岡本全勝 のすべての投稿

このページでは、私の勉強術、資料の整理や執筆の方法を、書いてあります。皆さんそれぞれに、技術をお持ちだと思いますが。もちろんこの表題は、梅棹忠夫先生の名著を借りています。
文章の書き方のコツは、「明るい係長講座」に書いてあります。書斎については、新居顛末記をご覧下さい。

(紙)
私は、近年は原稿などはパソコンのワープロで書くのですが、その骨子は手書きです。まずは、紙に書かないと始まらない、考えがまとまらないのです。紙に項目を並べて、それをつないで骨子を考えます。このしかたは、「明るい係長講座」に書いてあります。
ペンの場合は、指先と脳とがつながるのですが、パソコンのキーボードと脳とはつながっていないようです。一番の理由は、手書きの場合は、平面に絵を描くように事項を書き並べ、それをつないでいきます。事項の配置が、私の脳の中の画面とつながるようなのです。その点、パソコンの画面は、字はきれいですが、配置は自由にならず、単線的に並んでしまいます。まあ、紙に鉛筆で書くように、配置を決めて打ち込めばできないことはありませんが。
そこで、次に、紙とペンが問題になります。紙はどんなものでも大丈夫です。どうせすぐに捨てるのですから。コピーした紙の裏で十分です。もっとも、職場では罫紙を使います。旧自治省には、線が赤い罫紙と線が薄い青の罫紙がありました。私は、目に優しい青の罫紙が好きでした。これは、コピーしても罫線が出ないので、重宝していました。資料を切り貼りするときには、罫線が切り抜きを貼り付ける際の基準線になるのです。
総務省になったら、青い罫紙がなかったので、会計課にお願いして作ってもらいました。罫線の幅も広くて、字の大きい私には好都合でした。内閣府には、線が薄い草色の罫紙があるので、それを使っています。やや罫線の幅が狭いようで、これが少し難点です。紙の質も、総務省の方が良かったような気がします。まあ、メモを書く分には問題ありません。
上司に重要な相談をするときは。万年筆で書きます。そうしないと、私の意思が伝わらないような気がして。その際には、愛用のペンの滑りが良い紙が好ましいのです。簡単な報告はワープロで良いのですが、そんなのは私が打たず、部下が作ってくれます。
家では、これに似た市販の罫紙を使っています。紙質が良すぎるのが欠点です。丸めて捨てる時に、あまり紙質の良いのは困りものです。しょっちゅう書いては捨てるのですから。かつては、出版社からあてがわれた原稿用紙を使っていました。B4判で200字は、ちょうど手頃でした。さすがに本職用なので、紙質も良く、といって丸めて捨てるにもちょうど良い程度だったのですが。もう見なくなりました。

書斎ではゆっくりできない?

今日は、東京財団の月刊誌日本人の力に載せる地方分権の実行力と推進力を校正。別に頼まれていたエッセイやら、メモを作成。いくつもきていたメールでの問い合わせに返事を書き・・・。それはそれで、充実しているのですが、何か変なのです。それを、先日から考えていました。
書斎を造って、そこでゆっくりと好きな本を読むというのが夢でした。そして、書斎を造るまでは成功しました。しかしなぜか、ゆっくりと本を読む方は、実現しません。それはどうしてだろうか。答は、私の書斎は趣味の場でなく、仕事の場になっているということです。余暇・消費としての読書でなく、仕事・義務としての原稿書きが主なのです。いつになったら、書斎が余暇の場になるのやら。午後の紅茶を運んできてくれた娘が、「そんなの、当分無理やわ」。そうでしょうね。

新しい仕事7

18日の朝日新聞は、大きく再チャレンジを書いてくれました。ありがたいことです。政府が本腰を入れていることが伝わるだけでも、効果があると思います。再チャレンジ施策は、ハードパワーでは解決できない問題です。道路整備は、予算があればできます。預金者を守ることは、金融庁が銀行に業務停止命令(規制)をかければできます。これらは、ハードパワーです。再チャレンジ施策は、これから有効な方法を整理しますが、予算と法律だけで解決できる課題ではなさそうです。それは、採用形態・労働慣行・社会の意識まで変える必要があるのです。政府がどれだけそれを誘導できるかが、問われるのでしょう。ソフトパワーを、動員しなければなりません。その点、記事などで関心を喚起してもらうことは、ありがたいです。
もっとも、今朝の記事は、「再チャレンジはや失速?」という見出しです。友野賀世記者、この見出しはひどいんじゃないですか。私たち担当室は、先週発足したばかりです。再チャレンジ飛行機は、滑走路に向かって走り出したばかりです。失速する以前に、まだ飛んでいないのです。記事の次の見出しは、「対策室設置し本腰」と書いてあるじゃないですか。二つの見出しが、矛盾してますよ。お礼とともに、抗議しておきます。

新しい仕事6

18日の産経新聞は、「フリーターの老後」下を載せていました。フリーターを続けながら老後の生活設計をすることができるか、というテーマです。正社員とは、生涯賃金で2億円以上の格差が生じ、なかなか困難なようです。小杉礼子さんによると、「20代後半のフリーターは切迫感がなく、養うべき家族ができたり、体力の限界を感じるようになると、現実を直視するようになる」とのことです。また、「フリーター歴が3年以上、学歴が低い、25才以上の3つがそろうと、なかなかフリーターから抜けられず、そうなるとあきらめてしまって、能力開発などの施策にも乗ってこなくなる」とのことです。