連載「明るい公務員講座」の第20回(5月9日号)が発行されたようです。「ようです」とは、私はまだ実物を見ていないので(笑い)。執務室の引っ越しの途中で、郵便物が行方不明になったようです。転送手続きはしてあったのですが。でも、読者から読んだ感想が送られてきたので、発行されたのでしょう。
今回は「やってみよ―職場の技能を磨く」の第3回目で、「話す技術」その2です。人前で話す、あるいは会話の途中や会議で自説を述べる。その際に、熱くなることはありませんか。アドレナリンが、多量に分泌されるのです。人前で話す際に上がってしまうことは、ありませんか。例えば結婚式の祝辞です。私は、このような場面では、上がることはありません。それでも、失敗したことがあり、その事例を本文で紹介しています(苦笑)。
実は、難しいのは話すことではなく、相手の話を聞くことです。私は、これが苦手です。結論がわかるので、相手の話をさえぎって、自説を言ってしまうのです。話しているときに「熱くなる」のも、話していることに問題があるのではなく、相手の話を聞いていない、聴衆の反応を無視して話していることが問題です。どうしたらよいか。それは、本文をお読みください。
これで、連載は半年続き、20回になりました。良く続いたものです。毎回、原稿に手を入れてくれる右筆にも、感謝しなければなりません。
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明るい公務員講座
明るい公務員講座、第19回
連載「明るい公務員講座」の第19回が発行されました。今回は「やってみよ―職場の技能を磨く」の第2回目で、「話す技術」その1です。
しゃべることは、子どもの時からやっていますから、特段の訓練を受けなくてもできます。それが、間違いの元です。しゃべることと、考えを伝えることは、別のことなのです。親しい者の会話は、親密さの確認です。主語は必要ありません。「私はあなたが好きです」とは、言いませんよね。「好きです」でしょう。それに対し、仕事場での対話は、事実を正確に伝えることが必要で、主語と述語と目的語が必要です。「私は、第2案に賛成です」とか。あなたが思っているほど、意思は通じていません。あなたも夫や妻に、「そんなこと言っているんじゃないわ」と、叱られたことはあるでしょう。今回の内容は、次の通り。
話してみよう書いてみよう、話すことは難しい、会話と対話の違い、何を伝えたいのか、「雄弁は銀、沈黙は金」ではない。
ところで、先日お会いしたある町長が、「連載を読んでますよ。カーネギーは、私も大学の時に、恩師に勧められて読んだんです」と言ってくださいました。私は、「へえ、私は役人になってからです」と答えたら、「全勝さん、それは遅い」と、笑われました。
明るい公務員講座、第18回
連載「明るい公務員講座」第18回が発行されました。今回から、第2章第2節「やってみよ―職場の技能を磨く」に入ります。その第1回として、「職場の技能を磨く」です。本屋に行くと、たくさんのビジネス書が並んでいます。ビジネススキルに関するもの、自己啓発、リーダーシップ論などなど。並んでいるということは、それだけ需要があるということです。職業人は、それらを読んで勉強しているのです。今回は、それらの本の活用術をお教えします。内容は、次の通り。
参考になるビジネス書、技と心構えと、考えることと伝えること。
明るい公務員講座、第17回
連載「明るい公務員講座」の第17回が発行されました。今回は、第2章第1節「視野を広げよ―知識と判断力を養う」の第4回目、「知識の多さと視野の広さ」です。上司や先輩と話をしていて、その人たちがあなたの知らないことを知っていることや、思いもつかない発想を教えてくれることに、驚いたことはありませんか。私も、そうでしたから。あなたと先輩との差は、どこから生まれるのでしょうか。その要因と、あなたが少しでも早くそれを身につけるすべを、お教えしましょう。今回の内容は、次の通り。
あなたの知識は時代遅れ、知識の高さと広さ、知的好奇心と向上心を持ち続けよ、研修と自己啓発、新聞の活用法、視野の広さ、先を読む。
今回も4ページにわたる力作です。
明るい公務員講座の執筆
連載の原稿は、第2章第2節「職場の技能を磨く」の後半を書き上げました。いろいろ書きたいことがあるのですが、皆さんに知ってもらいたい要点を、バランス良く書くことに難渋していました。本屋に並んでいるビジネス書と同じことを書いても、意味がありません。公務員が実際に悩んでいること、私の経験で皆さんに役に立ちそうなことを書かなければなりません。もう一度眺めてから、右筆に手を入れてもらいます。この右筆には、本当にお世話になっています。感謝しています。
今日書き上げた原稿は、連載の回数でいうと、第21回以降になります。なんと、5月中旬掲載分を書き上げたのです。でも、書いた「貯金」は、毎週確実に減っていきます。まあ、この追いかけてくる締めきりと、編集長の優しい催促がなければ、絶対書けないでしょう。ぼやきながらも、連載は既に16回続きました。