「自治大学校」カテゴリーアーカイブ

地方行財政-自治大学校

校長の日常業務

振り返ると、先週は毎日講義がありました。自治大学校、慶應義塾大学、消防大学校と。大学と大学院での講義も終わり、ほっとしているのですが、来年に向けて自治大学校での研修内容の見直し検討などが続き、毎日忙しくさせてもらっています。まあ、私が職員を忙しくさせているのですが。
現在のカリキュラムはこれまでの経験で積み重ねてきたものですが、違った角度から見ると、いろいろと改革したい点が見えてきます。昨日は税務専門課程会計コースの通信研修と宿泊研修の内容を、会計学や簿記の専門の先生方に検討していただきました。今日は、人事院公務員研修所長に来ていただき、講義をしてもらうとともに、意見の交換をしました。お互いに、より良いものとするべく奮闘中です。参考になりました。
職員研修も、大きな変革期にあります。これまでの教える授業から、考える研修へ。内容や手法が変わっています。そして、誰に何を身につけてもらうかを、はっきりしなければなりません。
たぶんどの分野でも、改革は小さな改善や手直しが積み重ねられ、ある時点で哲学や基本方針が変わって、それら小改革を統合する大改革が行われるのでしょう。それを怠ると、時代遅れの遺物になってしまいます。

自転車を頂きました

今日、自治大学校にも、タイガーマスクさんが来てくれました。といっても、匿名ではなく、立川市長さんと立川商工会議所会頭さんです。市内の放置自転車をリサイクルし、30台も寄付してくださいました。実は7年前に、自治大学校が立川に移転した時も、頂きました。
大学校はモノレールの駅には近いのですが、市の中心・繁華街には1.5キロ離れています。研修生には、自転車が便利なのです。ありがとうございます。大事に使わせていただきます。

市町村長さんのご要望

昨日はある県の職員研修所の方が、今日はある村の村長さんが、自治大学校を訪ねてきてくださいました。前者は研修の進め方についての勉強に。村長さんは、「これまで研修生を送ったことがないのだけど、一度送りたいので、現場を見に来た」と言うことでした。このほかにも、最近では県議の方や市長さんらが、視察に来てくださいました。
もちろん、大学校の研修内容と水準は、施設を見ていただいてもわかりません。施設は7年前にできた、新しくてとても立派なものです。今の冬の時期は、西側の窓から大きく富士山が見えるという「特典」付きです(ははは)。
副校長らとともに、どのような研修をしているか、内容や手法、さらに目指すところを、ご説明しています。送り出す側のご要望はいくつかありますが、多いのは、「新しいことにチャレンジする職員を育てて欲しい」「企画能力を育てて欲しい」「新しいことに対して、『できません』と言わない職員を育てて欲しい」「役場の中では優秀なのだけど、もっと外の人と競わせたい」という要望です。これについては、私どもの目指すところなので、バッチリです。

研修専門課程

今日は、自治大学校で、研修専門課程の入校式と校長講話でした。この課程は、県や市町村の職員研修担当者を研修するものです。各自治体とも、職員研修には力を入れています。しかし、どのような研修が効果的かは、難しいです。
研修専門課程では、「何を教えるか」と「どのようにして教えるか」、すなわち内容と方法を、伝授するようにしています。自治大学校がこれまで蓄積したノウハウと、現在試みていることと、そして何を悩んでいるかです。これは、私どもと共通する課題です。
そして最後は、馬を泉に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない、です。自ら学ぶという意欲を、どのように引き出すか。
自治大では、演習を多くすることで、自ら考えることを求めます。また、全国から集まった精鋭が切磋琢磨することで、意欲を高めてもらいます。

第2部課程講話

今日は、自治大学校第2部課程で、校長講話をしました。各課程が入校すると、研修の概要と目的、大学校が研修生に望むことをお話しするのが、校長の務めです。
第2部課程は市町村の幹部候補生で、約3か月間の研修を受けます。今回は129人、平均年齢42歳です。皆さん、日本全国から選ばれてきただけあって、頼もしい限りです。
この人たちに、これから現場で出会うであろう「新しい課題」「前例のない問題」にどう立ち向かうか、「一人で解決できない時」にどうするか、「正解のない問題」をどう解決するか、「みんなが満足することのない解決」をどう納得してもらうかを、勉強してもらいます。
先週入校したばかりですが、翌日から見ず知らずの人とチームを組んで、課題演習に取り組んでもらっています。ウマの合う人あわない人、その人たちとどう折り合いをつけるかも、重要な研修です。だって、市町村役場でも、いつも好きな人とばかり仕事をするわけではないですわね。