4月13日の日経新聞夕刊、故野中隆史さん・元みずほ信託銀行社長の追想録(佐藤大和編集委員執筆)から。
・・・「おい、今日1日俺は男らしかったか。ひきょうなまねはしてないか。毎晩風呂で自分自身に問いかけるんだ」・・・だったそうです。
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生き様-生き方
日本人の夢
宝くじが、日本人の夢を調査しました。
それによると、夢を持っている人は52%です。う~ん、半分の人は夢がないのですね。でも、神社や教会に行けば、何かは神様にお祈りすると思うのですが。
夢を持っている人は暮らしに満足している割合が69%で、夢を持っていない人の満足は53%。夢を持っている人の方が、満足度は高いのです。張り合いのある生活が、満足度を高めるのでしょう。
夢の内容は、1位:健康な生活を送りたい、2位:好きな趣味に打ち込みたい、3位:一戸建てに住みたい、です。意外と堅実です。
若い人ほど、夢を持っています。新社会人は69%が、夢を持っています。ぜひ、その夢を実現するように頑張ってほしいです。
1日1食
3月4日の日経新聞The style欄、星野リゾートの星野佳路社長の生き方です。
そこに、1日1食と書かれています。コレステロールや血圧に注意し、40歳を過ぎて兆候が現れたので、朝食をやめたそうです。そこで数値は戻ったのですが。50歳を過ぎてから、コレステロール値が上がり始めたので、昼食の時間を遅くして夕食の量を減らしました。結局、夕食と一緒になって、1日1食になったそうです。
「1日1食主義で思考がクリアに」という記事もあります。
私は、星野さんより5歳年上のようです。私も60歳を越えてから、食事量を減らしても、太るようになりました。基礎代謝量が減ったのでしょう。
なるべく車を使わないようにしています。最近は、キョーコさんの協力を得て、家での食事は軽くして、昼は健康弁当を持って行っています(これは結婚以来ずっと)。福島勤務の日は、ホテルの朝食は米とパンを食べない、スクランブルエッグとクロワッサンは好きだけど食べない。昼はヨーグルトだけとか。涙ぐましい努力をしているのですが。星野さんに比べれば、まだまだですね。
しかも、私は米の粒は食べないのですが、米の「絞り汁」を毎晩飲んでいるのです。福島産のお酒です。米の粒より、絞り汁の方がカロリーが高いようです。
茶の湯 藪内家
山極寿一・鎌田浩毅 著『ゴリラと学ぶ』
山極寿一・鎌田浩毅 著『ゴリラと学ぶー家族の起源と人類の未来』(2018年、ミネルヴァ書房)を紹介します。面白くて、一気に読み終えました。
鎌田浩毅・京大教授が聞き手となった、山極寿一・京大総長との対談です。山極先生は、ゴリラ研究で有名です。本書の前半、どのようにしてこの研究に進んだか、現地調査での死の危険を伴う調査など、体験談は興味深いです。
多彩な経験をされた方、これまでにない業績を上げられた方の体験談とそれに基づく話は、面白いですね。学問や研究が、透明な空気の中でできるのではなく、ある人の営みの中でできあがることがよくわかります。若き研究者に読んでもらいたい本です。
後半では、ゴリラの家族研究と、それを通じた人類の起源やあり方の議論です。行動生物学や社会生物学との違いが、よくわかりました。なぜ人類は家族を持つようになったのか。副題に「家族の起源と人類の未来」とあります。
鎌田先生は、上手な聞き手です。相手の話を発展させ、あるときは本筋に戻しと。また、巻末の「講義レポート」もよいですね。単なる対談のしっぱなしではなく、これがついていることで、価値が上がります。
書店のホームページでは、次のように説明されています。
「〝知の伝道師〟鎌田浩毅が受け手となる講義形式で、斯界の第一人者の人生・思想に鋭く切り込むシリーズの第一巻。ゴリラ研究のパイオニア、山極寿一京大総長を迎え、第Ⅰ部でその半生に迫る。第Ⅱ部では霊長類学の世界へを踏み入れ、われわれ人類の起源と未来を縦横に語る。五感をフルに使い、研ぎ澄まされた直観がつかむ「曖昧なもの」に導かれた豊かな知が溢れる一冊」
ミネルヴァ書房は良い研究書とともに、人物評伝もたくさん手がけています。このシリーズも期待ましょう。