6月26日に、関西大学で講演してきました。林宏昭先生に呼んでいただきました。吹田市との、地域連携事業だそうです。現在の私の関心である、「社会のリスクと政府の働き」を、地域社会の問題から、お話ししました。雨の土曜日にもかかわらず、90人の人が集まってくださいました。大学院生から、かなりご高齢の方まで。ありがたいことです。
災害や事故といった古典的な危険だけでなく、ライフラインが止まった時や金融システムが麻痺するような社会のネットワークの危機、さらには、いじめや引きこもり、自殺といった社会とのつながりを持てなくなる危険などまで範囲を広げて、お話ししました。少し毛色の変わったリスク論なので、どこまで理解してもらえるか心配でしたが、皆さん頷いて聞いてくださって、とても反応が良く、気持ちよくお話しできました。
放課後は席を変えて、関西在住の旧知の学者さんたち(文化系も理科系も)と、異業種勉強会をやってきました。これまた、ありがたいことです。
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講演
短い時間で何を伝えるか
今日は、消防大学校の幹部科で、「地方行政」を2時間講義しました。私の得意分野なので、校長になって以来、私が担当しています。問題は、何をしゃべるかです。あなたなら、2時間で何をしゃべりますか。難しいですよね。消防幹部は市町村職員ですから、一通りのことは知っています。すると、何を重点にお話しするかです。かつて、一般市民の方にしゃべったときや、外国の政府関係者にお話ししたときのことを思い出します。重要なのは、多くを切り捨て、理解して欲しいことに焦点を絞ることです。これが、結構難しいのです。
今日は、自分の授業風景を録画してもらい、あとで見ました。自分がしゃべっているのを見るのは、恥ずかしいことです。かつて見た時は、自己嫌悪に陥りました(笑い)。今日、見てみると、昔と違い、ゆっくりしゃべり、聞きやすかったです(自画自賛)。もちろん、反省点も多いですが。結論。私の課題は、何をしゃべるかでなく、何をしゃべらないかです。
大阪大学講演
今日は、大阪大学法学部に、講演に行ってきました。北村亘先生の依頼です。私が最近興味を持っている、「暮らしのリスクと行政の対応」について、お話ししました。具体事例を中心にお話ししたので、約50人の学生さんの反応も良かったです。しゃべっている私の方も、今日は満足しました。もちろん、反省点はいくつもありますが。少し、しゃべる勘が戻ってきたようです。
憲法学の棟居快行教授も、聞いてくださいました。ご挨拶したら、学生時代に福田歓一先生のゼミで一緒だったそうです。私はすっかり忘れていて、失礼しました。棟居先生曰く、「岡本さんは、美少年でしたよ」。うーん、そんな時代もありましたねえ。財政学の齊藤愼先生にも、久しぶりにご挨拶できました。
久しぶりの講演
今日は、午前中に、大学校で講話。夕方からは、日本大学法学部で講演をした後、先生方の研究会に出席しました。「暮らしのリスクと行政」という題で、現在の仕事である消防と、これまで私が経験したあるいは考えてきた「社会のリスクとそれに対して行政はどう対応してきたか」を、お話ししました。この10年間、あるいは阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件(1995年)を含めると15年間で、リスクと考えられる範囲が広がりました。それに対し、行政はかなり対応してきました。具体事例をふんだんに盛り込んで話したので、学生さんの「食いつき」も良かったです。鋭い質問をしてくれた3人の学生さんには、お礼を言います。