カテゴリーアーカイブ:人生の達人

頼み事が来たら「はい」と言う

2022年6月17日   岡本全勝

6月2日の日経新聞夕刊「人間発見」、舞台プロデューサー 吉井久美子さんの「ブロードウェーで生きる 4」から。

・・・「ウエスト・サイド物語」や「オペラ座の怪人」など数多くの名作の制作や演出を務めたブロードウェーの巨匠、ハロルド・プリンス氏(故人)。同氏の半生を振り返る「プリンス・オブ・ブロードウェー」(2017年上演)を手がけた。
雲の上の人だったハルとの初対面は忘れもしません。劇場で紹介してもらったとき、私のような若手のあいさつに、ハルはさっと立ち上がるのです。同じプロデューサー同士、対等だという彼の気配りでした。当時とてもうれしかったと後に伝えたら「そんなの当たり前じゃないか」と笑っていました・・・

・・・ハルから学んだことはたくさんありますが、一つは「何に対しても『NO(ノー)』から入らないこと」です。もちろん無責任に引き受けてはいけませんが、仕事でも何でも頼み事がきたら最初に「YES(イエス)」と言う。
ハルは他人に「YES」と言ってもらえる話し方も心得ていました。おだてられると頑張ってしまうのは私の元来の性格かもしれませんが、人間はポジティブな気持ちが原動力となるものだと思います・・・

うつ病、ウイルスも関与か

2022年6月10日   岡本全勝

5月21日の日経新聞「カラダづくり」は「うつの発症にウイルスが関係?」でした。
疲労が蓄積すると、心の病になる確率が高くなります。この記事によると、ウイルスも関与しているとのことです。

・・・疲労がたまるとヒトヘルペスウイルスが活性化し、口唇ヘルペスを発症するように、うつ病にもウイルスが関与することがある・・・
・・・近年、うつ病の発症に脳の炎症が関わっていることが明らかになった。この炎症を引き起こす要因の一つとして「HHV(ヒトヘルペスウイルス)―6が関与している」と、東京慈恵会医科大学(東京・港)の近藤一博ウイルス学講座教授は指摘する。
HHV-6は日本人のほとんどが乳児期に感染する突発性発疹の原因ウイルスで、通常は血液中に潜伏している。ところが体が疲れると、再活性化し唾液(だえき)中に放出される。
疲れた際に発症しやすい口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルスが引き起こすが、HHV-6はより疲労に反応しやすく「唾液中のHHV-6の量で疲労度が測れる」(近藤教授)。
うつ病の発症にHHV-6が関与するしくみについて、近藤教授は「唾液からHHV-6が鼻の奥にある嗅球(臭いを感じる器官)に移行・潜伏感染し、そこでSITH-1と命名したたんぱく質を発現させる。それが嗅球のアポトーシス(細胞死)を引き起こす」と説明する。このアポトーシスが脳内のストレス物質を増やし炎症を促すというのだ・・・

コミュニケーションと伝達との違い

2022年6月8日   岡本全勝

コミュニケーションは、いまや日本語になっています。辞書では、伝達・通信・交流・意思疎通など、情報が伝えられることと書いてあります。しかし、日本語のコミュニケーションは、伝達や通信といった情報を伝える意味ではなく、双方が述べ合って相手の言っていることを理解しようとすることに使われます。

すなわち、ある人が別の人に一方的に話をするだけでは、コミュニケーションとは言わず、相手に理解してもらうこと、あるいは理解してもらおうとすることが必要です。
それが問われるのは、双方に意見の違いや事実認識の違いがある場合で、それを前提に話し合うことが含まれています。
伝達ではなく、認識の相違がある場合の確認であり、共通認識を目指す作業です。

締め切りが仕事を進める

2022年6月2日   岡本全勝

5月16日の日経新聞夕刊コラム「プロムナード」、声優の池澤春菜さんの「我、締め切りを買えり」から。

・・・締め切りとは不思議なもの。
おそらく、締め切りが好き、って人は少数派だと思う。その数少ない1人が、わたし。
あ、でも、好き、というのとはちょっと違うかも。締め切りがないと駄目。締め切りが適度にある生活が好き。締め切り後の解放感が好き。
だって人は怠惰な生き物。いつでもいいよ、と言われれば、一生やらない。プライオリティを上げるには、外圧が必須なのだ。あとは脳の報酬系への刺激。締め切り後の「やったーーー、今回も乗り切ったぜ!」、これが何より効く。やらなきゃ、という緊張とそれからの解放、この繰り返しですっかり中毒になる。下手な嗜好品より遙かにヤバいかも・・・

職場の資料整理

2022年6月1日   岡本全勝

先日、職場の資料整理をしました。市町村アカデミーに来てから半年以上が経ちました。
私は、職場で説明を受ける際に、ほとんどの資料はその場で返します。そうしないと、膨大な資料が貯まるのです。とはいえ、いくつかの資料はじっくりと勉強する必要があり、また今後の検討のために保管する資料があります。これが結構貯まるのです。もちろん、私が職員からもらった資料は原本でなく、必要なら担当職員に声をかければもらえるのですが。

年度末や年度初めが、そのよいきっかけですが、学長に就任した当初は、それら資料の重要性の判断がつかず、また分類に悩んでいたのです。半年が経ったことと、新年度が始まったことで、私の仕事のおおよその見取り図ができました。そこで、自信を持って、捨てる判断ができるようなったのです。いくつか手元に置く資料を残して、残りは引き取ってもらいました。手元に残した資料は、分類別に半封筒に入れました。かなりすっきりしました。

職場での資料整理の重要性については、拙著『明るい公務員講座』第4章をご覧ください。心配はそこにも書いたのですが、電子情報の分類と保管です。定期的に整理(分類替え、廃棄)をしないと、どんどん貯まりますよ。もちろん公文書は保存しなければなりませんが、ここで対象となるのは公文書になる前の検討資料などです。
皆さんは、定期的に整理をしていますか。部下や上司に自慢できますか。