カテゴリーアーカイブ:著作と講演

自治大学校校友会講演

2019年10月25日   岡本全勝

今日10月25日は、自治大学校で校友会(卒業生の集まり)の研修会で講演をしてきました。約500人の研修生が、熱心に聞いてくれました。
聴衆は、自治大学校の卒業生です。彼ら彼女たちは、それぞれの自治体の幹部になり、地域の指導者になる人たちです。そこで今回は、主題を「平成から令和へーこの国のかたちを変える」としました。

平成の30年が終わり、令和が始まりました。この1年間、マスメディアは平成30年を振り返る特集を組みました。それはそれで有意義です。
しかし、現在と将来の日本に責任を持つ公務員は、過去を振り返りつつ、未来を作らなければなりません。「失われた20年」とぼやいているだけでなく、何が足りなかったのか、何をしなければならないか。平成の30年間は、日本社会と日本の行政の曲がり角でした。条件が変わったのに、昭和後期の大成功に酔って、その転換に遅れてしまいました。
この延長に、日本の繁栄と安定はありません。何をどう変えるか。
仮に30年後、令和31年から振り返ってみたら、どうすべきだったかを、皆さんに考えて欲しかったのです。

連載「公共を創る」執筆状況

2019年10月22日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の執筆を続けています。「第2章暮らしを支える社会の要素 1公私二元論から、官共業三元論へ」をほぼ書き上げました。

今回から、右筆2号を勝手に指名し、目を通してもらうことにしました。快く引き受けてくれました。早速、右筆1号とは違った観点から、良い指摘をもらいました。ありがとうございます。
右筆1号と2号の指摘を加筆し、ほぼ完成です。結構な分量になりました。これで、11月を越せそうです。

ところが、続きの第2章2に着手したのですが、これまた難渋しています。第2章1も2も、これまでしゃべったり書いたりした部品があるのですが、改めて文章にすると、その雑さが目について、その修正に困っています。
まず、原案の第2章2と第3章を、入れ替えることにしました。

連載「公共を創る」第22回

2019年10月17日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第22回「哲学が変わったー成長から成熟へ 平成時代は日本社会の曲がり角」が、発行されました。

平成時代の第一の問題は、経済の停滞でした。それは景気変動ではなく、日本の産業に転換を迫るものでした。追いつき型発展の終了、国際競争の激化、そして日本型経営が足かせになるというように、条件が変わったのです。

もう一つの問題は、社会の不安の増大です。それを分けると、格差の顕在化と、孤立の顕在化です。平等と安心を支えていた日本社会が、経済成長や近代化によって変貌していたのです。

そして日本は、これらの新しい社会の課題と経済産業の課題に、的確に対応することができませんでした。失われた20年と言われるように、停滞は長引きました。それが、日本社会から昭和時代のような夢と明るさを失わせました。
これらの課題は、景気対策を打っても解決できる問題ではありません。従来型の行政、産業政策では、解決しないのです。
私が、平成時代は日本の曲がり角と主張するゆえんです。

連載「公共を創る」第21回

2019年10月12日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第21回「哲学が変わったー成長から成熟へ 日本型行政にはまらない課題」が、発行されました。

前回、非正規社員の問題を取り上げました。問題と言っていますが、彼ら彼女らに責任があるのではありません。正規社員を望んでも、全体の3割以上の人が非正規にならざるを得ない。それは、会社の側、社会の側に問題があるのです。
そして、そのような非正規社員を増やした原因は、これまで高く評価されていた日本型雇用なのです。正規社員を解雇せず定年まで雇う。それはよいことなのですが、そのしわ寄せを、新規求職者にかぶせて、彼らを従業員数の調整に使っているのです。

再チャレンジ政策で対象とした「引きこもり」も、これまでの行政では対応できない問題です。金銭給付や身体支援では、解決できないのです。
ここに、これまでの行政、そして日本社会を変えていかなければならない契機があります。

訂正
P17の中段、後ろから4行目の「社員」は、「職員」の間違いです。見落としてしまいました。反省。

働き方改革の講演

2019年10月5日   岡本全勝

10月5日は、都道府県東京事務所長会に呼ばれて、働き方改革についてお話ししてきました。官民を挙げて、働き方改革に取り組んでいます。少しずつ成果も出て、社会が変わりつつあります。

ところで、働き方改革には、3つの面があります。
1つめは、個人の働き方、生活を変えることです。長時間労働をやめ、健康的な生活を取り戻すことです。
2つめは、職場の生産性の向上です。仕事の仕方を変えずに労働時間を減らすと、仕事量が減るだけです。さらに問題は、これだけ長時間労働をしていながら、日本の労働者の生産性は低いのです。G7では、万年ビリです。このホームページでも書いているように、長時間労働を当たり前としているからこそ、生産性が低いのです。
3つめは、男性が家庭を犠牲にして長時間働く、成果ではなく勤務時間と会社への忠誠で評価される、日本社会の「常識」を変えることです。

私も、若い時は職場で泊まり込んで仕事をしました。家庭のことは、キョーコさんに任せて、仕事に専念しました。かつては、それがよいこととされたのです。途中で反省しましたが・・・。
その経験があるので、「昭和時代の働き方」を織り交ぜながら、若い人に「何を変えなければならないか」をお話ししています。

24時間働けますか~」という栄養ドリンクの宣伝がはやったのは、昭和の終わりです。ところが、同時に、コメディアンの高田純次さんが「5時から男」(こちらは仕事ではなく遊びに精を出す方です)の宣伝をしていました。
そうなのです。当時は、その両方が同居していたのです。すべて職場が、また年がら年中忙しかったわけではありません。私も、忙しい時期以外は、5時から男でした。