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講演

「ふくしま復興とSDGsを考える県民シンポジウム2024」に出演

今日11月4日は、「ふくしま復興とSDGsを考える県民シンポジウム2024」に出演のため、郡山市に行ってきました。アドバイザーを仰せつかっているので、毎年呼んでもらっています。

発表された4つの取り組みには、感激しました。若い人たち、女性が3人と男性が1人、失敗しつつも、志を遂げようと頑張っています。この熱量は、地域のそして社会の財産です。
畳屋の若旦那は、ニューヨークやパリに、単身、畳を売り込みに行きます。最初は、やはりうまくいきません。それが今や、週に1つは海外から注文が来るそうです。最初話を聞くと、外国でどこに畳を使うのかと、疑問に思います。

「今どきの若者は元気がない」とか「社会への関心が少ない」との批判がありますが、どうしてどうして。社会は地域から変わりつつあると実感します。
望むらくは、スマートフォンやゲームに熱中している若者が、このような取り組みを見て、参加してくれるとうれしいのですが。
福島県も、良い企画をしますね。

「病院の経営を考える会」に出演

今日11月1日は、品川で開かれた「病院の経営を考える会」に出演しました。「災害からの復興と創造」の題で、講演と討論です。神野正博先生(社会医療法人財団董仙会理事長)、植田信策先生(石巻赤十字病院副院長)とご一緒しました。

この会は名前の通り、病院関係者を対象に経営を考えるものです。今回の主題が、能登半島地震での医療の役割と復興でした。私の話が通じるのかと思いましたが、主催者から「広い視野から話してください」とのことなので、引き受けました。

100人を超える医療関係者が、聞いてくださいました。人口減少、そして災害、そこでの病院の役割と復旧は、皆さん切実な話題だったようです。地域の人口が減り、患者が減る見通しで、病院経営をどうするかです。鋭い質問も出ました。

ベトナム政府幹部研修

今日、10月23日は、政策研究大学院大学で、ベトナム政府幹部研修の講師を務めました。政策研究大学院大学がベトナム政府職員の研修を引き受けているので、何度目かの出番になります。
今日は、20人を超える人が熱心に聞いてくれました。質問も、鋭かったです。

ベトナム語は、発音も文章も全くわからないので、少々難しいです。私の講義は当時の写真などを写して説明するので、理解はしてもらっているようです。

石巻広域圏で講演

今日10月22日は、宮城県東松島市で「石巻地区広域行政事務組合」の研修講師を務めました。石巻市、東松島市、女川町の特別職及び管理職約230人が、集まってくださいました。
主催者からの要望は、市役所内で官製談合事件が起きたことから、組織内での不祥事をいかにして防ぐかです。それで、「管理職の必須知識-困ったことも起きる」という題で話しました。不正は起きてはいけないのですが、なくなりません。「総務省調査

職場での不正は、職員個人による横領や収賄などと、組織として行われる統計不正や不適正支出があります。前者は「害虫」に例えられ、後者は「カビ」に例えられます。害虫はつまみ出せば良いのですが、カビを根絶するのは難しいです。
それで、私が経験した事案や、報道を賑わした事例を取り上げ、どのようにして不正が起きるか、どのようにしたら防げたかを話しました、いずれにしても、難しい、元気の出ない話です。仕方ないですね。

かつての管理職研修は、部下を使って良い成果を上げましょう、部下を育てましょうということが主でした。しかし、職員全員が優秀な職員になるわけではなく、それは無理なことです。他方で、困った職員もいますし、普通の職員が失敗をしでかすこともあります。「優秀な職員を育てる」という「前衛の思想」とともに、「困った職員をどう扱うか」という「後衛の発想」も必要です。

この地域は、東日本大震災で大きな被害を受けました。発災直後から、何度も足を運びました。一緒に仕事をした方も、たくさんおられます。懐かしい顔と、久しぶりにお会いすることができました。