カテゴリーアーカイブ:社会

新宗教

2021年1月9日   岡本全勝

島薗進著「新宗教を問うー近代日本人と救いの信仰」(2020年、ちくま新書)を読みました。
創価学会、霊友会、大本、黒住教、金光教、立正佼成会、PL教団、天理教、真如苑、生長の家・・・さらに、オウム真理教もありました。いくつも名前が挙がりますが、私も多くの人たちも、その実態は知りません。既存宗教は、歴史で習ったり、葬式などで付き合いがあります。この本は、それら「新宗教」の概要を教えてくれます。

それらを4期に分類して、どのように受け入れられたかを説明します。
第1期 幕末維新から明治中期までに教団の基盤ができた新宗教
第2期 明治後期から大正期に発展し、戦前社会に大きな影響を及ぼした新宗教
第3期 戦後に発展し、大教団となった新宗教
第4期 1970年代以後勢力を伸ばした新宗教(新新宗教)

なぜ、既存宗教ではなく、これらの新宗教が庶民の心をつかんだのか。社会の背景と、各教団の布教の仕組みを解説します。納得です。
既成秩序が揺らぐ、経済成長が始まる、地縁血縁が薄くなる、貧富の差が進むなどなど、近代日本社会の変貌がその基盤にあります。
つらいかつ変えることが困難な中世社会では、あの世の信仰が庶民を救います。しかし経済が動き出すと、あの世ではなくこの世での利益を願い、また他者とのつながりを求めます。
経済成長を達成すると、その役割が小さくなります。現代では、大教団が信者数を減らしています。

増える教員の精神疾患

2021年1月9日   岡本全勝

12月22日の産経新聞が「公立校教員の精神疾患休職が過去最多 業務の増加、複雑化が一因か」を伝えていました。それによると、令和元年度に鬱などの精神疾患で休職した公立学校の教員数が5478人に上り、過去最多になりました(文部科学省、人事行政状況調査)。
精神疾患による病気休職者数は男性が2382人、女性が3096人。約92万人の全教員に占める割合は0.59%です。年代別では50代以上が最多で1789人で、30代や40代も1400人前後に上っています。若い教員だけでなく、経験豊富な先生にも多いのです。

平成30年度に精神疾患を理由に退職した公立小中高校の教員は27年度と比べ、いずれも増加しています(3年に1度の調査、学校教員統計調査中間報告)。
小学校の病気による離職者は661人、その中で精神疾患は457人です。中学校では、病気離職者は360人、うち精神疾患は242人です。

日本社会の低迷、経営者の高齢化

2021年1月8日   岡本全勝

12月26日の朝日新聞「けいざい+」「脱・おじさん企業文化下 マトリョーシカ現象に警鐘」から。

・・・「日本社会はなぜ低迷しているのか」
明治維新にもヒントを求めた。新しい国づくりを担ったのは、西郷隆盛や大久保利通ら30~40代だった。しかし、次第に組織の形が整うようになると、全体の利益よりも組織の利益が優先された。戦後から現在までの歩みと重ね合わせ、「再び組織の力が強まっている」と結論づけた・・・

・・・メンバーは経営者の年齢に着目した。
大企業の社長・最高経営責任者の平均年齢は、日本が63歳なのに対し、米国は58歳、欧州は55歳。若手はなかなか重要な役職につくことができない。金融庁などによると、東証1部上場企業の取締役のうち50歳未満は10%。女性も7%にとどまる・・・

増えるチーズの消費量

2020年12月30日   岡本全勝

12月19日の日経新聞夕刊に、「チーズ おうち消費伸び~る 30年で3倍、工房も続々」という記事が載っていました。
それによると、
1 日本人は1人あたり消費量は、1960年度には100グラムでしたが、2019年度は35万8千トンで、30倍になったそうです。平成の30年間でも3倍に増えたそうです。
2 チーズを作る工房は、大手乳業を除いて全国で323か所。これも5年間で100か所増えたのだそうです。

1960年(昭和35年)の明日香村には、チーズはなかったです。始めて食べたときは、「こんな臭い物、何がおいしいのだろう」と思いました。今は大好きです。

人が作った物の総量

2020年12月29日   岡本全勝

12月17日の朝日新聞科学欄が「人工物の量>生物の量? 100年前はわずか3%、戦後の開発で急増」を伝えていました。

・・・コンクリートやプラスチックなど地球上で人間がつくり出したものの総重量(人工物量)が、植物や動物などの総重量(生物量)を初めて上回ったかもしれない。そんな論文をイスラエルの研究チームが9日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
研究チームは産業や生態学のデータから、1900年以降の地球上の人工物量と生物量の変化を推計した。それによると、20世紀初頭の人工物量は生物量のわずか3%程度だった。だが、第2次世界大戦後、都市開発などで人工物量が急増。50年代半ばに建設資材がれんがからコンクリートへ転換したことや、60年代に道路舗装材料としてアスファルトが登場したことなどが影響した。
一方、生物量は森林伐採や土地利用の変化などで減少。2020年には、地球上の人工物量が生物量である1.1兆トンを上回ったようだとしている。
現在、人工物量は年間300億トンの割合で増えている。これは地球上の人々が、毎週自分の体重以上の人工物量を生み出していることに相当する・・・

すごいことですね。地球に、それだけの負荷をかけているということです。その中には、自然に還らない物質、自然に有害な物質も含まれています。