「仕事の仕方」カテゴリーアーカイブ

生き様-仕事の仕方

次官就任

新聞報道でご承知の通り、昨日3月30日付けで、復興庁事務次官に就任しました。被災者の暮らしの再建と被災地の復興に向けて、さらに努力を重ねて参ります。これまでご指導やご支援をいただいた方々に、お礼を申し上げます。そして、引き続きのご支援をお願いします。
関係方面に、挨拶に伺わなければならないのですが。仕事も立て込んでいて、その合間を縫っての挨拶回りです。遅くなって、申し訳ありません。また、たくさんの方から、祝電や手紙をいただいているのですが、返事を書く時間が取れません。もう少しお待ちください。机の上には、いつも以上に、書類が山積みになっています。早朝出勤だけでは、片付きません。また、週末に片付けるのですかね。職員には「次官になっても、休日出勤を続けるのですか」と、牽制されています。
さらに職員たちからは、「岡本統括官、いや違った岡本次官が、自分で仕事を作るからですよ」と、さらに「私たちにも、次々仕事を作ってくれるから、こうして報告に来るのです」と、批判されました(苦笑)。復興庁という組織と仕事の特殊性から、仕方ないことと理解しているのですが。私の指示に答えて、次々と新しい仕事を片付けてくれる職員たちに感謝します。
(参考)竹下大臣記者会見、3月24日。恥ずかしいですが、記録のために転記しておきます。
・・岡本さんにつきましては、まさに復興庁の生え抜きといってもいい、あるいは根っこみたいな人でありまして、復興庁のことは全て岡本さんが知っておるという人材であります。また、政界やそのほかの官界、さらには被災地の市町村長・県知事等々との本当に強い人間関係を持った人物でありまして、これから復興庁の次官として、まず復興庁を取りまとめることはもちろんでございますが、外に向かっても大いに力を発揮していただけると、このように確信をいたしております・・

忙しい日々、ありがたいことです

先週もまた、怒濤のような1週間が過ぎました。国会審議があり、いろんな打ち合わせがあり、日中は電子メールを確認することすら難しかったです。放課後は、前もって予約していた異業種交流会があり、少々早朝出勤しても、書類が片付きませんでした。さらに、土曜日曜とシンポジウムに出席したので、週末も使えず。今日は、シンポジウムを途中で抜け出して、職場へ。東京でも桜が満開になったので、そちらに行きたかったのですが。
明日以降の準備は、職員たちがしてくれています。それらを確認し、最低限の準備だけをしました。また、忙しい1週間が、始まります。すみません、手紙や電子メールをたくさんいただきながら、返事を出せていません。しばらく勘弁してください。ここのところ読んだ本の感想も、このホームページで紹介しようと思いつつ、たまっています。そして、そのうちに時機を失して、関心が次に移ってしまいます。反省。

官庁の勤務時間を朝方に

国の官庁では、この夏から、勤務時間を朝方に移す試みが行われます。「朝日新聞記事
・・政府は27日、国家公務員の長時間労働の抑制をめざし、7~8月の2カ月間の勤務時間帯を見直す実施方針をまとめた。出勤時間を1~2時間程度早める代わりに帰宅時間も早めるなど、霞が関を「朝型シフト」にする取り組みだ・・。
若手職員には、「そんなの無理ですよ」と異論もあるようです。確かに、現在の仕事のやり方を前提にすると、難しい点もあります。
一つは、国会待機です。国会審議の議員の質問通告が、前日の夕方や夜に出されることも多いです。すると、質問が出そうな部局(それがわからない時は全部局)の職員が待機します。そして、質問に当たったら、それから答弁案を作ります。私のような上司は、自宅でパソコンによる「在宅勤務」ができますから、早く帰ることは可能ですが。よって、今回の試みも、国会開会中を避けているようです。
二つ目は、「夜に働く方が働いた気になる」という、霞が関の風土です。法令審査や予算査定業務、あるいはそれぞれの係の仕事を、夜にまで行うことが当たり前になっています。これは一つには、昼は来客や問い合わせがあって、仕事に集中できないという理由もあります。夜だと、集中できるのです。また、交渉ごとは「深夜まで交渉して、お互いこれ以上は仕方がない」という、言い訳を作る仕掛けでもあります。
これは、同じ時間をかけるのなら、深夜でなく昼間に移すことは可能です。そして、これによって、長時間労働が減ると思います。
参考、民間企業の例(1月14日の記事)。
私は、今でも8時半出勤、実際はもう少し早く出勤しているので、朝方勤務形態になっても不都合はありません。でも、若い人には、早起きは苦手な人も多いので、困る人もいるでしょうね。
私も、若い時はそうでした。しかし、大臣秘書官になって、6時出勤(それから大臣のお迎えに行く)になり、そのために4時半に起床することが普通になったので、その後は早起きが苦にならなくなりました。

私事、次官内定

今日3月24日の閣議で、30日付けで復興庁事務次官になることを、了解いただきました。
東日本大震災の発災直後に、官邸に呼び出され、被災者生活支援本部で、この仕事に携わることになりました。あれから4年が経ちました。当初から携わっているのは、中央省庁では私だけのようです。被災者と国家のために働くことができる場を与えていただき、ありがとうございます。公務員人生で得た知識と人脈を最大限に活用して、復興を進めます。
この4年間で、復興はある程度の進展を見ました。関係者のご努力のおかげです。政府でも、これまでにない大災害なので、これまでにない制度改正や、国の職員が被災地に入り込んでお手伝いをするなど、新しい試みもしています。このページでも書いているように、日本国政府と日本社会の能力が試されています。公務員としては、想像力と実行力とが試される機会です。
ただし、原発事故からの復興は、まだまだです。引き続き、総理大臣や復興大臣を支えて、仕事が進むように努力します。今回の復興の特徴である、行政だけでなく、企業やNPOの皆さんと連携して、復興を進めます。引き続き、皆さんのご支援をお願いします。
ニュースで流れたので、被災地、知事、政治家、マスコミ、民間関係者、知人友人、さらに海外からも、たくさんの激励のメールや電話をいただきました。ありがとうございます。

若手職員の子育て

今日18時過ぎ、職場を出ようとしたら、玄関で若手職員に会いました。「今日は、早く帰れるの?」と聞くと、「今日は当番です」とのこと。
彼は共働きで、保育園に子どもさんを迎えに行く必要があります。「当番」とは、彼が迎えに行く日のことです。
「今から、間に合うのか」と聞いたら、「急ぎます」と言って、走って行きました。その後、子どもさんを家に連れて帰って、ご飯を食べさせ、お風呂に入れるのでしょう。がんばれ。皆で応援するよ。