カテゴリー別アーカイブ: 明るい公務員講座

明るい公務員講座

明るい公務員講座・中級編9

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」第9回「企画と立案(3)案を実現する」が発行されました。仕事の課題を見つけ、解決案を考える。良い案を考えることは、重要です。しかし、あなたがいかに良い案だと考えても、それを実現しないと意味はありません。実現するためには、上司の了解を取り付け、予算を確保してと、いくつかの段階が必要です。
さらに、新規事業を作るだけでなく、それが効果を生まないと、これまた意義がありません。新規事業を作っただけで満足する仕事ぶりを、「爬虫類行政」と呼びます。卵を産みますが、産みっぱなしで子育てをしないのです。
課題を見つけて、解決策を考える。新しい仕事に挑戦する。その際に、上司と部下動かす。それができるのが、課長職の醍醐味です。「課長の頃が、一番仕事ができた」と言う先輩は多いです。
また、私が取り組んだ「千年に一度の仕事」を紹介しておきました。目の前の課題を片付けるだけでなく、大きな視野から何が必要かを考え、そしてその仕事の位置づけを考えながら、新たな分野に手を広げる。その経験です。今回の内容は、次の通り。
実現するための戦略を考える、仕掛けを考える、「爬虫類行政」になるな、千年に一度の仕事に取り組む、復興政策を変える、民間の人たちと協働する、考えていたことが実現できた、課長職は楽しい。

 

明るい公務員講座・中級編8

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」第8回「企画と立案(2)新しい事業に取り組む」が発行されました。
企画と立案(1)で、ある仕事を改善することについて述べました。今回は、これまでにない新しい課題に取り組むことについてです。上司から新しい課題を与えられた場合と、自ら新しい課題を見つけ取り組む場合があります。去年通りの仕事をするなら、課長は不要です。新しい仕事に取り組み、付加価値をつけてこそ、管理職です。もっとも、思いつきだけでは、新しい仕事は進みません。関係者の同意を取り付けるなど、実現にはけっこうな手間がかかります。
批判の上手な人がいます。でも、批判だけなら誰でもできます。解決策を考え、実現してこそ、良い課長です。内容は、次の通り。
新しい仕事に取り組む、課題を考える、段取りを考える、状況対応型と予測準備型、解決策を考える、部長と相談する、財政課長と企画課長の役割、課の進むべき方向を考える。
今回は、5ページにわたる長編です。

明るい公務員講座・中級編7

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」第7回「企画と立案(1)改革は課長の任務」が発行されました。前回までは、部下の仕事を管理することについて説明しました。しかし、部下の仕事を管理するだけでなく、事務を改善することや、新しい課題に取り組むことも、課長の重要な仕事です。課長が指示をしなくても、職員は仕事をします。しかしそれは、既に与えられている課題や定例業務です。変えること、新しいことに取り組むのは、課長です。今回の内容は、次の通り。
変えることで付加価値をつける、残業を減らす、仕事を改善する、事業の縮小と廃止、外の敵と内の敵、故郷に残るか新天地を目指すか。

明るい公務員講座・中級編6

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」第6回「事務の管理(3)添削する」が発行されました。部下が作ってきた資料に目を通し、ダメなときは手を入れる。これも、課長の重要な仕事です。
でも、難しいですよね。部下が一生懸命作ってきた資料に、朱を入れるのは気が引けます。きつく言うと、部下が折れてしまうし。でも、ひどい内容の資料を上司に出したら、課長であるあなたの評価が下がります。他方、部下からすると、手を入れてもらって良い資料になることは、そんなに不満ではありません。困るのは、「てにをは」などつまらないことに熱心に手を入れて、全体を見てくれない上司。さらには、部長の前でその資料を守ってくれない課長です。今回の内容は、次の通り。
市長の目や市民の目で読む、部下と違う角度で見る、悪魔の代理人、ばらつきを統一する、危ないと子を叱るより手を引こう。

明るい公務員講座・中級編5

『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」第5回「事務の管理(2)進行状況の確認」が発行されました。課長は、部下に仕事の指示を出して、報告を待ちます。しかし、ただ待っていただけでは、締めきり間際になって、まだ半分もできていないことがわかったりします。そんなことが起こらないように、途中途中で進行状況を確認する必要があります。今回の内容は、次の通り。
途中の確認、課内の業務の進行管理、段取り八分、一歩先を行く、上司の予定表。