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行政

民間の知恵の活用

総務省が、「ユビキタス特区に関する提案の募集」を始めました。これは、
ICT産業の国際競争力を強化するため、電波利用の特例を設け、新たな電波利用の開発実験をするものです。そこで、固定通信、移動通信、コンテンツ及びアプリケーションが融合した世界最先端のサービスの開発を行います。
おもしろい試みですね。電波(周波数帯)は有限なので、国家が管理しています。その一部を開放して、民間の知恵を出してもらおうというものです。官が土俵を設営して、民に競ってもらうのです。企画段階での、民間活力の利用です。

大部屋と雑然とした職場

月刊「論座」10月号に、林香里東大准教授が、整理整頓が行き届いた職場ほど、ワーク・ライフ・バランスの意識が高いという説を書いておられます。
日本のマスコミや官庁では、うずたかく書類が積み上げられ、その谷間で仕事をしている。一方、ドイツでは職場は整然としている。もちろん、ドイツ人にもだらしない人はたくさんいる。その理由として、ドイツでは、大臣でも記者でもパン屋さんでも、3週間の夏休みを取る。そのためには、「代理」が必要になる。すると、資料は整理する必要がある。また、代理を立てるためには、ジョブ・ディスクリプションが必要である。
日本では、大部屋で責任分担が明確でない。各人が私物化した資料が積み上がり、他者に対して立ち入り禁止宣言している状態になる。代理も立てられない。「他人をもって代え難い」が優秀さになる。
私なりに紹介すると、こうなります。我が意を得たりです。詳しくは、原文をお読みください。

ダム建設費

30日の日経新聞は、ダムの建設費が当初計画の1.4倍になっていると伝えていました。私がかつて調べたときは、3~4倍になっていました。この記事の中でも、16倍や10倍になった事例が紹介されています。
住宅建築を依頼して、できあがったら建設費が3倍になっていたら、発注主は黙って払いますかね。担当の技術屋さんも、忸怩たるものがあると思います。

給与

記者さんとの会話。
記者:先日、HPに、法学部生が官僚より外資系企業を選ぶと書いておられましたよね。
全:うん、新聞記事を基にね。
記:昨日の日経新聞に、主要企業の取締役報酬が一人当たり6,000万円、退職金除きで4,800万円と出てましたよ。今年の経済財政白書では、3,000万円を超えたと書いてありました。取締役って、官庁では審議官や局長でしょ。で、いくらくらいですか。
全:審議官で1,500万円くらい、次官で2,000万円くらいかな。
記:かなり、差がありますね。
全:新聞の数字は、大手企業だろ。公務員の給与は、民間の平均を基にしているからね。また、民間は好不況の波があるし、公務員は倒産がないという点もある。
記:でも、大学時代の友達って、みんな大企業に就職したんでしょ。
全:確かに。大学時代の友達と比べると、こんなに差があるとは知らなかった。就職時に、給与は低いとは思っていたけど、気にならなかった。国のために働くんだと。
記:こんな数字を見たら、学生は公務員になりませんよ。岡本さんが、いくら「お国のため」なんて言っても。それに、官民交流も、民間の人が公務員になろうなんて、思わないでしょうね。給料が半分になっても、公務員になろうという人は少ないでしょう。
全:そういう影響もあるか。でも、公務員の給与は民間に準じるから、民間が上がれば公務員も上がるよ。
記:まあ、そうですがね。こんな話は、HPに書かない方が良いですよ(笑い)。
全:それじゃあ、「真実を伝えない××新聞」じゃないか。ところで、おたくの社は、どうなんだい。
記:あ。今日は、これで失礼します。