カテゴリー別アーカイブ: 仕事の仕方

生き様-仕事の仕方

上司と部下の関係、キッシンジャーとニクソン

カール・バーンスタイン、ボブ・ウッドワード著『大統領の陰謀』(文春文庫新装版は2005年、原著は1974年)を読み終え、『最後の日々―続・大統領の陰謀』(文春文庫、1980年。原著は1976年)を読んでいます。
訳者の常盤新平さんが亡くなられたので、いくつかの新聞が取り上げていました。いつか読まなければと思いつつ、放ってありました。思った時に、読んでおかなければいけませんね。
ニクソン大統領が辞任に追い込まれたのが、1974年8月です。私が大学に入った1973年(昭和48年)には、ウォーターゲート事件が燃え上がっていました。
英語のリスニングの授業で、FEN(在日アメリカ軍の放送)ニュースを聞いて書き取るのですが、出だしのテーマ音楽とアナウンサー(軍人)の「This is Far East Network・・・」とか、特別検察官(Special Prosecutor)ジャボスキーの名前とか、テープレコーダーを繰り返し聞いたので、未だに頭にこびりついています。懐かしい思い出です。もう40年も前の話です。
『最後の日々』(上巻272ページ以下)に、キッシンジャー国務長官のニクソン大統領への態度が書かれています。大統領の性格の一面に敬服しつつも、嫌悪と軽蔑があったことが、生々しく書かれています。
大統領の前ではひたすら賛辞を呈するだけだが、陰では「とんまな大統領」と呼び、大統領の声明にBかCの成績をつける。大統領に説明する資料の作成を部下に命じて、「もっと平易に書かなければいけない。ニクソンには『リーダーズ・ダイジェスト』の読み物より難しい文章を書いてはいけない」と指示した。
しかし、個人的には大統領を馬鹿にしていても、キッシンジャーの個性と情熱が、大統領との間の人間関係を徐々に築き挙げ、外交で成果を挙げるのです。
キッシンジャー本人がしゃべるとは思えないので、部下たちがしゃべったのでしょう。たぶん、キッシンジャーの回想録には書かれていないでしょうね。

成果物を支える職員

(3月7日の復興推進会議に関して)
短時間に、かつ限られた人数で、これまでにないこと、これだけの成果物をだすには、職員の大変な働きがあります。年末年始も休日も返上し、さらには時間外勤務でがんばってくれた職員と、関係府省の職員に感謝します。ありがとう。
「岡本統括官の弁当を邪魔する会」は、今日も相変わらず続いていますが、許しましょう。しかし、私が弁当を食べていることを確認しつつ、「弁当を邪魔する会です」と堂々と言いながら入ってくる、M参事官、I参事官、H参事官。あんたたちは、度胸がある。さらに、「大したことじゃないんですが」と言って入ってきながら、ドアを閉めてややこしい話をするT参事官。将来あなたたちが、官房長や局長になった時に、私の気持ちがわかるでしょう。消化に悪いよ。

岡本統括官の帰り際に、仕事を持ち込む友の会

先日、「岡本統括官に弁当を食べさせない友の会」の話を書きました(2月22日)。最近新たに、「岡本統括官の帰り際に、仕事を持ち込む友の会」ができたようです。
今日も、20時過ぎに帰ろうとしたら(そんな時間まで、答弁案を見るために残っていたのが、そもそもの間違いでした)、ある職員が「岡本統括官の帰り際に、仕事を持ち込む友の会」です、と言いながら入ってきました。彼は先週も同様に仕事を持ち込んだので、私は「会員は、あんた一人じゃないか」と笑いながら、「応戦」。ところが、それが終わったら次の職員が・・。会員は、2人に増えました。

難しい話を1枚の紙で

講談社のPR誌『本』2013年3月号、翻訳家上原昌子さんの「ヒッグス粒子探索をめぐる壮大なドラマ」に、次のような話が載っています。
素粒子物理学者が、理論的に予測されていたヒッグス粒子を、巨額の費用をかけた装置(LHC)で発見しました。その過程で、科学者は国家に費用負担を求めました。イギリスのサッチャー首相の下で大臣を務めたワルドグレイブ氏が、1993年、イギリス物理学会での講演で、次のように述べました。
・・・財政難の英国政府にLHCの建設資金援助を望むなら、まず、その粒子が一体どういうものなのか、なぜその発見が重要なのかを、A4紙1枚以内で私にわかるように説明せよ・・

上司の役割

今日は、仕事の関係で、12:20頃に職場に戻って、弁当を広げました。今日はなぜか、静かに食べることができました。しかし、13:00になったとたんに、次々と職員が決裁やら相談にやってきました。
どうやら、Y秘書が私のブログ(ゆっくりさせてくれない職員たちと黒幕)を読んで、次の対策を考えたようです。
でも、部下の言うとおりに動くのが、上司の務めですね。Y秘書の指示に従いましょう。

金曜日に、×を2つもらった職員(若手職員卒業試験)は、今朝早く、修正した案を持ってきました。完璧にできていました。でも、100点を与えると慢心する恐れがあるので、あえて問題点を探して、「95点」と採点しました。満足せずに、さらに向上してもらうためです。きっと、将来有能な職員になってくれるでしょう。
上司の楽しみは、将来有望な職員を鍛えることです。復興庁には、各省のほか民間企業やNPOからの職員がいます。それぞれ有能な職員ですが、これまで「狭い職場」で生きてきました。
彼らに、復興の現場を見せ、内閣と与党はどう動いているかを見てもらい、どのように企画して段取りをつければ仕事が進むかを勉強してもらっています。若手職員では、なかなかそんな機会は、ありません。でも、復興庁では、これまでにないことをしていること、職員が少ないこと、仕事が忙しいので、若手職員でもいろいろなことが経験できます。
良いアイデアがなければ、進歩はありません。しかし、アイデアだけでは、企画は実現せず、世の中は動きません。その勉強ができます。

放課後には、元部下職員と一緒に「異業種交流会」に出ました。私は、「今日も、ホームページを加筆するので、先に帰るわ」と、皆より早く退席しました。去り際に、彼曰く「S省のS君は、よく仕事ができたが、さらに磨きがかかった、と書いてください」と。で、その注文を、こうして実行しています(苦笑)。