『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」第9回「企画と立案(3)案を実現する」が発行されました。仕事の課題を見つけ、解決案を考える。良い案を考えることは、重要です。しかし、あなたがいかに良い案だと考えても、それを実現しないと意味はありません。実現するためには、上司の了解を取り付け、予算を確保してと、いくつかの段階が必要です。
さらに、新規事業を作るだけでなく、それが効果を生まないと、これまた意義がありません。新規事業を作っただけで満足する仕事ぶりを、「爬虫類行政」と呼びます。卵を産みますが、産みっぱなしで子育てをしないのです。
課題を見つけて、解決策を考える。新しい仕事に挑戦する。その際に、上司と部下動かす。それができるのが、課長職の醍醐味です。「課長の頃が、一番仕事ができた」と言う先輩は多いです。
また、私が取り組んだ「千年に一度の仕事」を紹介しておきました。目の前の課題を片付けるだけでなく、大きな視野から何が必要かを考え、そしてその仕事の位置づけを考えながら、新たな分野に手を広げる。その経験です。今回の内容は、次の通り。
実現するための戦略を考える、仕掛けを考える、「爬虫類行政」になるな、千年に一度の仕事に取り組む、復興政策を変える、民間の人たちと協働する、考えていたことが実現できた、課長職は楽しい。