「人生の達人」カテゴリーアーカイブ

高校の同窓生

今日は、またまた、高校の同窓会の幹事会。会議が終わったあとの、2次会が大変です(笑い)。
「あの先生が、お亡くなりになって・・」「えー、まだお若いと思っていたのに・・」と、話がはずみます。
みんな、自分が18歳の時を基準に、話をします。その時30歳だった先生は、今は67歳です。当時50歳だった恩師は、今は87歳です。しかし、私たちの映像は、昭和48年で止まっています。そして、自分たちが55歳になったこと、当時の先生たちより歳を取ったこと、さらに子どもたちが当時の自分たちより年上になったということを、すっかり忘れています。

明るい課長講座、先達に学ぶ・異業種の話を聞く

NHKテレビ知楽遊学「仕事学のすすめ」4月は、丹羽宇一郎伊藤忠相談役の「人間力養成術」です。毎週木曜日(4月1日開始)夜10時25分からです。テキストが発売されています。
丹羽さんには、経済財政諮問会議の時に、ご指導を頂きました。違う世界の方に接することは、勉強になります。私たちの知らないことを、教えていただけます。そして、大きな仕事をされた方は、それだけの魅力をお持ちです。
それとともに、「異業種」の方には、同業者(公務員や政治家)に話すように話すと、話が通じないのです。単語が違う、発想法が違う、私たちの常識は世間の常識でない。これには苦労します。いかに、私たちが狭い世界で仕事をしているかが、わかります。
ご説明した際に、丹羽会長から鋭い御指摘を受け、立ち往生したこともあります。本社ビルでは、話しが終わると、会議室からエレベーターまで、常に送ってくださいました。恐縮していると、「これが当たり前だ」と諭されました。以来、私も、お客さんはエレベータまで、あるいは玄関までお送りするようにしています。違った世界の人と話すことは、仕事をしながら、勉強をさせてもらうことです。ありがたいことです。

部下の指導・歳を取ったら

私は若いとき、先輩たちを見て、「歳をとったら、人間は円くなるものだなあ」と思っていました。私が55歳になって、「全勝も、昔の全勝ではなくなった。部下をしかることもなくなったなあ・・。これが歳をとることか」と、感慨にふけっておりました。もっとも、周りの人からは、「それでも怖い」と、思われているのでしょうが。
ところが、同僚や後輩と話をすると、そうでもないらしいのです。自ら「私は、怒りやすくなりました。更年期障害でしょうか」とおっしゃいます。最近でも、3人いました。3人とも、とても優秀な公務員(中央省庁と地方自治体)で、出世しています。
歳をとって、こらえ性がなくなる人は、まじめな人だと思います。若さ(良い意味で)を、失わない人だと思います。丸くなる人は、あきらめが早くなり、体力気力が衰える「老人」なのでしょう(反省)。

ほめてやったら、喜んで終わり?

先日、消防庁の広報誌「消防の動き」に、職員教育について小さな文章を書きました。そこで、山本五十六元帥の名言「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」を引用しました。すると、それを読んだ知人から、次のような便りが来ました。
・・この言葉を、私も意識して職場で活用していますが、最近悩んでいるのは、「ほめてやったら喜んで終わり」、の若者への対処方法です。フィードバックして、次に生かす意識を育てることが出来ません。何かよい方法はないものでしょうか?・・
うーん、難しいですね。動物の親は、子どもにえさの取り方を教える場合に、簡単な事例から少しずつ難しい事例に、難度を上げていくことがあると、聞いたことがあります。手間暇をかけるしか、ないのですかね。