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1月に近畿自治体学会フォーラムで行ったパネルディスカッション速記録を事務局が起こしてくれたので、手を入れました。お盆休みも、こうして消えていきます。何か変だなと思ったら、市長・村長・僕の3人とも関西弁でしゃべったはずなのに、原稿は「東京弁」になっています。事務局曰く、「関西弁は聞いてたらようわかるけど、活字にしたらわからへんのですわ」とのこと。
そういえば、先日、職場で「岡本課長は大学院で講義するとき、標準語ですか」と聞かれたました。「私は、あんたの言うている意味がわからへん。いつも標準語をしゃべってるんで、講義の時だけ変えるようなことはしてへんで。東京弁はようしゃべらんけど」と答えました。
幸せ
16日の朝日新聞「キーワードで考える戦後60年」のテーマは、幸福でした。見田宗介東大名誉教授は「幸福の無限空間は可能、経済合理性のかなたに」を書いておられました。
これまでの日本は、消費資本主義、幸福資本主義であった。現在の消費資本主義は、環境や資源制約から、あと半世紀も持続できない。一方、美しい絵画や曲は、資源の大量消費なしに、幸福の無限空間を開くこともできる。
「物質的豊かさは、確かに40年前の幸福の一因だった。今日まだ政府も企業も『市場原理主義』と『リストラ』で経済合理性を追究し続けているが、その追究は『自由』や『安定』『愛』や『崇高さ』といった大切な価値を犠牲にすることがある。これが現に今、不幸をもたらしてもいる」
また、日本のGDP8分の1でしかなメキシコや、100分の1以下であるナイジェリアの人々が「日本人よりずっと強い幸福感を広く共有している事実は、物質的な豊かさとは異なる『人間関係的』な幸福や『幸福感受性』とも言うべき次元の大切さを示唆する」
モノによる幸せの限界や、地域の財産のモノから関係への変化については、拙著「新地方自治入門」(p18、p202など)の主たるテーマでした。
パソコン
大学生の娘と高校生の息子も、パソコンを使うことが多くなりました。私がデスクトップを使っているときは、携帯パソコンを使わせているのですが、インターネットへの接続ができません。それで、2台同時につなげるように、無線ランを導入しました。電気店の店員に相談し、道具をそろえ、悪戦苦闘して。セットアップはCDを使いますが、私の携帯パソコンにはCDドライブはなく(これまで必要なときは、持っている人に頼んでました)、まずその情報を発売元のHPからダウンロードしてとか。
事前に、もう一人のITのお師匠さんである板倉さんに相談したら、「簡単だよ」とおっしゃったのですが。途中でまちがって、インターネットにもつながらなくなったり。後から思えば、何でもないことに困っていたのですが。マニュアルって、わかっている人用にできてますね。ようやく、つなぐことができました。本当に暑い午後でした(笑い)。でも、万歳!速度が速く遠くまでつながる機種を選んだのですが、子供部屋でやってみると、やはり遅いですね。
ニワトリの幸せ
東京大学出版会PR誌「UP」8月号に、佐藤衆介東北大学教授が「動物たちの『幸せ』とはなにか」を書いておられます。「空調が利いた室内で、餌や水が目の前にあり、糞をしても金網床のために下に落ち衛生的である飼い方と、日陰と日向が混在するため暑さ寒さに対応して場所を自ら選択しなければならず、土間にワラが敷かれ、その上から餌がまかれることで探さなければ餌をとれない屋外飼育をニワトリに選択させた。すると、ニワトリは後者を選んだ」
「前者の飼育環境で長期間飼うと、つつき行動が仲間のニワトリに向けられ、時には相手を傷つけたり・・・。眠りは浅く、運動不足で骨軟化症や骨粗しょう症が多発する。刺激の少ない環境のせいか、ちょっとした刺激に過剰に反応し、ストレスホルモンのひとつである血中コルチコステロイド量が急上昇する」
われらサラリーマンも、身につまされます・・。