投稿者アーカイブ:岡本全勝

重宝するウエットティシュ

2019年10月2日   岡本全勝

ポケットティッシュは、皆さんも使っておられますよね。服のポケットや鞄に入れておくと、便利です。
私が子供の頃は、こんな良いものはなく、ちり紙を折ってポケットに入れていました。そのうちに、よれよれ、粉だらけになって、使い物にならなくなりました。そもそも、箱入りのティシュもありませんでした。
職場でも、印鑑の朱肉を吹くときに活用しています。買わなくても、駅前でいろいろ配ってくれるので、不足することはありません。

もう一つの優れものが、ウエットティッシュです。
大学で、黒板にチョークを使うと手が汚れるので、たくさん入った容器を持って行っていました。
今よく活用するのは、出張の折です。時間が経つと、顔に油が浮いてきますよね。家や職場なら顔を洗うのですが、新幹線の中ではなかなかそうも行かず。そのときに、ウエットティッシュが便利です。ポケットティッシュの大きさのウエットティッシュを鞄に入れておいて、使っています。

岩手県被災地視察

2019年10月1日   岡本全勝

9月30日、10月1日とかけて、岩手県沿岸部の被災地を視察してきました。毎年この時期に、復興状況を確認するために行っています。(2018年

昨年反省したので、今年は三陸自動車道を使わず、国道で移動しました。自動車道を使うと早いのですが。山の中を直線で通っているので、沿岸部の集落を通らないのです。
市町村役場には早く到着するのですが、集落の状況がわかりません。山の中を通っているので、初めて訪れる人は「なぜここで津波災害が起きたのだ」と思うでしょう。

集落は沿岸部にあり、そこを国道がつないでいました。町中を過ぎると上り坂になり、峠を下りて、次の集落に入る。そのくり返しです。車は、上下と左右に揺れます。それに比べ、高速道路は揺れもなく、早いです。トンネルと橋が続きます。
車で通過する人や荷物には便利になったのでしょうが、交通量の減った集落は、寂しくなるでしょうね。

今回は、宮古市、山田町、大槌町、釜石市、大船渡市、陸前高田市です。インフラの復旧は、防潮堤を除いて、ほぼ終わりました。山田町、大槌町、釜石市鵜住居など、町の中心部の復旧が遅れていた地区にも、住宅や商店が建ちつつあります。町の中で重機やダンプが動いている姿を見ません。
陸前高田市だけは、かさ上げ面積が大きかったこともあり、まだ町中に重機が動いていて、土がむき出しのところがあります。これも、あと1年半でほぼ片付く見込みです。
ただし、防潮堤の建設は、まだいろいろなか所で工事が続いています。それを除けば、津波の痕跡を探すのが難しくなりつつあります。
8年半の時間を感じ、よくここまで来たなあと、感慨にふけりました。

課題は、産業振興です。主力である水産業が、振るいません。魚が捕れないのです。サンマも、鮭も、ウニやアワビも。海水の水温上昇が、原因のようです。漁港も水産加工場も復旧したのですが、魚が揚がらないことには、仕事になりません。養殖に力を入れる漁協も増えています。

天気は快晴に恵まれました。昼は25度を超え暑いくらいですが、朝は15度を下回ります。東京とは違います。稲穂が黄金色に実った田んぼ、刈り取りが終わり「はざかけ」してある田んぼが広がっています。紅葉はまだですが。

消費税値上がり、拙著も

2019年10月1日   岡本全勝

10月1日から、消費税が8%から10%に上がりました。
今回導入された軽減税率。食品をその場で食べるか持って帰るかによって、税率が異なります。店先での混乱は、しばらく続くのでしょうね。お店の負担も大変です。
税金は簡素な方がよいのですが。NHK「問い続ける なぜ軽減税率?

拙著も、消費税が8%から10%になります。
『明るい公務員講座』と『明るい公務員講座 仕事の達人編』は本体価格が1,500円ですから、売価は1,620円から1,650円になります。
『明るい公務員講座 管理職のオキテ』は本体価格が1,600円なので、売価は1,728円から1,760円になります。

スチュアート・ケルズ著『図書館巡礼』

2019年9月30日   岡本全勝

スチュアート・ケルズ著『図書館巡礼』(2019年、早川書房)を、本屋で見つけて、読みました。
著者の博学に脱帽します。古今の図書館、それも図書館の概要より、エピソードがたくさん詰まっています。読み終えるのに、時間がかかりました。

本をどのようにして収集したか以上に、貴重な本が盗まれた、切り取られた、火事に遭った、放置された、価値がわからず捨てられたという話が並んでいます。
とんでもない収集家や泥棒がいたのですね。本が貴重だった時代は、それだけ犯罪を誘ったのでしょう。読んでいて、気分が悪くなります。
対象としているのが古代、中世、近世のヨーロッパですので、多くが教会、修道院、王侯貴族の図書館です。羊皮紙に書かれた豪華かつ貴重な書物と、印刷術が発展した初期の部数の少ない書物です。
多くの収集家にとって、読むことでなく、きれいなそして貴重な本を所有することに意義があったのです。宝石を集めることと同じだったのでしょう。

これを読んでいると、図書には2種類のものがあるようです。一つは豪華本で、もう一つはたくさん印刷された本です。
それによって、図書館にも、貴重な本を保管する図書館と、市民が気軽に利用する図書館があるようです。

日本人は助け合いが嫌い

2019年9月30日   岡本全勝

9月26日の朝日新聞の論壇時評に、紹介されていたので、インターネットで読みました。坂本治也関西大学法学部教授の「日本人は、実は「助け合い」が嫌いだった…国際比較で見る驚きの事実 そして背後にある「政治嫌い」の意識」(『現代ビジネス』)

・・・2011年、東日本大震災が発生した直後、被災地の支援・復興のため、多数のボランティアと多額の寄付金が日本全国から集まった。自然と湧き上がった人々の助け合いの気持ちに、激しく心を揺り動かされた人は決して少なくなかったはずだ。あの時、私たちは「やっぱり日本人には、強い助け合いの精神があるんだ!」と再確認できたような気になっていた。
しかし、それは一時的な熱狂にほだされる中で目にした「錯覚」だったのかもしれない。国際比較の観点から見れば、平時において「日本人に強い助け合いの精神がある」とは言い難い。むしろ現状では、「困っている他者に冷淡な日本人」と言った方がより正確なのかもしれない・・・

・・・イギリスのNPOであるCharities Aid Foundationが公表したWorld Giving Index 20181というレポートでは、寄付やボランティアの頻度を基に世界各国の「共助」レベルのランキングが示されている。調査対象となった世界144カ国の中で、日本の順位は128位である。先進国として最低ランクに位置する。
同レポートの調査では、過去1ヶ月の間に、(1)困っている見知らぬ他者の手助けをした者の割合、(2)慈善団体に寄付した者の割合、(3)ボランティア活動に時間を割いた者の割合、が各国ごとに調べられている。日本の割合は、(1)=23%(世界142位)、(2)=18%(99位)、(3)=23%(56位)である。とくに(1)と(2)が他国と比べて低調といえる(図1)・・・
・・・同様に、内閣府が2018年に実施した「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」2では、日本を含む7カ国で13〜29歳の若者を対象に「ボランティア活動に対する興味」の有無を尋ねているが、日本の若者のボランティア意欲は調査対象国の中で最も低いことが明らかとなっている(図2)・・・

・・・これらの分析結果から、政治に対して不信感をもち、政治から距離を取りたがる人ほど、NPO・自治会・寄付・ボランティアなどの「共助」活動からも遠ざかろうとする傾向が確認できる。そこからうかがえるのは、「政治嫌い」が「共助嫌い」を助長してしまっている可能性である。政治によって毀損されてしまった「公共」のイメージが、「新しい公共」である「共助」活動にも投影されてしまっている恐れがある・・・

この説に同感です。「政治は「彼ら」がするもので、私たちには関係がない」という意識が、社会の問題に自発的に参画しないことにつながっています。税金を公共を支えるための会費と考えるのか、国に取られるものと考えるのか。その違いが出てきます。
マスコミはしばしば、政治を批判し、おとしめるような評価をします。それは、国民の政治離れを後押しします。政治は「彼らのもの」として批判するのではなく、「自分たちが作るもの、彼らはその代理」という意識が必要です。
いま連載している「公共を創る」でも、その点を議論する予定です。