやまなれど、不義理をしてきました。(1月12日)
21日から、第162回国会が始まりました。150日間の長丁場です。今年は、150日目が6月19日で日曜日です。すなわち最後の土日が休みで、実質は148日です。今日22日では、あと146日です。それでも、長いですね。
総務省は、法律改正を10本予定しています。そのほか、NHKの予算などもあります。昼間の根回し、夜に及ぶ答弁資料調整の他、携帯電話が鳴ることも多く、この期間は気が休まりません。
24日から3日間、衆参両院本会議で代表質問があり、そのあと、まず補正予算が審議されると思います。すると早速、「16年度補正交付税法改正案」がかかります。(1月22日)
28日に16年度補正地方交付税法案が、衆議院を通過しました。国の補正予算は、27、28日の両日予算委員会で質疑され、採決されました。その後、総務委員会で補正交付税法案が質疑採決され、引き続き本会議で採決されました。共産党を除く賛成多数で通過しました。実は今回の補正予算関連の法律は、交付税法だけなのです。すなわち、予算委員会以外で開かれたのは、総務委員会だけです。月曜日からは、参議院に舞台を移します。
今回は、補正予算による交付税の増収が、1兆1千億円ありました。そのうち1千億円は災害対策などに使い、残り1兆円は17年度に繰り越しました。地方交付税法第6条の3には、「普通交付税を配って余った金額は特別交付税に加算する」との規定があります。この条文を基に、「1兆円は繰り越さず、今年度に使うべき」との主張もありました。
交付税がルール分だけで賄えておれば、この規定通りに「今年中に使ってしまう」のが良いのでしょう。しかし、現在は大幅な財源不足で、国からの加算や借入、そして赤字地方債の発行をしています。来年度の赤字地方債を少なくするために、今回の方法は正しい方法だと思います。あるいは今年度に使うならば、今年度の穴埋めに使う=16年度の赤字地方債発行額を減らす方法も考えられます。
交付税法の規定は、国による年度間調整を想定していない(地方団体で年度間調整をする)思想の表れかも知れません。このあたりは、小西砂千夫教授との対談「地方交付税制度50年:三位一体改革とその先の分権へ」月刊『地方財務』1月号での2人の問題意識に通じます。(1月29日)
今日、補正交付税法案が、参議院総務委員会で質疑採決された後、本会議で成立しました。これで、まず1本が上がりました。
28日に衆議院を通過した際の写真が、「あっ、そうだろう」の「ズームアップ麻生大臣」に載っていました。ありがとう、片山カメラマン。この写真は本業の様子に載せました。(2月1日)
今日の予算委員会は、野党が出席せず、与党のみで質疑が行われました。そして、途中で休憩になりました。去年も、こういうことがありました。「国会というところ4」のページ中「4もめる」をご覧ください。(2月9日)
先週野党が出席を拒否していた予算委員会は、今日正常化しました。その構図を、13日の日本経済新聞が解説していました。「55年体制下の国会運営と様変わりだ」という解説でした。私は少し違う見方をしています。(2月14日)
今日、衆議院本会議で、地方財政計画・交付税法・地方税法の趣旨説明質疑がありました。総務大臣が趣旨説明をした後、質疑がありました。これら3本は、毎年、本会議で質疑された後、委員会に付託されます。
今年は、国税改正法案と一緒に本会議にかかり、かつ「重要広範議案」として総理が出席され答弁されました。重要広範議案という制度は、平成13年省庁改革時にできた制度です。交付税法が当たるのは、初めてです。
議事録は近いうちに載りますので、総理を含め、どのような議論がされているかご覧ください。このように、地方財政は、いろんな面で国政の重要課題に位置付けられています。質疑の後、法案は総務委員会に付託されました。次は、委員会での質疑です。(2月15日)
予算委員会の合間を縫って、お昼に総務委員会が開かれ、麻生大臣が所信を述べました。大臣所信に対する質疑は、22日に行われる予定です。この所信には、総務省が取り組んでいる主要課題が、コンパクトにまとめられています。ご覧ください。(2月17日)
今日は、衆議院総務委員会で大臣所信に対する質疑と、本会議で三位一体改革関連法案の質疑が行われました。麻生大臣は、朝から、閣議→予算委員会→総務委員会→本会議→予算委員会→総務委員会と、ハードスケジュールでした。かつては、委員会では、局長など政府委員が答弁する機会が多かったのですが、近年はほとんど大臣が答弁することが多く、お一人で大変です。
しかも、今日も、ライブドアのニッポン放送株買い占め問題、郵政民営化、市町村合併、三位一体改革、定率減税縮減、官民人事交流などなど、質問は多岐にわたりました。これは大変です。
総務委員会は、野党が「地方税法案から、日切れでない定率減税部分を切り離すこと」を要求し、地方税改正法と交付税改正法の審議の見込みが立っていません。
委員会の日程は、与野党の理事が協議して決めます。公式の理事会の前に、理事懇談会が開かれます。さらにその前に、与野党の筆頭理事間で概ねの案を詰めます。また理事は、それぞれ党の国対の指示を仰ぎます。この駆け引きは、新聞には出ませんが、なかなか「興味深い」ものです。
総務課長は、与党の先生と一緒に、野党の理事に対し、早く審議してくださるようお願いしています。大臣ほどではありませんが、いろいろと働かせてもらっています。昨夜は、今日の答弁の準備で帰宅が遅くなり、このHPの更新ができませんでした。もっとも、一人で仕事をしているわけではありません。多くの職員の支えがあってこそ、課長は仕事ができます。ありがとう(HPを使って部下に「よいしょ」をしている課長って、他にはいないでしょうねえ。へへへ)。(2月22日)

法律ができるまで5

付録:その後(2004年)
といっても、本業(の延長)ですが。16日の夕方、各省の国会担当者が集まって、慰労会が開かれました。冒頭、総理が出席され、出席者に対する国会対応業務や答弁資料作成について、お礼のご挨拶がありました(17日付け朝日新聞など)。その中で、「質問いろいろ、答弁もいろいろ」「私は比較的失言が少ない・・」といった発言がありました(太字の部分は一語一語、極めてゆっくりと)。場内は、大爆笑でした。出席者の次の関心は、「臨時国会の会期はどの程度だろう」「夏休みは取れるのだろうか」「家族が・・・」でした。(7月17日)
【160回臨時国会】
7月30日から、臨時国会が始まりました。参議院議員選挙を受けてのものです。過去の例だと、議席の指定などをするだけで短期間だったそうです(総務課長の出番はないということ)。今回は、本会議や委員会で審議もなされるとのことで、仕事をさせていただいてます(休日出勤している職員もいます。ありがとう)。
【閉会中審査】
今日は、衆議院総務委員会が開かれました。国会自体は閉会中なので、これを「閉会中審査」と呼びます。議題は、人事院勧告とNHK問題です。また政府と与党では、郵政民営化問題が佳境を迎えています。
9月下旬には内閣改造が予想され、10月には臨時国会が予想されています。その法案の準備も進んでいます。忙しいのは、ありがたいことですが。ふーふー。(9月9日)
【内閣改造・与党役員異動】
内閣改造に伴う、副大臣・政務官の交代がありました。引き続き、与党の役員や国会での役職任命が行われます。与党にあっては国対のメンバーや総務部会の役員、国会にあっては総務委員会の委員長や理事など。私たちが仕事でお世話になる方々です(「法律ができるまで」を参照してください)。
今回だと、今井宏自民党総務部会長は、総務副大臣になられました。党側から政府側に移られたわけです。部会長の後任を決める必要があります。滝実衆議院総務委員会理事は、法務副大臣になられました。理事の後任を選ぶ必要があるのです。10月中旬には、臨時国会が召集される予定です。それで、総務省が提出する法案の説明を始めています。(10月2日)
【161回臨時国会】
今国会に、総務省は3法案(一般職給与法、特別職給与法、公務災害法)を提出し、もう1本を準備中です。与党への説明と野党への説明を、ほぼ終えました。与野党の役職員が交代になったので、その方々へ事務や法案の説明も続けています。(10月12日)
22日に、「一般職給与法改正」が衆議院で可決されました。今年の人事院勧告は、本俸は据え置きでしたが、寒冷地手当が引き下げられました。その支給日が10月末なので、それまでに改正法を成立させる必要があります。通例では、会期の最初は、大臣の所信を読み、それに対する質問を行います。法案の審議はその後です。今回は、このような事情により、異例の日程を組んでいただきました。そのために、総務課長は、「よく仕事を」させてもらいました。へとへと・・。来週には、参議院でも審議採決してもらえる予定です。(10月23日)
27日に、「一般職給与法改正」が参議院で可決、成立しました。28日は、衆議院総務委員会で、大臣発言に対する一般質疑が行われます。(10月27日)
【所信的発言】
大臣の委員会冒頭発言を、総務省のHPに載せました。総務省がどんな仕事をしているか、何に力を入れているか、がわかると思います。これまで、配布公表していなかったのが、不思議です。ありがとう大堀君。でも、見出しを入れないと読みにくいですね。次回は検討しましょう。
今日は衆議院総務委員会で、一般質疑がありました。2日は参議院で、4日は衆議院での2回目の質疑が予定されています。(10月28日)
今日は衆議院総務委員会で、一般質疑(2回目)がありました。合計7時間、途中に本会議を挟みましたので、朝の9時から18時20分まででした。2日は参議院で、4時間でした。質問する側は次々と入れ替わりますが、ほぼお一人で答弁されるので、大臣は大変です。テーマは、圧倒的に三位一体改革と災害です。(11月4日)
今日、第161回国会が閉会しました。53日間でした。総務省は4本の法律を提出し、全て可決していただきました。いろいろと難しい場面もあったのですが。ありがとうございました。開会中は、いろいろ仕事が忙しいことは当たり前ですが、私にとっては自由行動ができないこと、緊張感を解けないことの方が大変です。自分から何かをするという仕事ではなく、突然飛び込んでくる受身の仕事がほとんどです。1月下旬には、通常国会が開かれる予定です。(12月3日)

法律ができるまで11

(予算を審議しない予算委員会)
今日から、衆議院予算委員会で質疑が始まりました。初日は全大臣出席、NHKテレビで放送が慣例です。10月3日も衆議院で2日目があり、4日から参議院で予算委員会が開かれます。もっとも、予算委員会と名が付いていますが、予算を審議するわけではありません。そもそも、今国会には予算案が出てません。
実際には、「国政一般」を質疑しています。かつては外交問題や「爆弾質問」と呼ばれた質問が出たのも、予算委員会でです。前にも一度書きましたが、名称を変えた方が良いですね。「予算が政治と行政の全てだ」という観念がはびこっていた時代の遺物です。(9月30日)
3日は、衆議院予算委員会で一般質疑が行われました。4日は、参議院予算委員会が総理出席で開かれました。その合間を縫って、昼に衆議院総務委員会が開かれました。(10月4日)
6日は、朝から衆議院総務委員会が開かれ、麻生大臣が所信的な発言をしました。総務省の当面の課題が、コンパクトに整理されています。ご覧下さい。その日の内にホームページに載るとは、いいですね。でも、縦書きの文章をそのまま横書きで載せたから、数字が読みにくいよ、西室君。
委員会では、その後、一般質疑がされました。午後には、衆議院本会議で郵政民営化法の質疑が行われました。(10月6日)
昨日指摘した大臣の所信的な発言は、漢数字がアラビア数字に修正され、読みやすくなりました。素早い対応ありがとう、西室君(10月7日)
今日は、衆議院郵政特委で採決が行われたあと、本会議で郵政民営化法案が可決されました。明日からは、参議院です。
今日開かれた衆議院の総務委員会理事懇談会では、13日お昼に電波法改正の提案理由を読むことが、参議院総務委員会理事懇談会では、13日お昼に郵便法(切手偽造重罰)改正の提案理由と大臣の所信的挨拶、人事院報告を行うことが決まりました。13日は一日参議院郵政特委が開かれ、麻生大臣はそちらに出席するので、昼休みに総務委員会を開くのです。いよいよ、総務省提案の法案が審議されます。(10月11日)
今日は参議院郵政特別委員会が開かれました。首相出席、NHKテレビ入りです。昼には、まず衆議院総務委員会で電波法のお経読み、続いて参議院総務委員会で、郵便法(切手偽造重罰)改正のお経と大臣の所信的挨拶、人事院報告を行いました。両委員会と理事会が引き続いて開かれたので、大臣や私たちは国会の敷地内を車で移動です。私はその後昼食を食べることができました。大臣は13時から、引き続き郵政特委に出席です。(10月13日)
今日は、参議院で郵政民営化法が可決成立しました。詳しくは新聞をお読み下さい。政治の常として、すでにみんなの関心は次に移っています。それは、郵政にあっては新会社の社長が誰になるか、政策としては次の課題は何か(三位一体は織り込み済み)、政局としては新内閣の顔ぶれでしょう。(10月14日)
今日は、午前中は参議院総務委員会で郵便法改正と一般質疑、午後は衆議院総務委員会で電波法改正案の審議でした。午前の審議は12時40分過ぎまで食い込み、午後の審議は7時前までかかりました。(10月18日)
今日は、午前中に参議院総務委員会でNHK質疑、午後は衆議院総務委員会で給与法改正案質疑がありました。(10月20日)
今日は、参議院本会議で電波法の質疑、衆議院総務委員会でNHKの質疑がありました。後者は、夜に録画が放送されます。(10月21日)
25日は、衆議院総務委員会で郵便法改正が質疑採決され、参議院総務委員会では電波法改正が質疑採決されました。(10月25日)
27日には、参議院総務委員会で、給与法改正が質疑採決されました。委員会室の横での、議員さんとの会話です。
全:順調に審議していただき、ありがとうございます。
議:ほんとに喜んでるの(笑いながら)。これで、君たちの給与も、それを反映して僕らの歳費も下がるんだよな。
全:はい・・・。(10月27日)
28日に、参議院本会議で給与法改正が、衆議院本会議で郵便法改正が成立しました。また、衆議院総務委員会で、独立行政法人情報通信研究機構改正法案と電子署名改正法案が継続審議と決定されました。これで、総務省提出法案は5本が成立、2本が継続です。そのほか、NHK決算が3年分審査されました。短期間に、たくさんの法律を改正することができました。継続になった法案は、次の国会で審議していただきます。
会期は1日までですが、総務省にとって実質審議は今日で終了です。もっとも、31日には、内閣改造が予定されています。大臣や副大臣・大臣政務官の交代で、忙しくなります。がんばろう、総務課のみんな。(10月28日)
第163特別国会が閉会しました。特別国会といっても、臨時国会並みの期間で、特に総務省関係では、多くの法案を審議していただきました。夏の総選挙を挟んで、通常国会からあわせて約10ヶ月の長丁場でした。1年間、国会をやっていたという感じです。
今日は、官房長と一緒に、お世話になった先生方に、お礼の挨拶に行ってきました。先生方も入閣や委員長就任という「人事異動」があり、その挨拶もしてきました。
夜は、国会担当職員と、ささやかな打ち上げをしました。今年もいろいろアクシデントはありましたが、大きな事故もなく、無事仕事を終えることができました。ありがとう、みんな。(11月1日)
今日、自民党の部会長などの人事が内定しました。法律案などは、与党の事前審査を受ける慣例になっています。その際は、政策審議会(および総務会)で了解を得ますが、その下部機関として、ほぼ各省ごとに担当する部会があります。総務省の場合は、総務部会になります。部会長の他、2人の専任部会長、部会長代理がその役職者になります。もちろん、総務課長は、直ちにご挨拶と、簡単な説明に行ってきました。(11月9日)

法律ができるまで4

4月以降
4月に入って衆議院では、年金法を巡る問題で民主党が審議を拒否しました。その結果、今週の6日の衆議院総務委員会は、与党と共産党のみで電波法の改正を審議しました。与党の質問だけ行いました。7日夕方に正常化したので、13日に残りの審議をすることになりました。一方、参議院は、通常の審議でした。8日に消防法改正案が総務委員会を通過し、9日に本会議で可決されました。来週は、地方公務員の任期付き任用法改正案を審議する予定です。
地方税財政関係法が成立しても、国会・総務省はその他の法案成立に汗をかいています。3月中は、予算と予算関連法案の審議ですから、まず衆議院そして参議院の順に審議が進みます。しかし4月になると、衆議院と参議院それぞれで、別の法案を審議するので、時間(と大臣)の取り合いになります。それぞれの本会議とそれぞれの総務委員会の、時間の調整が大変なのです。それに、火曜日と金曜日は閣議があり、その時間の調整も必要になります。(4月9日)
13日は、午前中は衆議院総務委員会で電波法改正の質疑採決、その後、参議院総務委員会で任期付き任用法改正の提案理由説明、引き続き衆議院本会議で国民保護法案の趣旨説明と質疑がありました。国民保護法制は、消防や地方団体が主役なので、総務大臣の出番も多いです。それで、大臣はずっと出ずっぱり=休憩・昼ご飯抜きでした。私は、大臣が本会議に出ておられるのをTVで見ながら、弁当を食べました。申し訳ないと思いつつ、朝7時半から大臣にレクチャーをしたら、お腹が空いて・・。(4月13日)
16日には、参議院本会議で「地方公務員の任期付き任用法改正」が、衆議院本会議で「電波法改正」が可決されました。来週は、それぞれの委員会で、次の法案の審議に入ります。また、衆議院事態特別委員会では、国民保護法案が審議されています。14日には、久しぶりに「党首討論」も行われました。もっとも、年金法改正をめぐって16日夕刻、与野党が「激突」したので、来週の審議がどのようになるのか心配です。(4月17日)
【市町村合併特例法】
国会の方は、火曜日に正常化し、衆議院総務委員会では「市町村合併関係3法」の審議が続いています。合併推進関係者の方には、近く掲載される委員会議事録をご覧いただきたいと思います。参議院総務委員会では「国家公務員総定員法改正」が可決されました。国家公務員総数は、独立法人化等で、大幅に減っています。(4月22日)
今日の衆議院総務委員会と本会議で、合併3法が可決されました。議論のポイントは、地方行政2へ。(4月27日)
今日は、衆議院総務委員会で「地方公務員共済法改正」が審議可決されました。内容は、①厚生年金等と同様の給付と負担の見直しのほか、②国家公務員共済との財政の一元化、③市町村共済の事務の一元化です。案外知られていませんが、重要な改正です。(5月20日)
18日、参議院総務委員会で合併3法案が審議、可決されました。今日の本会議で、成立しました。市町村合併関係が主な内容ですが、地域自治組織など新しい仕組みも導入されています。(5月19日)
今日は、衆議院総務委員会で「消防法等改正」が可決されました。昨年相次いだ、石油タンク・タイヤ工場・ごみ発電所の火災対策や住宅への火災報知器設置を内容としています。明日からは、参議院で国民保護法制の審議が始まります。(5月25日)
今日は、衆議院総務委員会で、「国家公務員総定員法改正」と「地方公務員任期付き任用法」が可決されました。3日の本会議で成立する予定です。総務省提出法案としては、残っているのは、参議院での「地方公務員共済法改正」だけになりました。この他、わが省関係では、国民保護法制もあります。(6月1日)
今日、参議院総務委員会での質疑採決の後、本会議で「地方公務員共済法改正」が成立しました。これで、総務省提出法案はすべて成立しました。わが省関係では、国民保護法も成立しました。(6月14日)
【国会閉幕】
今日、159回国会が閉会しました。総務省提出案件(法律13本、承認案件1件)は、すべて成立しました。関係者のみなさん、ありがとうございました。(6月16日)