出版してから12年がたち、状況も変わりました。基本は変わっていませんし、今なお「もっともわかりやすい交付税の解説書」でしょう。もっとも、かなり状況も変わっているので、そろそろ改訂したいと思っています。「早く書き換えろ」とのご要望もあるので。
といいつつ、これも当分めどが立ちません。交付税課長を離れてから、詳しく追いかけていないのです。また、まとまった時間が取れそうにありません。
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著作
雑誌への寄稿
「地方財政による文化芸術支援」2003年8月、UFJ総合研究所芸術文化政策センターのニューズレターNo19「芸術支援と財源」所収
「地方交付税批判と将来課題」『地域政策-明日の三重』(三重県庁の政策雑誌)2003年10月号
「地方交付税改革-財源保障と地方財政の将来像-」月刊『都市問題』(東京市政調査会)2004年11月号
「地域文化とまちづくり」『日向の歴史と文化』(早稲田大学日本地域文化研究所編、行人社、2006年1月)所収
「地方分権の実行力と推進力」『日本人の力』第38号(2006年11月、東京財団)所収
識者31人アンケート「自治体職員にお薦めの3冊」、月刊『ガバナンス』2007年1月号(ぎょうせい)所収
自著を挙げるのはルール違反とも思いましたが、類書がないことを理由に挙げました。あしからず。もっとも、編集部がつけた見出しは、3冊目の『人を動かす』(カーネギー著、創元社)に関して「お願い、お詫び、お礼が、仕事の上での基本」でした。これも、私のモットーですが。
地方交付税-仕組と機能
『地方交付税-仕組と機能』1995年、大蔵省(現:独立行政法人)印刷局刊
地方交付税制度を、わかりやすく解説したものです。理解しやすいように、制度の仕組みだけでなく、機能、結果、歴史などの角度から多面的に解説してあります。地方交付税の基本的教科書になっています。
ただし、これも古くなりました。
目次
序章 地方交付税制度のあらまし
第1章 地方公共団体の活動と財政
1 地方公共団体の行政と財政
2 国と地方との仕事の分担
3 地方財政と国家財政
4 国と地方との財源配分
5 国と地方との経費負担区分
6 地方財政計画
第2章 税源の偏在と財政調整
第3章 地方交付税の総額
第4章 普通交付税の算定の仕組み
第5章 基準財政需要額
第6章 基準財政収入額
第7章 特別交付税
第8章 地域づくりと地方交付税
1 地域開発から地域づくりへ
2 特定地域に対する地方交付税措置
3 ふるさと創生と地方交付税
4 地域福祉と地方交付税
5 社会資本整備と地方単独事業
6 地域経済と地方財政
7 地方分権と地方交付税
地方財政改革論議
2006年1月、第6刷
拙著「地方財政改革論議」の5刷が出ました。このような専門書が売れるのは、地方財政、特に地方交付税の行方に、関心が集まっている証左だと思います。地方分権・地方財政の問題が、政府の重大課題に取り上げられるのは、ありがたいことです。一般の方が地方財政を理解して下さるのに、少しでもお役に立てれば幸いです。(9月30日)
講演録やインタビュー
(2)地方行財政
「地方財政改革の方向と交付税の未来」2004年3月(宮崎県市町村課)宮崎で行った講演の講演録
「これからの日本、これからの南砺」2004年6月(砺波地域町村合併協議会)井波町で行った講演の講演録
「中沖県政24年の軌跡8:岡本全勝氏に聞く」富山新聞2004年11月6日
講演録「町村財政の将来」(奈良県北葛城郡町議会議員研修会2004年8月10日)『未来への旅立ち』(奈良県町村議長会、2005年3月)に収録
日本経済学会でのパネルディスカッション「都市対地方-財政、公共事業、一極集中の是非をめぐって」『現代経済学の潮流2005』(東洋経済新報社、2005年)に収録。
日本経済学会2004年度秋季大会(岡山大学)の成果を載せた「現代経済学の潮流2005」(東洋経済新報社、2005年)が出版されました。第7章は、私も参加したパネルディスカッション「都市対地方-財政、公共事業、一極集中の是非をめぐって」の記録です。ふふふ、いろんなところで「副業」をしてますね。なお、私の意見の概要は、「財政論1」に載せてあります。