カテゴリー別アーカイブ: 寄稿や記事

雑誌への寄稿や取り上げられた記事、講演録など

東北復興新聞インタビュー、7年を振り返る

東北復興新聞に、私のインタビュー「復興庁は何をしたのか。元事務次官が語る国の”責任”」が載りました。
東北復興新聞は、NPOが作ってくれている、復興支援の情報を集めた新聞(ウエッブサイト)です。
Beyond 2020」は、「今も復興の最前線で活躍する計50人の声を届ける連載」です。その趣旨から、「あれから変わったこと、変わらなかったこと」「私は未来をこう描く」などを50人に問うています。
ウエッブの特性から、文章中の用語に、リンクが張られていて、クリックすると詳しい実情がわかるようになっています。これは便利ですね。

50人の最後が、私だそうです。また、この新聞も、役割を終えたことから、終了するそうです。
長い間、ありがとうございました。

日経新聞夕刊コラム第15回

日経新聞夕刊コラム第15回「新聞の読み方」が載りました。今回は、私の「副業」(本業以外の仕事という意味です)である、大学での講義です。あわせて新聞の読み方と、2つのことを盛り込みました。

大学での講義は、結構な負担です。知っていることと、それを話すこと、さらにそれを理解してもらうことは、違います。しかし、自分の考えを整理する良い機会です。
学生たちに通じているか。毎回それを探りながら、話をしています。うまく伝わっている時は、うれしいし、話が進みます。通じていない場合は、学生が悪いのではなく、話している私の技術が悪いのだと、反省しています。大学院生や専門家が相手なら、どんどん難しい話ができるのですが。

ここに書いた新聞の読み方は、私流です。人それぞれの流儀があるでしょう。
でも、毎朝にその日のニュースの一覧を見ること、解説などはじっくりと読むこと。これらを両立させるためには、ここに書いた「全勝流」が効率的だと考えています。
文中に使った日経新聞の読者データは、「わかる!日経」p14左下です(私の文章では四捨五入してあります)。

日経新聞夕刊コラム第14回

日経新聞夕刊コラム第14回「新人諸君へ」が載りました。
4月、新年度が始まったので、この話題にしました。会社員も学生も、新入生は期待に胸を膨らませていると思います。他方で、ちょっぴりの不安も。私もそうでした。

私は若いときに、2度、出社恐怖症になりました。先輩が相談に乗ってくれて、脱出することができました。
いろんな経験をして、「皆、同じようなことで悩んでいる」「悩みの種は本人にとっては大問題だけど、経験者から見ると大した問題ではない」「相談に乗ってもらうと、乗り越えることができる」とわかりました。それを、『明るい公務員講座』に書きました。

本屋には、たくさんのビジネス書が並んでいます。しかし、意外と若手職員向けのものはありません。初歩的な悩みについては、あまりに基礎すぎて、書かれていないのです。先輩たちは、みんな経験で身につけたことなのです。それを、本にしました。
拙著について「平凡なことしか書いていない」という批評がありますが、その通りです。経験者にとっては当たり前のことを書いたのです。しかし、若手はそのようなことで悩んでいるのです。

何人かの人から、「この本を読んで、救われました」とお便りをいただきました。お役に立てて、うれしいです。
この本は公務員向けに書きましたが、民間企業でも同じです。若手社員だけでなく、彼らを指導する立場の人にも読んでもらっているようです。
どうか、悩んでいる後輩たちの相談に乗ってやってください。「何だ、そんなことに悩んでいるのか」というようなことで、彼ら彼女らは悩んでいるのです。

先月、『明るい公務員講座』の続編『明るい公務員講座 仕事の達人編』を出版しました。こちらも、ご利用ください。

日経新聞夕刊コラム第13回

日経新聞夕刊コラム第13回「帽子」が載りました。前回に引き続き、私生活についてです。
服装は、かっこよい先輩たちを見て、学びました。父親は、勤め人でなかったので。ネクタイの締め方から始めました。
もっとも、私のセンスは悪いらしく、若いときはキョーコさんに叱られてばかりいました。その後は、キョーコさんの指導に従っています。ネクタイの例

スーツでなく上下そろいでない服は、国会議員からもしばしば「どうしたの」と尋ねられました。「いや~、上下そろいで買うお金がなくて」と笑っておきました。今日も、春らしく、明るい上着にしました。
帽子は、若いときから時にかぶっていたのですが、40歳過ぎから毎日かぶるようになりました。「夏は直射日光を避け、冬は寒いので」というのが、聞かれたときの答えです。「ボルサリーノ

紺のスーツは勤め人の基本形です。新人のうちは「とりあえず」紺のスーツが無難です。しかし、いつまでも「考えない」はこまります。「とりあえず紺のスーツ」は、飲み会の際の「とりあえずビール」と同じですね。まあ、趣味と言えばそれまでですが。
第9回の「仕事人間の反省」で、スーツとパジャマとスポーツウエアだけで過ごす勤め人を批判しました。その点にもつながります。制服は、思考停止になります。

ところで、東京では公立の小学校の、高価な制服が話題になっています。生徒に立派な制服を着せるのですから、教職員はお手本となるように、もっと立派な服装あるいは制服を着ておられるのでしょうか。
教育現場に詳しい人に、一般的な学校の先生の服装について、聞きました。
「例えば、スーツに白い運動靴。校内での上履きは運動靴の先生も多いです。子どもたちと一緒に動く関係上 仕方がない面もあるのかもしれませんが。
体育の時間でもないのに、ジャージで一日過ごす先生なども おられます」とのこと。

早いもので、この連載も、もう13回。3か月が過ぎ、折り返しです。

日経新聞夕刊コラム第12回

日経新聞夕刊コラム第12回「フルート」が載りました。今回は、ガラリと趣を変えて、身の回りのものからです。

このホームページの表紙にも、笛吹き中年の似顔絵を使っています。富山時代に、書いてもらいました。
なぜフルートを選んだか。これには、長い調査検討期間がありました。音楽に詳しい人に相談したり。夜更けの酒場で、静かに弾くピアノを聞いて、格好良いと思いました。しかし、記事に書いたような理由で断念。指使いで音がはっきり出る楽器として、管楽器を選びました。
管楽器では、サキソフォン(サックス)が一番簡単なようです。最後に発明されたとのこと。アメリカのクリントン大統領も吹いておられました。ある生演奏の店に連れて行ってもらい、吹かせてもらいました。息を吹き込めば音が出ました。問題は、音が大きくて、どこで練習するかです。河原とか高架下とか?
フルートは少々難しい。でも、「クリントン大統領(のサックス)か、山形由美さん(のフルート)か」。で、フルートにしました。

フルートの話は、『明るい公務員講座 仕事の達人編』にも書きました。とても人様にお聞かせするものではありません。本人が満足していたら良いのでしょう。こんな写真もあります「老人ホームでの演奏」。

吹く機会がないと、どんどん退化します。♯や♭が出てくると、「指使いはどうだったっけ」とです。でも、焦る必要はありません。
お茶は、このホームページに書いているように、藪内家です。お花は、池坊です。これも、その後は休眠中。