カテゴリーアーカイブ:社会の見方

胃がんは臓器別で第4位に

2024年12月14日   岡本全勝

12月11日の日経新聞夕刊連載、中川恵一・東京大学特任教授の「がん社会を診る」は「膵臓がん死亡、胃がん抜く」でした。
体の病気は、社会の変化によって変化するのですね。

・・・これまで日本のがんの代表は胃がんでした。私が生まれた1960年当時、男性のがん死亡の実に6割以上が胃がんによるものでした。しかし今、胃がんは減少の一途をたどっています。
胃がんの原因のほとんどがヘリコバクター・ピロリ菌(以下、ピロリ菌)の感染です。ピロリ菌は免疫力が完成する前の5歳くらいまでに感染し、その後生涯にわたり胃のなかに住み続けます・・・

・・・欧米では日本に先立ち冷蔵庫や上水道が普及したことで、ピロリ菌の感染率が低下、胃がんは「希少がん」になっています。かつて日本人のピロリ菌感染率は8割以上でしたが、20〜30代で1割、10代では5%程度まで下がっています。欧米には遅れましたが、わが国でも胃がんは「絶滅危惧種」になっています。
臓器別の死亡数でも、かつて首位だった胃がんは第4位にまで順位を下げています。最新の「人口動態統計」によると、2023年のがん死亡のトップは肺がん(約7万6千人)、2位は大腸がん(約5万3千人、罹患数は約14万8千人で最多)、第3位が膵臓がん(4万人強)です。
膵臓がんと胃がんの順位が入れ替わったのは印象的です。がんは時代や社会とともに姿を変える病気です・・・

パスポート所持率の低下

2024年12月12日   岡本全勝

11月29日の日経新聞「私見卓見」は 鈴木克洋・全日本空輸ウィーン支店長の「パスポートから始まる国際化」でした。

・・・外務省の旅券統計によると、日本人のパスポート所持率は17%で、この5年間で8%減少した。他国と比較してみると、英国は86%、米国は50%、韓国は42%となっており、日本はかなり低位であることがわかる。

パスポート所持率が低い理由はまず円安による影響だ。円の価値の下落により、海外での費用増が挙げられる。また、新型コロナウイルスの影響も依然としてあり、海外での感染を恐れるあまり、渡航をためらうという心理状態から抜け出せていない。
さらに今後の日本にとって大きなリスクになると思われる理由は、「日本から出たくない」という内向き思考である。「日本は最良・最高であり、海外へ行く必要がない」という考えが根本にあると、日本全体が進化の止まる「ガラパゴス化」することにもなりかねない・・・

・・・日本が世界でどのように見られているのか。これまで戦後の日本が培ってきた世界での立ち位置はどこか。そして今後日本が果たすべき役割は何か。特にこれからの日本を背負っていく10代から20代の若者たちにぜひ海外を経験し、国際感覚を身に付けてほしい・・・

車椅子の知人のドイツ旅行記

2024年12月11日   岡本全勝

知人の、元公務員が10月下旬にドイツに行ってきました。彼は車椅子なのです。その旅行記を、インターネットに載せています。

私の海外旅行は旅行会社のパック旅行ですが、彼は自分で計画を立てて、さまざまなところを見ています。美術、音楽、サッカー、建築物、鉄道・・・盛りだくさんです。事前準備が大変だったと想像できます。それも楽しいのでしょうね。
旅行記は、きれいな写真と一緒に記録しています。車椅子での苦労も、書かれています。

本人の了解を得て、紹介します。
38回にもわたるので、お暇なときに少しずつご覧ください。

中学教員、部活指導やりがい1割

2024年12月11日   岡本全勝

11月28日の日経新聞夕刊に「部活指導「やりがい」1割 中学教員、負担が要因か」が載っていました。

・・・部活動業務にやりがいを感じている中学教員は1割にとどまることが27日、全日本教職員連盟の勤務環境調査で明らかになった。部活指導が教員の負担になっていることなどが要因とみられる・・・

このうち中学教員約1800人に、部活動業務全般への意欲を複数回答で尋ねたところ、「大いにやりがいを持っている」は12.0%で、「子どもの成長のために取り組んでいる」が30.7%だった。家庭の事情などにより「意欲が低い」とした人は計42.2%・・・

携帯電話2億2千万回線

2024年12月9日   岡本全勝

11月28日の読売新聞に「岐路NTT 全国一律 負担重く 固定電話 膨らむ赤字」が載っていました。

・・・日本で電話サービスが始まったのは1890年。米国の科学者グラハム・ベルが電話を発明してから14年後だった。通話区間は東京―横浜間のみで当初の加入数は197回線だった。99年に東京―大阪間の長距離通話が可能となった。
電話の種類も変遷を遂げた。1933年にダイヤル式の黒電話が、69年にプッシュ式のプッシュホンが登場した。その後、留守番電話やファクスの機能が加わり性能が向上。総務省によると、固定電話の契約数は1997年度に6285万回線でピークを迎えた。

携帯電話サービスが1987年に始まると急速に普及し、2000年には携帯電話の契約数が固定電話を上回った。23年度の携帯電話の契約数は2億2192万回線で、固定電話の16倍にあたる。固定電話は減少し続けており、NTTは35年頃に500万回線になると見込む・・・