カテゴリーアーカイブ:社会の見方

新聞は人が書くので信用できない?

2023年11月21日   岡本全勝

11月5日の朝日新聞「日曜に想う」、沢村亙・論説主幹代理の「偶然を楽しむ、人生が広がる」に次のような話が載っています。

・・・4年前の本紙オピニオン欄で、作家の真山仁さんが、高校生21人とジャーナリズムをテーマに議論する企画があった。
毎朝、新聞を読んでいたのは1人だけ。「新聞が信用できない」に挙手したのは7人。ここまでは想定できた。ショックだったのは、その理由だ。
人が書く記事は主観が入るので正しい情報ではない。つまり「人が伝えること」への不信である。人工知能(AI)が記事を書くことに「良い方法です」という反応もあった・・・

東海道新幹線の切符の表記

2023年11月20日   岡本全勝

先日の大阪から帰り、東海道新幹線車内での出来事です。名古屋駅を出発したら、近くの席で2人の人が話をしています。アジアからと思われる女性(Aさん)が座っていて、後から来た日本人女性(Bさん)が「ここは私の席です」と切符を見せています。Aさんも切符を出して、Bさんに見せました。Aさん曰く「あなたの列車はこれではありません。しかも、あなたは浜松に行きますが、この列車は浜松に止まらず新横浜に行きます」と説明しました。どこまで通じたかは分かりませんが、Aさんは困った様子です。車掌さんを呼びに行って、Aさんは自由席に誘導されたようです。

私は、Aさんは困るだろうなあと思いつつ、なぜ間違ったのかと、Aさんの失敗を考えました。自分の切符を出してみると、概略次のような記載がありました。
「11月16日 新大阪(20:33)→東京(22:57)のぞみ58号 5号車6番E」
どこにも英語表記がありません。そのことに、初めて気がつきました。
これじゃあ、外国からの旅行者は困りますよね。彼女が持っていた切符が、私のものと同じ表記だったかは確認できませんでしたが。韓国で列車に乗って切符の表記がすべてハングルでは、私も困ります。新幹線には、たくさんの外国人が乗っています。早く、英語を併記すべきでしょう。

調べると、希望すれば英語表記か併記した切符を買えるようですが、併記した方が便利ですよね。
「・英語を併記したきっぷをご希望の場合は、きっぷうりばの係員にお申し付けください。
・きっぷを指定席券売機でお求めの場合は、最初に「English」ボタンを押し、画面表示を英語に切り替えて操作していただきますと、英語が併記されたきっぷを発売いたします。」

変容する米国

2023年11月20日   岡本全勝

読売新聞が11月1日から7日まで、「変容する米国」を連載していました。なかなか読み応えのある内容でした。読んで思ったことは、アメリカも、あるいはアメリカは変化を続ける社会だということです。それが、この企画の趣旨でしょうが。そしてその変化は、単線的にあるいは問題なく進むのではなく、国民の間に軋轢を生みながら、解決を模索し続けているということです。
例えば第5回「軍 進むLGBTQ配慮 共和「戦力損なう」反発」は、男性中心だった軍隊が性の多様性を受け入れつつある実態です。しかし、すんなりとはいきません。日本も今後、このような事態になるのでしょうね。

・・・米軍では1993年、民主党のクリントン大統領時代に同性愛者について「尋ねず、明かさず」(Don’t ask, don’t tell)とのルールが導入された。組織内で問われない代わりに、沈黙を保つことを義務付けられた。
このルールが民主党のオバマ政権下の2011年に撤廃されるまで、公言したことを理由に1万3000人以上が除隊させられた。うち約2000人は名誉除隊にならず、退役軍人としての恩恵を奪われた。バイデン政権は、名誉除隊の再指定に向けた取り組みを進めている。米軍人が性別変更の手術を受ける場合は同省が費用を負担し、その間は従軍を免除される。
共和党や退役軍人などの間では、こうしたLGBTQ(性的少数者)への特別な配慮が、米軍の戦力を損なっているとの考えが根強い。トランプ前大統領は17年、トランスジェンダーの米軍入隊の再禁止を指示した。

元米陸軍中将のトーマス・スポール氏(65)は、トランスジェンダーの軍人がうつ病などにかかりやすく、心の健康を崩す割合が障害を持たない人の10倍との調査結果を挙げ、「精神的な負担が重い軍に受け入れるべきではない。手術や精神疾患のケアで部隊から離れる時間も、軍の即応力を低下させている」と主張する。
米議会下院は今年7月、共和党が主導し、性別変更の手術を負担することを廃止する内容を含む法案を可決した。民主党が多数を占める上院では可決されない見通しだが、LGBTQをめぐる党派対立は激化の一途をたどっている・・・

国立公文書館「江戸時代の疫病」

2023年11月18日   岡本全勝

国立公文書館で、企画展「病と生きる―江戸時代の疫病と幕府医学館の活動―」が開催されています。先日見に行ってきたのですが、これは勉強になります。12月17日までです。無料です。関心ある方はお運びください。

庶民も幕府も、病気、特に伝染病にはとても敏感でした。病気によってはかなりの確率で死ぬのですから。今だと「?」と思うような、予防法や治療法もあります。薬も、ええ加減ですね。
歴代将軍が疱瘡にかかった年月も記録に残っています。そして、西洋医学への関心も高かったのです。

展示されている資料には、幕府の文書のほかに、民間の記録や個人の記録もあります。明治政府は、このようなものも集めたのですね。

「きょうの料理」に見る社会の変化

2023年11月16日   岡本全勝

11月2日の日経新聞文化欄に「「きょうの料理」は旬の盛り 1万5500回でギネス世界記録」が載っていました。
・・・四季折々の食材を使って、毎日の献立に役立つヒントを届けるNHKの番組「きょうの料理」。1957年11月4日の放送開始からまもなく66年目に入る。「テレビ料理番組の最長放送」としてギネス世界記録に認定され、今年10月に認定証をいただいたばかりだ・・・

そこに次のような文章があります。
・・・洋食が憧れだった1950年代から、核家族化で「正月料理」企画が反響を呼んだ60年代を経て、「健康・減塩ブーム」「男の料理」「つくりおき」「SNS映え」など時代に応じてレシピを提案してきた。5人分だった材料表示は65年に4人分となり現在は2人分。梅干しの塩分は20%から5%になった・・・

たぶん「レシピ」という言葉も、かつては「調理法」「献立」だったでしょう。