カテゴリーアーカイブ:災害復興

民間人の被災地派遣応援の仕組み

2013年10月4日   岡本全勝

今日、被災地への民間からの人材派遣を応援する仕組み(人材プラットフォーム)を正式に立ち上げました。「ワーク・フォー(Work For)東北」という名前です(記者発表資料報道)。
被災地に人を送る手法としては、既に、自治体から自治体への応援や、民間人を国家公務員に採用して送る手法を行っています。被災地を応援したい民間企業や民間人と、技能を持った人材を求めている被災地とをつなぐことは、NPOや経済団体が行っています。今回、この部分について復興庁が乗り出し、その「つなぎ」を支援しようというものです。派遣先としては、自治体だけでなく、観光協会やまちづくり会社など公共性のある団体も含まれています。
Work For 東北のサイトを見ていただくと、概要や実例が載っています。
・・当社では今回の派遣の意味を、CSRやビジネスにつなげることよりも、社員育成の機会として捉えています。もちろん新しく地域と関係を築けるのは具体的メリットですが、一番はさまざまな人とのコミュニケーションの中で答えのない課題に挑戦することによる、1人の社員の人間的な成長に期待しています。
課題に対してまず「変えられる」「解決できる」と前向きに捉え、実現のためにあらゆる手段を考える人材。意見の違うさまざまな人と協力してやり遂げられる人材。このような人材が、企業風土を醸成し、最終的にはイノベーションとしてビジネスに活かされる形で返ってくるのだと思います・・(派遣してくださった企業の声)。
・・すぐに直面したのは、東京や民間企業との様々な違いでした。以前は目標とするターゲット数字は明確で、実施にあたってはスピード感が強く求められた。ビジネスの判断の多くは数字をベースにできました。ただしここでの仕事は、進むべき道も明確にしきれないところがあるし、見ている町の未来は5年10年先のもの。コミュニティとしてさまざまな人間関係もあります。どちらが良いというのではなく、文化が違う。一律にビジネスのしくみを持ってくるのではなく、いかに双方がフィットする形で復興を前に進められるのか、大きなチャレンジです・・(派遣された職員の声)。
説明会のお知らせはこちら。企業向け個人向け
発災直後は、避難所の支援とかがれきの片付けとか、比較的単純作業が多く、経験のないボランティアも有用でした。しかし、まちづくりを支援するなどになると、ある程度の技能や経験を持った人で、継続的に仕事をしてもらう必要があります。「行ってみたら、思っていたこととは違う仕事をさせられた」などという問題も起きます。被災地が求める人材と、送りたい人材をマッチさせることが重要になります。
NPOの力を借りつつ、行政が乗り出すという、これまでにない試みです。人の募集と応募は、これまではハローワークや紹介会社の仕事でした。これらではうまくいっていない、また少し違った手法を、試みます。

復興計画の見直し

2013年10月3日   岡本全勝

9月26日の毎日新聞に、「防潮堤の3割、基準より低く」という記事が出ていました(古くなってすみません)。
・・東日本大震災の津波で防潮堤が壊れた岩手、宮城、福島3県計420地区のうち、約29%に当たる120地区で、当初各県が定めた基準より低い堤防が整備されていることが毎日新聞社のまとめで分かった・・。
これは、記事の中でも説明されているように、住民からの景観悪化や漁業への影響を懸念して見直しを求めたり、住宅が高台に移転するので高い堤防は不要との意見を取り入れて、計画を見なおしたからです。市町村役場が提案して、住民が受け入れた事例もあります。
「行政は、一度計画を作ったら、なかなか変更しない」という批判がありますが、東日本大震災からの復興では、できるだけ柔軟に見なおすことを心がけています。市町村にも、お願いをしています。
当初はいささか混乱した中で計画を作ったこと、役場や住民が議論を重ねるうちに計画が変わることがあるからです。貴重な国民の税金を使っているので、後で「無駄だった」と言われることのないようにすることは当然です。

更地のままの津波被害地

2013年10月3日   岡本全勝

時々、「2年半が過ぎても復興が進まず、市街地は更地のまま」という説明がついて、更地のままの津波被害地の写真が、新聞などに載ることがあります。
この記述は、間違いではありませんが、正確ではありません。すなわち、そのような場所は危険なので、高台に移転します。跡地は、利用方法を検討していますが、住宅は建てません。
移転先の住宅建設を急いでいるので、跡地の方は計画や工事は後回しにしています。意図的に、更地のままなのです。さらに言うと、まだ当分の間、更地のままです。「工事が遅れている」とか、「復興庁が悪い」と批判しないでくださいね。

藤沢烈さんのサイト

2013年10月2日   岡本全勝

民間人の立場からほぼ毎日、復興関係のニュースを伝えているサイトがあります。
「藤沢烈BROG」です。民間人、しかもエネルギッシュに現地を回り、また若者たちの意見を拾っています。うらやましくもあり、脱帽です。このサイトとともに、ご活用ください。

被災地域の住民活動への助成

2013年10月1日   岡本全勝

トヨタ財団が、助成対象に、「東日本大震災特定課題」を設けています。対象となるのは、被災地のグループが実施する復興まちづくりの取組みです。地震・津波被災経験地である奥尻島、玄界島、中越、阪神・淡路の復興経験並びに現在の実態についての現地訪問学習を支援してくださいます。
これまでも、東日本大震災からの復興をテーマに、さまざまな助成をしてくださっています。住民が主体になって地域の課題の解決に取り組むプロジェクトや、コミュニティの復興に向けた活動など、なかなか手の届きにくい活動を選んでいます。