今日昼に、安倍総理が辞意を表明されました。夕方からは、経済財政諮問会議が予定されていたのですが、衆議院本会議が中止になるくらいの事態ですので、諮問会議も中止になりました。記者さんから「どう考えるか」など、取材がありました。
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2007.09.12
12日の読売新聞解説欄で、青山彰久編集委員が、「分権委、地盤沈下の危機。首相求心力低下や与野党逆転で」を書いておられました。
・・「中間報告や勧告をまとめるのに先立って、官邸や与党や各省と調整しても、参院で過半数を握る野党が拒めば、結局、何も実現しない」分権委員会関係者がこう指摘する。
・・「委員会は(調整より)理想を掲げた改革案を提案する場だと割り切り、決断は主要政治家に委ねる必要がある」委員会発足当初からこう指摘していたのは、1990年代の分権改革で各省折衝に苦慮した西尾勝・東京市政調査会理事長(東大名誉教授)だった。
分権委員会がとる選択肢は多くない。「政府・与党の意向だけを探りながら活動する」という手法は通用しないとすれば、分権委員会は与野党に向けて直球を投げ、分権の本筋に立った構想をストレートに提案した方がいい。そうすれば、政府・与党の改革姿勢をただし、結果的に、野党・民主党の分権政策問うことにつながる・・
最低賃金
守られない決意
9月になって、本業も忙しくなりました。副業の方も、大学での授業の準備に、本腰を入れなければなりません。10月1日には、関西経済同友会から講演のお招きをいただきました。テーマは、道州制についてです。大論文「行政構造改革」も、第3章に取りかからなければなりません。土日にしかまとまった時間が取れないので、今週末はこれらに専念しましょう。(9月7日)
と書きましたが、なかなか思ったようには、いきませんでした。雑用に追われ、さらにキョーコさんのお供で美術館に行ったり、ほかの本を読んだり。これが、人生でしょう。でも、ダイエットには少し成功しました(笑い、というか笑ってごまかす)。
小西先生の本
9日の日経新聞読書欄で、金井利之東大教授が、小西砂千夫関西学院大学教授の「地方税制改革の政治経済学」(2007年、有斐閣)の書評を書いておられます。
・・地方財政制度およびその改革に関する書籍は数多いが、久々に、学問的に読み応えのある労作が刊行された・・
・・著者のメッセージは明確である。地方財政制度は市場主義では構築できず、一国の内政安定という統治や、地域間・自治体間での相互扶助という視点が不可欠である。慎重に検討すれば、分権改革と格差是正、あるいは、自治と統治の両立しうる「狭き門」は存在する。必要な仕事に必要な財源を担保することが財政の基本であり、地方財政計画の収支ギャップの解消が必要である。そのために、地方税の標準税率の引き上げをして「小さな地方政府」という呪縛から脱却することを著者は提言する・・
この本については、7月にここでも紹介しました。金井先生が読まれると、どのような書評になるか、詳しくは新聞の原文をお読みください。もちろん本も。