カテゴリーアーカイブ:著作と講演

市町村アカデミーで講義

2023年10月24日   岡本全勝

今日10月24日午前は、市町村アカデミーの「フォロワーシップによる組織づくり」で、「働きやすい職場を作るために」という講義を受け持ちました。
リーダーシップ論、指導者論はたくさんあるのですが、それを支える人たちの教科書や研修は見かけません。しかし、上司がいなくても職員がいれば組織は成り立ちますが、部下のいない上司だけでは組織は成り立ちません。良いリーダーは、良い部下がいてこそ、成り立ちます。
東日本大震災発災直後の被災者支援本部が機能したのは、私を支えてくれた「助さん格さん」が優秀だったからです。

フォロワーは、仕事を進めるために、職員を指導するとともに、上司を動かす必要があります。上司があなたを見ているとともに、部下もあなたを見ています。下を見る視点と、上を見る視点の両方が必要です。

ベトナム共産党幹部研修講師

2023年10月23日   岡本全勝

今日10月23日は、ベトナム共産党幹部研修講師に、政策研究大学院大学に行ってきました。幹部の役割を理解してもらうため、東日本大震災での私の体験をお話ししました。
2時間半のうち、30分を質疑にあてました。休み時間にも質問が出るなど、活発かつ良い質問で、充実した研修でした。

ベトナムも日本と同じで、人の名前は姓名の順だそうです。間にミドルネームが入ります。ところが、姓の数が少なく、例えばグエンが4割を占めるとか。姓では識別が難しいので、下の名で呼ぶのだそうです。相手が大臣であっても。

東京都立大学法学会記念講演会

2023年10月19日   岡本全勝

今日10月19日は、東京都立大学法学会記念講演会で話をしてきました。「東日本大震災の対応 ~政府と官僚の力が試された

法学会は、教員と学生からなる組織のようです。大杉覚先生のお招きです。
法学部なので、このような内容にしました。大震災からすでに13年近くが経ち、学生たちは記憶が薄いと思います。いつものように当時の写真を基に、私たちが取り組んだ仕事、そこで考えた行政のあり方を話してきました。

栃木県市町管理職研修講師

2023年10月18日   岡本全勝

今日10月18日は、栃木県市町村振興協会主催の管理職研修で、講師を務めてきました。宇都宮市です。
今回は、拙著『明るい公務員講座 管理職のオキテ』の内容とともに、最近考えてきたことを話しました。連載「公共を創る」で説明している、日本の職場の栄光と挫折です。かつてもてはやされた日本の職場が、なぜうまくいかなくなったのか。それは、状況と目標が変わったのに、いまだに大部屋主義と引継書で仕事をしているからです。
若い人に、「先輩の仕事を見て覚えろ」は、通じなくなっています。また、一人に一台パソコンが行き渡り、隣が何をしているかわからなくなって、大部屋の教育能力が落ちました。大部屋主義で育ってきた管理職は、部下への指示の出し方、進行管理が上手ではありません。

市町の幹部(栃木県は村がないので)、50人が熱心に聞いてくださいました。中には、「「明るい公務員講座」を専門誌『地方行政』に連載しているときから読んでました」という方もおられて。役に立っていると、うれしいです。

宇都宮では、路面電車を見てきました。ライトレール、LRTと呼ぶそうですが、路面電車の方が分かるでしょう。格好よくて、乗り心地も良かったです。宇都宮の名物になっているようで、乗客にも線路のそばにも、カメラやスマホを構えた人がおられました。

コメントライナー寄稿第14回

2023年10月17日   岡本全勝

時事通信社「コメントライナー」への寄稿、第14回「役所にも人工知能がやってくる」が10月12日に配信され、17日のiJAMPにも転載されました。時事総研のホームページにも掲載され、無料で見ることができます。

生成AI(人工知能)が発達して、機械が文章を作ってくれるようになったことが、世間を騒がせています。しかし、文章作成でも機械化は進みつつありますから、驚くことではありません。
文章の作成は、「着想」→「文章化」→「表記の確定」→「送付」→「発表」→「保管」に分解されます。「表記の確定」は手書きからワープロに変わりました。「送付」「発表」「保管」も電子媒体に変わり、便利になりました。「着想」もインターネットの検索で済ませることも多くなりました。
「文章化」については、コピペは公務員もやっています。市長の式辞をつくる職員は、前例を引っ張り出して、式典名や人名を入れ替えることで作成しています。
コピペでつくられた文章、式典で二番手以降で読むと困るのですよね。先に話した人とほとんど変わらないのです。他方で、祝辞や弔辞で心を打たれることがあります。その違いは、その人独自の内容を含んでいるかどうかです。
文章作成でも着想と「文章の肝」において、職員の独創性が試されます。機械に頼っていると、その能力は向上しません。

役所の業務全体では、行政改革や人員削減によって、機械化や外注が進みました。調査や企画を調査会社に委託(丸投げ)することも多くなり、工事の発注も施工だけでなく設計段階から企業に委託することが広がっています。企画や施工を委託していると、考える能力だけでなく、成果物を評価する能力もつきません。

仕事を手抜きの場と考えるか、能力を磨く場と考えるか―。職員が生き残れるかどうかは、この差でしょう。