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生き様-体験談

復興庁時代、記念の絵2

復興庁時代、記念の絵1」の続きです。これも同じ職員が描いてくれました。
この絵と、復興庁の標章を比べてください(これは商標登録をしてあります)。
復興庁の標章は、三陸沖の太平洋から朝日が昇る図です。左の縦線が三陸海岸、下の横線が水平線です。当時の広報班が作ってくれました。

「私はこんな顔じゃない」と言いたかったのですが、みんな苦労して頑張っていてくれるので、大概のことは笑いながら受け入れました。この絵についても、笑って許しました。

復興庁時代、記念の絵1

先日、資料を整理していて(発掘された書類)、「あったー」と叫んでしまいました。探してた絵が、いくつか出てきたのです。復興庁時代に、職員が描いてくれた絵です。被災者生活支援本部事務局時代の絵は、「被災者生活支援本部、勤務姿の記念」に残してありました。その他にも、面白い絵があったのです。(写真もあります、「被災者生活支援本部事務局の様子」「復興対策本部事務局の様子」)

まずは、執務室の扉に貼ってあった絵です。職員が入りやすいように、いつも扉を開け放していたのですが、話題によっては扉を閉めることもありました。その際に、入りたい職員に向けての「標識」を扉に貼ってくれたのです。最初のは、今はだめだから後にしてくださいという標識です。次は、どんどん入ってきてくださいという標識です。「閉めてあっても、急ぎなら入ってきて良いよ」という標識でした。それぞれ右下に「肝」の印があります。

 

嫌な自分?

変な表題です。
初めて、自分の声をテープレコーダーで聞いたときのことを、覚えていますか。変な声だったでしょう。「え~、私って、こんな声で話しているの。違うわ」とです。

これは、音声についてですが、内容でも同じことが起こります。発言を文字に起こして、読んでみるときです。講演会や聞き語り(オーラルヒストリー)を文字起こししてもらい、それを加筆することがあります。これは、もっと落ち込んでしまいます。「こんなええかげんなことを話していたんだ」とです。

内容が間違っているかどうか以前に、主語と述語が一致しない、長々と続いてどこで切れるのかわからない文章など。他人に通じない話になっていることもあります。「これじゃ、聞いている人もわからないだろうな」と反省します。重要な箇所は繰り返し話すようにしているので、少しは理解を助けていると思うのですが。

文字起こしを、読んでもらえるように加筆するのですが、それが一苦労です。「これなら、最初から文字で書けば良かった」と思うこともあります。

国民の義務

国民の義務を果たしました。所得税の確定申告です。給料のほかに講演料や原稿料があるので、若いときから確定申告が必要でした。
インターネットの画面で入力できるようになって、便利になりました。かつては、一件ずつ、支払者の住所と名前、支払金額、源泉徴収額、必要経費(交通費も入っている場合があるので)を、用紙に書きだす必要がありました。今は、画面に入力します。

その前に、溜まった支払い調書を、整理する必要があります。出版社や主催者から調書が届くたびに、半封筒に入れておきます。それを引っ張り出して整理しましす。これに時間がかかります。

基礎数値を入力すると、画面上ですべて計算してくれます。よって、卓上計算機が不要になりました。他方で、かつては税率表を見て「これだけの税率が適用されるのだ」と理解していたのですが、適用される税率も知らないうちに税額が出てきます。税負担の「感覚」「手作り感」が薄くなったような気がします。もっとも、追加で納める税金の重さは実感します。

発掘された書類

行政学者さんの研究会で、私の官僚経験を話すことを続けています。昔のことは忘れていますねえ。失敗や酒の場で繰り返し話していたような出来事は覚えているのですが、このような記憶も加工された形で覚えているようです。
残っていた手帳「40年間の手帳」、書いたもの、載った新聞記事の切り抜き(スクラップブック)などを引っ張り出して、思い出しています。2002年以降は、このホームページにも記録があります。

それらのほかに、省庁改革本部などは、当時つくった資料が封筒に入って、それらが段ボール箱に入って残っていました。忘れていたのですが、書斎の段ボールを開けてみたら、いろいろと残っていました。
もっとも、パンドラの箱を開けたようです。いずれ整理するかと考えて放置してあったので、整理されていないのです。読み返すのも、一苦労です。右上に作成年月日を書くようにしていたので、いつのものかはわかります。ただし前後の流れがわからないものもあり、解読が必要なのです。
それでも、よく残っていたものです。このような機会がなければ、二度と引き出さずに捨てたのでしょうね。いくつか、「ここにあったんだ」というような資料も出てきました。

余談ですが、文化庁が主催する「発掘された日本列島展」という展覧会があります。私は好きで、毎年のように足を運んでいます。