今日11月22日は、千葉県町村議長会で講演しました。会場は、千葉市内のホテルです。
要望は、大規模災害に備える心構えと、町村議会の役割を話せとのことでしたので、東日本大震災での経験を元に、お話ししました。
大災害が起きて役場機能が麻痺しているときに、現場の実情を把握して役場に伝えること、逆に住民に情報を伝えることは、議員や町内会長に期待される重要な役割です。そして、いざというときのために、日頃からの備えも必要です。
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講演
全国市町村研修機関所長会議で講演
今日11月21日は、市町村アカデミーで開かれた、全国市町村研修機関所長会議で講演しました。
各県の市町村職員研修所や市町村の研修担当者に集まっていただき、市町村アカデミーと市町村国際文化研修所の来年度の研修計画を説明するとともに、要望を聞き、意見交換をする会議です。
日頃考えている、日本型職場慣行の問題点をお話ししました。
関西大学で講義
今日11月16日は、関西大学で講義をしてきました。林宏昭先生のお招きで、毎年この時期に出講しています。
表題は「大震災復興で考えた社会を支える3つの仕組み-行政、取引、助け合い」です。経済学の授業なので、私が大震災で考え実行した「まちのにぎわいの要素」と、それを拡大した「官共業3元論」を話しました。
質疑の時間には、質問が2問出ました。素晴らしい質問で、答えるのに時間を要しました。で、2問で時間切れ。終わってからも、質問に来てくれる学生さんがいました。ありがたいことです。
丹波篠山市で講演
今日11月10日は、丹波篠山市で管理職研修の講師を務めました。市の要望で、午前午後の2回です。
どの組織でも、管理職の仕事が難しくなったという嘆きを聞きます。私は、そこには2種類の問題があると考えています。一つは、どの時代にもある上司と部下との関係の問題です。これについては『明るい公務員講座 管理職のオキテ』に要点を書きました。
もう一つは、この30年間すすんだ、日本の職場の変化です。これが、管理職を悩まし、心の不調を訴える職員の増加につながっています。
日本の職場の特徴は、大部屋で係単位で仕事をする。職務記述書や執務要領でなく、引継書で仕事をする。上司が十分な指導と管理をすることなく、周囲や先輩を見ながら仕事を覚えることです。それが、かつては効率的でしたが、うまく機能しなくなりました。新しい仕事が増え、他方で古い仕事はなくなりません。パソコンが一人一台行き渡ったことで、係単位の仕事と職員育成が機能しなくなったのです。
質問も、切実なものでした。私の話が、少しでも参考になったらうれしいです。
丹波篠山市は2006年12月に講演に呼ばれています。そのときの勉強会メンバーが、市の幹部になっておられます。頼もしいことです。
前日から入って、久しぶりに市内を観光しました。良い城下町が残っています。篠山城下町ホテル「ニッポニア」に泊まりました。明治前期に建築された元銀行経営者の旧邸宅です。これも、良かったです。
JICA上級国家行政で講義
今日10月31日は、JICA上級国家行政研修で講義をするため、幡ヶ谷のJICA東京に行ってきました。この研修の趣旨は、実施要領によると次の通り(一部を抜粋します)。
「開発途上国の社会経済の発展のためには、その基盤となる各国のガバナンス能力の向上が必要不可欠である。途上国の社会経済の発展を図る際に、政府・公務員に期待される役割は大きく、幹部公務員の政策企画立案能力および行政管理能力等の向上を図ることは途上国の重要な政策課題の一つである。
本研修は、我が国の戦後の発展過程における経験を参考としつつ、我が国の行政における政策形成の最近の動向や開発途上国における発展・開発のあるべき姿を、その歴史的な経緯を含めて紹介する。これにより、政策形成に関与する中央政府上級幹部の政策企画立案能力および行政管理能力を向上させることを目的とする。」
参加国は、次の14か国です。バングラデシュ、カメルーン、ガーナ、ギニア、ラオス、リベリア、マダガスカル、マレーシア、ナイジェリア、北マケドニア、パプアニューギニア、フィリピン、タンザニア、イエメン
3週間、しかも母国へ還元する報告書作成と発表もある、なかなか厳しい研修です。
東日本大震災の経験を基に、政府幹部の役割を話しました。皆さん熱心で、質問も盛りだくさんでした。混乱時での政治家からの要請を断る術や、民間分野との連携に興味を持ってもらったようです。もう一つは、こんなに大きな金額を使って汚職はないのかです。
私の講義は「素晴らしい」と褒めてもらえました。お世辞でもうれしいですね。
この10月は、合計7つ講演をしました。