カテゴリーアーカイブ:社会の見方

都心のカラスが減っている

2022年4月28日   岡本全勝

4月12日の朝日新聞に「都心のカラス、なぜ減るの 20年で7分の1、駆除進み生ごみも減り」が載っていました。

・・・東京都心のカラスが減っている。ねぐらに集まるカラスの調査では、20年前のピーク時に比べ、7分の1に減っていた。都が進めるカラス駆除の取り組みに加えて、新型コロナウイルスの影響で、エサとなる繁華街の生ごみが減ったことも拍車をかけている・・・
・・・都心に多いハシブトガラスは、冬場の夜、ねぐらとなる緑地に集まる習性がある。研究者らでつくる「都市鳥研究会」は、明治神宮(渋谷区)、豊島岡墓地(文京区)、国立科学博物館付属自然教育園(港区)の3カ所で、1985年から追跡調査を続けてきた。
2021年12月に調べると、前回15年の4816羽より4割少ない計2785羽に。ピークだった00年と比べると、85%も減っていた。
東京都が毎年都内40カ所で行っている調査でも、減少傾向にある。最も多かった01年度の3万6400羽から、20年度には1万1千羽まで減った。
カラスが都心で増えたのは、70年代以降のことだ。都心は天敵の猛禽(もうきん)類が少なく、針金など巣作りの材料も得やすい。特に家庭や繁華街から出る生ごみをエサとすることで、環境に適応していった・・・

そのカラスが減ったのは、ゴミを荒らされないようにカラスよけのネットやボックスを使うようになったこと、コロナ禍で飲食店が休業して生ゴミが減ったことによるのだそうです。我が家の近所では、毎朝カラスがうるさいのですが。「賢いカラスとの闘い

「さらに、近年は都心でもオオタカやハヤブサなどカラスを襲う猛禽類が観察されている。オオタカが都内の緑地で繁殖し、カラスをつかまえることで、減った場所もあるという」とのことですが、私が善福寺川公園で見たオオタカはカラスと同じくらい大きさで、カラスを襲うようには見えませんでした。「善福寺川公園のオオタカ

伊藤俊一著「荘園」

2022年4月27日   岡本全勝

伊藤俊一著『荘園 墾田永年私財法から応仁の乱まで』(2021年、中公新書)が、勉強になりました。

荘園は、学校で習いました。律令制の公地公民が、荘園によって浸食され、公家や寺社の経済・権力基盤になったこと。武士がそれを奪ったことなど。
本書では、そのような歴史的変化とともに、なぜ支配者が変わったか、現場ではどのような実態になっていたかを説明します。
京都や地方での権力争いだけを見ていては分からないこと、中央政界と地方の経済とが連動していることが分かります。面白いです。
これまで主流だった(中央)政治史は、つまらないです。この本は、中央政治との関係も抑えつつ、地域経済、暮らしなどの歴史と変化を説明してくれます。お勧めです。

公営の小中学生向け学習塾

2022年4月27日   岡本全勝

読売新聞教育面で「公営塾」の連載が続いています。4月13日は「都市部との格差埋める」でした。

・・・塾が身近にない、経済的な理由で通塾できないといった、都会との教育環境の「差」を埋めようと、小中学生を対象にした各公営塾は運営に工夫をこらしている。
4月7日午後4時、岩手県一戸町のコミュニティセンターの会議室では、今年度最初の公営塾が開かれた。町立一戸小学校の児童8人が出席。チャイムが鳴ると、長尾脩平さん(25)ら講師とあいさつを交わし、学習端末を使って英語のリスニング問題などに取り組み始めた。
費用はテキスト代のみで、年間約3000円。昨年度は、対象となる小3〜6年生の2割近い51人が公営塾に通った・・・

経営が成り立たないから、民間の塾がないのですね。大震災の被災地では、学ぶ場所がない、子どもたちが集まる場所がないので、非営利団体が学習支援をしてくれました。私たちが気がつかないことで、ありがたかったです。

ところで、この話とは別ですが。日本の各地で、補習のための塾があり、一大産業になっています。たくさんの子どもが通っているようで、行くことが当然のようになっています。それは、学校だけでは十分な教育ができていないということでしょうか。先生たちは、小中学校生が塾に行くことについてどのように考えているのでしょうか。無償で平等の義務教育制度は、どのように考えたらよいのでしょうか。

子どもの数より多いペットの犬と猫

2022年4月25日   岡本全勝

ペットの犬や猫、どのくらいいるか知っていますか。4月12日の日経新聞夕刊「ペット費用は右肩上がり 「環境改善」価格に上乗せ」に、次のように書かれていました。

・・・20年近く、ペットの犬と猫の数は子どもより多い状態が続いている。2021年の15歳未満の子どもは40年連続で減り1493万人に対して、犬・猫は計1605万匹。ペットブームで2003年に逆転した・・・

へえ。コロナ禍で、ペットはさらに増えているそうです。

お金がかかる小中学校

2022年4月24日   岡本全勝

4月12日の読売新聞くらし面が「公立 学用品など年10万円超」を伝えていました。

・・・「義務教育は、これを無償とする」。憲法26条に明記されているように、公立の小中学校は無償のイメージが強いが、ドリルや資料集、算数セットや書道セットなどを買いそろえる必要があり、保護者の出費が結構かさむ。その実態を探ってみた・・・
・・・今春、長女が宮崎県内の公立小学校に入学する会社員女性(31)は入学前にそろえた学校指定の学用品を前につぶやいた。指定された体操服や算数セット、粘土などは結構高く、総額2万円超。入学後も 鍵盤けんばん ハーモニカや絵の具セットが必要で、「子どもが使うので費用負担は仕方ないけれど……」と声を落とした・・・
・・・文部科学省の2018年度の調査によると、学校教育費として、公立小に通う子どもを持つ保護者が1年間で負担したのは6万3102円だった。内訳は、図書や文房具など学習に使うものへの支出が1万9673円と3割超を占め、ランドセルなどの通学関係費が1万8032円、学級費などの学校納付金が1万2235円。修学旅行や遠足などは6951円だった。給食も年間4万3728円かかり、学校教育費とあわせて年間10万円強の負担だ。公立中の学校教育費は制服がある学校が多く、年間13万8961円と倍増する。給食費とあわせて年間18万円強だ・・・