高岡望・前ヒューストン総領事が「アメリカの大問題―百年に一度の転換点に立つ大国」(2016年、PHP新書)を出版されました。
毎日のようにアメリカの問題が報道されます。しかし、そのできごとを大きな視点から見ると、違ったことが見えてきます。この本は、格差、力、エネルギーという3つの切り口から、アメリカのそして世界の構造変化を分析しています。ヒューストンというホットな地域からの具体的なレポートであり、大きな視野からの分析です。時宜を得た出版で、お薦めです。
高岡さんは、以前に「日本はスウェーデンになるべきか」(2010年、PHP新書)も出版されています。忙しい公務と日常の中で、話題を集め書きためておられたのでしょうね。頭が下がります。
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社会
インターネット書き込みの失敗
朝日新聞6月23日生活欄に、「ネット炎上、招かぬ極意は IT専門家、実例交え伝授」が載っていました。詳しくは本文を読んでいただくとして。極意は、次のようなもののようです。
・・・教室のスクリーンに東京・渋谷のスクランブル交差点の写真が映った。真ん中に学校名や携帯番号を書いたボードを掲げた少女が立っている。
「インターネットにものを書くということは、この交差点に掲げることと同じ。まだこの交差点の方がましなくらいです」。通るのは1日40万人。ボードを下ろすこともできると解説し、「でもインターネットは一度あげたら二度と下ろせません。全世界に公開され続けます」と加えた・・・
・・・家の玄関ドアに貼り出せる内容なら、どんなものでもネットに書いて大丈夫。家の玄関に貼れないものは絶対に書けない。だって人生終わるんですよ。人生終わってもいいから貼りたいものってありますか? ないはずです・・・
インターネット中毒
6月5日の朝日新聞「暮らしの扉」は「ネット時間減らそう」でした。電車の中でも、テレビゲームとスマートフォンに没頭している人を見かけます。夢中になって、時間が経つのを忘れるのでしょうね。私はゲームやスマホはしませんが、インターネットでニュースなどをサーフィンしているうちに、すぐに時間が経ってしまいます。記事では、一日平均321ページ見ていて、生活に支障が出た人の体験談も載っています。
・・・スマホ利用者の約7割が、依存を自覚している。民間調査会社のMMD研究所が今年5月、15~59歳の利用者553人にネットでアンケートした。スマホを触っている時間は、「2時間未満」が最も多く、20.3%。依存度別に利用時間をみると「かなり依存している」と答えた人は「7時間以上」「5時間未満」が多かった。自宅に忘れて取りに帰ったことがある人は、45.2%だった・・・(MMD研究所調査結果)
・・・国立病院機構久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)は、2011年にネット依存治療研究部門をつくった。患者の約8割が子どもだが、30~40代を中心に大人も通ってくる。
樋口進院長は「ネットの使いすぎで生活に明らかな支障が出ていれば、治療の対象です」と話す。相談は、オンラインゲームや掲示板への書き込み、SNSがやめられないといった内容が多く、「夫が一日中スマホを触っている。離婚したい」などと訴える女性もいた。
樋口院長は「パソコンに比べスマホは常に携帯している人が多く、治療が非常にやっかいだ」と指摘する・・・
気の利いたお土産
伊勢志摩サミットで、被災地の産品をお土産に出しました。ところで、気の利いた、その地域らしさがでた産品は、これからの観光客に受けると思います。××まんじゅうや○○せんべいも良いのですが。修学旅行生が近所への土産にとか、若い会社員が職場への土産に買うような、安くて数が多い土産では、中高年や海外からの金持ちには買ってもらえません。
少々値が張っても良い品物、職場への土産でなく自分が記念に買いたいものが、必要なのです。あまりかさばるものも、困ります。意外とないのですよね。
コインロッカー
若い人は経験が少ないでしょうが、昭和30年(1955年)生まれの私には、育つ過程で、新しい便利なものがどんどんと身の回りに増えました。家電製品などは、高度成長期の象徴として良く取り上げられます。洗濯機、冷蔵庫、テレビ、カラーテレビ、エアコン・・・と。
5月18日の朝日新聞夕刊に「セルフ式コインロッカー」が取り上げられていました。これを初めて使ったときは、すごい発明だと思いました。観光や仕事で旅行した際に、鞄や最近だとキャリーバッグを預けて、身軽になれるのはありがたいです。伊勢志摩サミット警備のために、主な駅での使用が中止され、不便さがニュースで伝えられています。
この記事では、もう一つ、コインロッカーベビーという、社会問題も取り上げられています。ある目的のために作られたものや仕組みが、別の用途に使われるのです。