カテゴリーアーカイブ:著作と講演

講演録やインタビュー

2010年4月4日   岡本全勝

講演録「博物館のアウトプットと予算査定」(2008年6月、日本社会教育学会ラウンドテーブル)『追手門学院大学・博物館学芸員課程年報』第24号、2010年4月
2008年6月に、日本社会教育学会のラウンドテーブル「博物館のアウトプットと予算査定」に出席しました。その時の私の報告と質疑が、活字になりました。「追手門学院大学・博物館学芸員課程年報」第24号です。追手門学院大学の瀧端真理子先生に、呼ばれて行った時の記録です。速記録は早くにできていたのですが、私が総理秘書官になって手が回らず、この時期になってしまいました。すみませんでした。
1990年代に各地で公立博物館がたくさんできたことの財政的背景や、その後縮小された事情。博物館の予算を査定することの難しさなどを、お話ししました。博物館や美術館にどれだけ公費をつぎ込むべきか、またどの分野に配分すべきか。それは、理屈では出てこない判断なのです。
当日は、学芸員の方とお話しできて、博物館の機能や学芸員のご苦労が、少しわかりました。

「明るい係長講座」

2010年3月3日   岡本全勝

富山県庁で、購入できなくなりました。
この小冊子を元に、時事通信社の専門誌『地方行政』で、「明るい公務員講座」として連載しました。また、単行本にしました。「明るい公務員講座のページ

1996年、富山県職員研修所刊(2011年、?刷り)
これまで、いろいろなところで、組織管理を経験しました。「明るい係長講座」は、富山県総務部長の時に、研修会でしゃべった内容を、小冊子にしたものです。笑いながら読めて、中間管理職のコツがつかめます。
職場での部下の悩み、上司の悩みは尽きません。しかし、本人にとっては「大事件」かも知れませんが、経験者から見ると、案外簡単なことで悩んでいる場合が多いのです。私たちは、「人類始まって以来の大事件」には、そうは出会いません。パニックになったり、一人で抱え込んだりせずに、その道の先輩に聞きましょう。

「明るい係長講座」増し刷り
拙著といっても小冊子ですが、「明るい係長講座」(初級編、中級編)が、増し刷りされました。ありがたいことです。富山県職員研修所に、お礼を言います。「部下に読ませています」といったお話しも、時々いただきます。使っていただいている、ということですね。
平成8年に出たので、もう14年も前のことになります。「パソコンが職員一人に1台ずつ行き渡り、電子メールで便利になるでしょう」といった記述もあるくらいです。うーん、時間が経つのは早いですね。
「続編を書いて欲しい」「おわびの仕方を書いてください」「いやな上司に仕える場合は、どうしたらよいのですか」などなど、ご要望も多いです。いろいろ温めてはいるのですが、ほかのことが忙しくて。申し訳ありません。これも、将来の宿題です。(2010年3月3日)

「明るい係長講座(初級編)」
目次
1 自信を持とう
2 明るい職場
(1)いつもニコニコ明るい上司-職場の雰囲気についてー
(2)おはようございます-あいさつの効用について-
(3)北風と太陽さん-部下の指導について-
3 楽々職員術
(1)一人で悩むな抱えるな-仕事の進め方について-
(2)メモを使え-正確な報告について-
(3)家族にも分かる文章-文章の作り方について-
(4)傾向と対策-説明の仕方について-
4 中味と器
(1)人は外見で判断される-身だしなみについて-
(2)書類の山に埋もれるな-職場環境について-

「明るい係長講座(中級編)」
目次
1 よい上司になるためには
(1) 任せる上司は大物か-部下への委任について-
(2)ドタバタするよりスケジュール-業務の進行管理について-
(3)口伝よりマニュアル-引継書と事務処理要領について-
(4)何を切り捨てるか-優先順位について-
2 自分を磨く
(1)視野を広げよ-判断力の養い方について-
(2)私の発想法
3 心と体の健康
(1)新説アリとキリギリス-社会人として-
(2)誰にも悩みがある-心と身体の健康について-

大阪大学講演

2010年1月22日   岡本全勝

今日は、大阪大学法学部に、講演に行ってきました。北村亘先生の依頼です。私が最近興味を持っている、「暮らしのリスクと行政の対応」について、お話ししました。具体事例を中心にお話ししたので、約50人の学生さんの反応も良かったです。しゃべっている私の方も、今日は満足しました。もちろん、反省点はいくつもありますが。少し、しゃべる勘が戻ってきたようです。
憲法学の棟居快行教授も、聞いてくださいました。ご挨拶したら、学生時代に福田歓一先生のゼミで一緒だったそうです。私はすっかり忘れていて、失礼しました。棟居先生曰く、「岡本さんは、美少年でしたよ」。うーん、そんな時代もありましたねえ。財政学の齊藤愼先生にも、久しぶりにご挨拶できました。

久しぶりの講演

2009年12月2日   岡本全勝

今日は、午前中に、大学校で講話。夕方からは、日本大学法学部で講演をした後、先生方の研究会に出席しました。「暮らしのリスクと行政」という題で、現在の仕事である消防と、これまで私が経験したあるいは考えてきた「社会のリスクとそれに対して行政はどう対応してきたか」を、お話ししました。この10年間、あるいは阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件(1995年)を含めると15年間で、リスクと考えられる範囲が広がりました。それに対し、行政はかなり対応してきました。具体事例をふんだんに盛り込んで話したので、学生さんの「食いつき」も良かったです。鋭い質問をしてくれた3人の学生さんには、お礼を言います。

行政構造改革 4

2009年4月3日   岡本全勝
「行政構造改革」第8回が載った、月刊『地方財務』4月号が発行されました。今回は、官僚問題の責任の所在と対応策の後半です。
「は虫類行政の問題」「人事制度管理組織の不在」など、現在の公務員行政の問題点を指摘し、改善案を提示しています。関心ある方に読んでいただき、批判いただければ幸いです。
今回で官僚制の問題を終え、次回からは政治と行政の役割分担を考えます。(4月3日、5日)
5月号のゲラが届いたので、週末に校正をしました。今回から、第3章「政治の役割と行政の役割」に入ります。「官僚主導」という問題を打破するために、憲法学・行政法学・政治学・行政学を見渡し、マスコミ報道や実際の現場を踏まえた議論を書きました。
それぞれの世界には立派な業績があるのですが、それらを通した議論はこれといったものがないようです。霞ヶ関の官僚が最もわかっているはずですが、官僚が書いた論文もないようです。
憲法の考え、近代立憲国家の考えなどにさかのぼり、また、三権分立という通念が導く誤解などを主張しました。私の考えが間違っていないか、いろいろな教科書や論文に当たって、書き上げました。結構な時間がかかりました。何人かの官僚や研究者に読んでもらい、間違いがないか確認もしました。
長尾編集長が、日本語を正してくださいます。自分ではわかりやすい文章を書いているつもりなのですが、手を入れていただくと、「なるほど、こう書けば読みやすく、わかりやすなあ」と感心します。逆に、私の日本語がいかに雑であるかですね。発行は月末です。(4月13日)
第9回目が載った、月刊『地方財務』5月号が出ました。今回から、「第三章 政治の役割と行政の役割」に入り、官僚主導の問題点に切り込みます。今回は、まず「第1節 政治と行政」です。内容は、統治の中の政治とは何か、内閣は行政ではない、政治を担う内閣、「三権分立」という観念が招く誤解、垂直的分権と地方政府などです。憲法学と、行政学・政治学・行政法学をつないだ議論をしました。
今回の、私の議論の焦点は、政策立案の責任者は誰か、逆に立案しない場合の責任は誰にあるのか、憲法や法律では「国」「政府」と言うがそれは誰を指しているのかです。三権分立の考え方や、法律は国会が定め内閣と地方自治体が施行するという考えだけでは、統治の責任者は誰か、政策の責任者は誰かが、出てこないのです。
皆さん、すぐに答えられますか。案外理解されていないことを、取り上げました。ご一読いただき、批判をいただければ幸いです。(5月3日)
5月号が出たのですが、息つく間もなく、6月号のゲラの校正をしています。今回も、長尾編集長からたくさん指摘をいただき、文章に手を入れています。毎回ながら、ありがたい指摘です。
さらに、次回は分量が多くなって、文章を削るか、後半を次次号に送るかを、選ばなければなりません。編集長は「早く読みたいので、先に進みましょう」とおっしゃってくださるのですが、小生としては、せっかくの文章を切ることは忍びなく。さらに、書きためた分量が底をつきつつあるので、後半を次次号に送ることを選択しました。うーん、安易な選択。
引き続き、第3章第3節の執筆に、いそしんでいます。「せっかくの連休なのですが」といっても、休みの日しかまとまった時間が取れないので、「連休なので」と言った方が正しいでしょう。とほほ・・。(5月4日)
大連載「行政構造改革」の第10回目が載った月刊『地方財務』6月号が、発行されました。今号は、第三章第二節「政と官」のうち、1官僚主導から政治指導へ(1)官僚主導批判、(2)関係の転換へ、が載っています。官僚主導として批判されていることを整理し、その転換を主張しました。ここで取り上げた事象は、すでに言われていることばかりです。しかし、それを構造的に分析し、改革論につなげたことが、この論文の特色だと考えています。(6月2日)
(第10回補足)
注24に引用した『立法学』(2007年、法律文化社)の著者である中島誠さんは、厚労省の官僚です。現在は、国土交通省住宅政策課長を勤めています。九州大学法学部での講義を基に、本にまとめたそうです。私が富山県総務部長の時の計画課長でした。『でるくい』をつくってくれたのは、彼です。
書き忘れたことを、補足しておきます。
(p117③アに追加)
国会の審議も官僚がお膳立てするということは、次のようなことを指しています。
審議の前日までに、質問者が質問通告をします。そして、より詳しい質問内容を聞き取るために、関係する官僚(質問事項の担当課または国会連絡室)が質問する議員を訪ねます。聞き取った内容を基に、各問ごとに答弁資料(想定問答)を作成します。そして、その答弁資料を大臣に説明します。質問内容がわかるのが、しばしば前日になり、答弁資料作成に官僚が残業することは有名です。
また、大臣への説明は質疑の当日朝になり、十分な検討時間を取ることはできません。すると、大臣は、官僚が用意した答弁資料に沿って答弁することが多くなります。こうして、国会での質疑は、政治家同士のやり取りでなく、官僚の考えの表明になってしまいます。
(6月3日)
平日は夜に、土日は外出を我慢して、こつこつ書いた甲斐があって、第3章第3節が完成しました。第2節までを3月に編集長に渡したので、3か月かかりました。
第3節は、政治の役割と日本の政治は何をしたか・しなかったかです。官僚主導問題を解説するためです。実例をいくつも紹介したので、その確認に手間取りました。このあと、何人かの人に読んでもらい、私ももう一度読み返して、編集長に渡しましょう。残るは、第4章です。(6月12日)
連載第11回が載った『地方財務』7月号が出ました。今回は、第3章二1(3)「政治家と官僚の関係」です。(7月2日)
第12回目が載った『地方財務』8月号が出ました。今回は、政と官との関係の内、内閣と与党の関係、近年の政治主導への変化を解説しました。19ページの力作です。
連載は、これで1年になりました。当初の予定では、とっくに完結しているはずだったのですが・・。第3章は、あと2回かかります。その後、第4章に入ります。困ったことに、第4章の執筆は、進んでいません。
長尾編集長との会話。
「筆者の都合により、今回は休載です」と載せるのは、やめましょうね。
はい。(8月1日)
(締め切りという圧力)
8月号が出たばかりなのですが、次のゲラの校正をしています。まあ、毎月のことです。今回は、9月号、10月号の2回分のゲラが来ました。実は、これで出版社に渡した原稿は、底をつくのです。
2回分も来たのは、編集長からの、「早く次の原稿を書かないと、連載に穴が空きますよ」という、無言の圧力ですね。もちろん、締め切りのある連載でないと、原稿なんて書けません。
ということで、家にこもってせっせと、第4章第1節を書いています。夏の間に書きためておかないと、秋からは仕事も忙しくなるし、大学も再開されるし。わかってはいるのですが、なかなか進みません。(8月10日)
第13回が載った月刊『地方財務』9月号が、出ました。今号は、第三章第三節「政治の役割」のうち、「1 政治の役割とは」と「2 日本の政治は何をしたか、何をしなかったか」の前半です。
国家の役割を果たすために、政府があります。その政府の役割を達成するために政治があり、政治を支え実行するために行政があります。行政や官僚の位置づけを見直すために、政治の役割や政府の役割まで遡って考えてみました。
国家の役割と、それに見合う行政分野の分類表を、つけておきました。こういう研究って、案外ないのです。私が不勉強なだけかも知れませんが。
また、民間企業と比較した、ガバナンス(統治、支配)、マネージメント(経営)、アドミニストレーション(執行管理)の図を、載せておきました。
なかなかの力作と、思っているのですが。ご一読いただき、批判いただければ幸いです。(9月3日)
11月号の原稿を、週末に完成させ、編集長に渡しました。この号から、第4章に入ります。第1節は、近年の行政改革を、分類整理してみます。11月号は地方分権なので、比較的楽だったのですが、その次からが大変です。