岡本全勝 のすべての投稿

最終講義

今日、東大で最後の授業をしました。国会議員への法案説明がちょうど谷間になったので、行くことができました。講義が終わったら、学生たちから花束をもらいました。うれしいですねえ。写真は、授業風景のページをご覧ください。今学期(3月末)で、東大の客員教授は終了です。まだ、成績付けが残っていますが。新しい職場では、毎週平日に出講することは不可能です。
大変でもあり、また楽しい2年間でした。学生たちには、私の思いが伝わったでしょうか。時に職場を離れ研究者に囲まれて、自分の仕事を振り返るということは、勉強になります。本が書けたのも、教授をさせていただいたからです。霞ヶ関に座っているだけでは、「世の中」が見えません。また、機会をいただければ、務めたいと思います。

増刷

「新地方自治入門」が、増刷されることになりました。初版の4000部が売れたということです。養老孟司先生の「バカの壁」は200万部を超えているそうです。えらい違いです。それでも、うれしいですねえ。

退官してからしゃべること?

1月11日付のN新聞読書欄で、ある本について、次のような書評が載っていました。「W大学教授の著者は、××省××局長時代に××処理に取り組んだ・・。(この本に書いてある)『円高は予想以上の効果を及ぼし日本経済は自壊した』といったセリフは、現役時代には決して漏らせなかっただろう・・・」
ふーん。そうなんだ。この書評が正しいのなら、官僚は現役時代には真実(あるいは、書評で取り上げられるほど重大なこと)を、しゃべってはいけないんだ。少なくとも、書評を書いた人はそう思っているらしい。ということは、この新聞社が書く「官僚の発言」はすべては真実ではないと、思わなければならないのか(でも、このセリフって、そんなに「漏らせない」内容かなあ)。
そんな官僚に仕事を任せている国民は、不幸せですね。そんな新聞を読まされる国民も、不幸せですね。私も、この本が単なる回顧談なら、この評価もなるほどと思います。もっとも、それなら新聞の書評の、しかも第1には取り上げられないでしょう。この書評を書いた記者が、この記述に感激したか、著者に恩義があるのですかね。
このような書評を書かれて、著者はどう思っておられるのでしょうか。後輩に、「現役時代には、真実はしゃべるな。大学教授になるまで取っておけ」ということでしょうか。

ホームページ2周年

2002年1月7日に、このホームページを開設して、2年が経ちました。1年目は、大学の授業のお知らせや欧州探検を書きました。2年目は、下宿人のページが増えました。ワシントン特派員報告も1年です。地仙ちゃんシリーズも。最初は、たった4ページでした。酔いにまかせて、ぼちぼち書いているうちに、100ページを超えました。訪問者も、4万人を超えました。ありがとうございます。最近では、三位一体改革についての解説が好評でした。「記事を書くのに参考にしてます」という記者さんや、年賀状で「HP読んでるよ」「警察官10万円がおもしろかった」など、うれしい便りをいただきました。新しい職場では、なかなか「発言」は難しいのですが。追い追い、仕事を通じて見た国会などを、支障のない範囲で報告します。そのために、「法律ができるまで」のページを開設しました。

省庁改革同窓会

昨夜、省庁改革本部「減量班」同窓会に出てきました。私と一緒に、組織・業務・審議会などの削減を担当してくれた(苦労してくれた)同僚との懇談会です。現在はそれぞれ、東京電力・日立製作所・ソニー・内閣府・総務省・厚生労働省・経済産業省で出世して活躍中です。ローマ大使館・ワシントン大使館・大阪府警・山口県庁・宮古市役所で活躍中の人もいますが、参加は無理なので、メールでの参加です。事務局が解散してからも、引き続き年に数回、開催しています。私にとっての財産の一つです。